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更新日: 2012年8月13日

「福岡都市計画道路148号自動車専用道路アイランドシティ線」環境影響評価準備書に係る環境の保全の見地からの意見について(回答)


環調第196号
平成24年7月25日

福岡県知事 様
(環境部自然環境課)

福岡市長  高島 宗一郎
(環境局環境監理部環境調整課)

「福岡都市計画道路148号自動車専用道路アイランドシティ線」環境影響評価準備書に係る環境の保全の見地からの意見について(回答)

平成24年5月29日付24自第322号にて照会のありました標記の件について、下記のとおり回答いたします。

1 全体的事項

 事業実施段階において、施工計画を精査し、環境影響評価の予測条件と相違があり、環境影響が著しくなるおそれがある場合には、予測を実施したうえで、適切な措置を講ずること。


2 大気環境について

 供用後に自動車の走行によって発生する二酸化窒素、浮遊粒子状物質及び騒音については、将来計画交通量や周辺のまちづくりの状況の変化等、予測の不確実性が考えられるため、事後調査を実施し、環境影響が著しくなるおそれがある場合には、適切な措置を講ずること。


3 水環境について

 渡海部に仮桟橋や橋脚等が設置されることで、100m水路部の流況が変わり、水の濁りによる水質への影響のおそれがあるため、事後調査を実施し、環境影響が最小限になるよう適切な措置を講ずること。


4 動物、植物、生態系について

 (1)事業実施区域周辺では、多くの重要な動植物種が確認されていることから、事業実施中に重要な種が確   認された場合は、専門家の意見を聴いて、適切な措置を講ずること。
 (2)都市計画対象道路は、和白干潟、御島海域や多々良川河口等を利用する鳥類の移動経路付近に計画さ   れていると考えられる。そのため、バードストライクやロードキルなどの発生のおそれがあるため、専門家の意見を聴き、適切な事後調査を実施するとともに、必要に応じ適切な措置を講ずること。
 (3)マツバランの移植については、移植地の選定や移植方法の検討にあたって、専門家に意見を聴くとともに、   事後調査において移植状況を確認し、必要に応じ適切な措置を講ずること。

5 景観、人と自然との触れ合いの活動の場について

 都市計画対象道路が上空を通過する香椎浜北公園については、今後、事業実施に伴う公園再整備により、利用者の増加が期待されることに配慮して環境保全措置また事後調査を実施し、より快適な利用が促進されるように検討すること。また、環境保全措置として掲げられている「構造物(橋梁等)の形式、色彩の検討」については、地域住民等の意向や専門家の意見を踏まえつつ、検討を行うこと。


6 温室効果ガス等について

 福岡市においては、福岡市地球温暖化対策地域推進計画等により、全市的に温室効果ガス削減施策を推進していることに鑑み、事業実施段階において、他の道路事業における取組状況も踏まえ、効率的な施工計画の検討による温室効果ガス排出量の削減等及び供用後の温室効果ガス排出量削減の対策に努めること。