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更新日: 2011年3月9日

西南学院大学田尻グラウンド(仮称)整備事業環境影響評価方法書についての市長意見書



 

福環境 第2053号
平成14年11月25日

学校法人 西南学院
理事長 伊藤 隆夫 様

福岡市長 山崎 広太郎 
(環境局環境都市推進部環境調整課)

  

西南学院大学田尻グラウンド(仮称)
整備事業環境影響評価方法書についての市長意見書

  

 平成14年8月19日に提出された、西南学院大学田尻グラウンド(仮称)整備事業環境影響評価方法書について、福岡市環境影響評価条例第10条の規定に基づき、下記の通り環境の保全の見地からの意見を述べます。

  

  

 本事業は約15haの面的開発であり、事業実施予定区域及びその周辺は、野鳥をはじめとする様々な生物の生息空間として重要な今津干潟に隣接していること、また集落にも近いことから、調査予測評価にあたっては今津干潟及びその周辺地域の野生動植物の生息、生育環境への影響、周辺の生活環境に対する影響への配慮をしつつ、特に下記の点に留意し、調査、予測、評価を進め、保全対策に反映させること。



  • 事業内容についてはグラウンドの計画高、夜間照明、バックネット、利用人員、観客人員など具体的な計画を記載し、それに基づいて予測・評価を行うこと。
  • 隣接して計画されている新西部水処理センターは現在完成されていないが、予測・評価にあたっては完成した段階でのその環境影響を前提として予測・評価を行うこと。
  • 運動グラウンドとして広い面積の裸地が出現することが予想されることから、供用開始後の粉じんについても予測・評価を行うこと。
  • 供用開始後に、多くの自動車の利用が見込まれることから、騒音については、工事時のみの予測・評価にとどめることなく、供用開始後の影響についても予測・評価を行うこと。
  • 事業実施予定区域及びその周辺は軟弱な地盤環境にあると考えられることから、地盤沈下について予測・評価を行うこと。
  • 生物については既存資料として、福岡市の近年の調査結果も使用したうえで、既存資料のみで現況把握、予測・評価が十分に可能であるかどうかについて慎重に検討を行い、四季を通じた現況把握のために、必要と考えるときは調査時期についても検討した上で現地調査を行って、予測・評価を行うこと。
  • 隣接している今津干潟及びその周辺地域は、鳥をはじめとする様々な生物の生息・生育にとって重要な空間であることから、工事中の予測・評価項目に動物を追加すること。
  • 雨水排水については、浸水対策のほか、瑞梅寺川河口の今津干潟への影響についても予測・評価を行うこと。
  • 特に供用開始後の自動車利用その他による温室効果ガス等の負荷増大の有無について予測・評価を行うこと。

以上