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更新日: 2017年1月31日

福岡都市高速鉄道3号線(天神南~博多間)環境影響評価方法書に係る
環境の保全の見地からの意見について(送付)

環調第489号
平成23年10月21日

都市計画決定権者 福岡市
 福岡市長 高島 宗一郎 様
(住宅都市局都市計画部都市計画課)

福岡市長 高島 宗一郎  
(環境局温暖化対策部環境調整課)

福岡都市高速鉄道3号線(天神南~博多間)環境影響評価方法書に係る
環境の保全の見地からの意見について(送付)

平成23714日に提出された,福岡都市高速鉄道3号線(天神南~博多間)環境影響評価方法書について,福岡市環境影響評価条例第33条第2項及び福岡市環境影響評価条例施行規則第35条の規定により読み替えて適用される第10条第1項の規定に基づき,下記のとおり環境の保全の見地からの意見を述べます。

 本事業は,福岡都市高速鉄道3号線(七隈線)の天神南駅から博多駅まで約1.4km延長する事業であり,博多駅と中間駅の2駅が新たに建設される予定である。事業実施区域周辺はオフィスビル等が集積する地域であるが,集合住宅や学校・病院等も点在することから,事業特性や地域特性に応じた環境への十分な環境配慮を検討する必要がある。
 ついては,準備書の作成にあたり,次に示す事項を勘案して方法書の記載事項について検討を加え,環境影響評価を実施されたい。

  1. 構造物の存在に伴う低周波音については,換気塔の建設計画位置周辺を調査し,事業実施区域における現況との比較の観点からも予測・評価を実施すること。
  2. 列車の走行に伴う振動については,地表面だけでなく事業実施区域近傍の建築物の地下室等への影響も考えられることから,既存の供用区間における実状を勘案し,専門家の意見を参考に調査・予測する地点を設定すること。
  3. 土壌環境・その他の環境(地盤)として掲げられている項目については,駅・トンネルや土留壁等の地下構造物が地下水の流れを遮断するおそれがあるため,構造物の存在に伴う地下水位の変化についても調査・予測・評価を実施すること。
  4. 廃棄物等については,減容及び再利用の割合をより高めるため,中間処理施設の処理内容・処理状況を比較検討すること。また,残土については,他の公共工事等での利用の可能性や残土処分場等の受入可能量について把握するよう努めること。
  5. 工事計画の策定にあたっては,自動車排出ガス,自動車騒音及び温室効果ガスの発生抑制のため,工事施工ヤードの設置等により発生する交通渋滞が実行可能な範囲で回避又は低減され,環境の保全についての配慮が適正になされるよう検討すること。