現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の環境・ごみ・リサイクルの中の福岡市の環境の中の環境保全・自然環境の中の福岡市の環境影響評価の中の実施状況から(仮称)アイランドシティ線環境影響評価方法書に係る環境の保全の見地からの意見について(回答)
更新日: 2011年3月9日

(仮称)アイランドシティ線環境影響評価方法書に係る
環境の保全の見地からの意見について(回答)



 

環調第125号
平成22年7月1日

福岡県知事 様
(環境部自然環境課環境影響審査係)

福岡市長 吉田 宏
(環境局温暖化対策部環境調整課)

(仮称)アイランドシティ線環境影響評価方法書に係る
環境の保全の見地からの意見について(回答)

平成22年5月13日付22自第225号にて照会のありました標記の件について、下記のとおり回答いたします。


 

1.騒音について

(1)工事の実施(建設機械の稼働)において、予測地点の高さを地上1.2メートルとしているが、周辺に中高層住
  居が存在することから、高さ方向を考慮して設定すること。
(2)工事の実施(資材及び機械の運搬に用いる車両の運行)については、工事の区分ごとの車両の運行ルート
  を踏まえた上で予測地点を設定すること。また、予測地点の高さについては周辺に中高層住居が存在するこ
  とから、高さ方向を考慮して設定すること。さらに「工事用車両の台数が最大になると予想される時期」に関し
  ては、車両の台数・運行ルートと予測地点との関係を踏まえて、工事区分ごとに影響が最大となる時期を検討
  すること。
(3)土地又は工作物の存在及び供用(自動車の走行)において、予測モデルのASJ RTN-Model2008が用いられ
  ることから、このモデルに含まれる高架構造物音の予測についても行うこと。

2.橋脚の存在による影響について

 香椎パークポートからアイランドシティへの渡海部に設置される橋脚の存在が水の流れに影響を与え、事業実施区域及び御島の海域に水の濁りの影響のおそれがあるため、環境影響評価の項目に追加すること。また、御島の干潟域における悪臭の発生に関連すると考えられる溶存酸素濃度についても予測を行うこと。なお、調査、予測にあたっては、市が実施した環境調査等の既存資料を利用すること。

3.水の汚れについて

 供用時の道路排水については、御島の海域への水の汚れの影響のおそれがあるため、環境影響評価の項目に追加すること。

4.動物(鳥類)について

 鳥類の調査にあたっては、事業実施区域周辺の海域は渡り鳥の飛来地であること、和白干潟、御島、多々良川河口の間で鳥類の移動が見られ、高架構造物による影響のおそれがあることから、調査時期や鳥類の移動性に配慮した調査について、専門家の意見を聞いて適切に対応すること。また、その際、事業実施区域周辺で市が実施している鳥類調査を参考にすること。

5.植物(海域)、生態系(海域)について

(1)香椎パークポートからアイランドシティへの渡海部に加え、御島の海域についてもアマモが生育するため、
  確認するとともに、調査、予測、評価の対象とすること。また、予測の際は道路の日照阻害の影響も考慮する
  こと。
(2)生態系(海域)については、生態系を代表する生物としてアマモを加え、アマモに注目した生態系の調査、予
  測、評価を実施すること。

6.景観について

 予測地域については、市民の活動の状況を踏まえ、眺望点からの景観にとどまらず、御島海域周辺の身近な景観などについても考慮し、選定すること。

7.人と自然との触れ合いの活動の場について

 事業実施区域周辺の海域においては、カヌーやボート等による活動が行われていることから、人と自然との触れ合いの活動の場の調査、予測、評価にあたっては海域も考慮すること。

8.温室効果ガス等について

 福岡市地球温暖化対策地域推進計画において、温室効果ガス削減施策として省エネルギーの推進や道路の改善による二酸化炭素発生の削減を挙げている。その他地球温暖化防止の観点からも、工事中、供用時において温室効果ガス等を環境影響評価の項目に加え、二酸化炭素の発生について調査、予測、評価すること。