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更新日: 2011年3月9日

平成22年度第2回福岡市環境影響評価審査会 
議事の要旨 平成22年12月22日



平成22年度第2回福岡市環境影響評価審査会 議事の要旨表
日時 平成22年12月22日午前10時~午前11時40分(1時間40分)
開催場所 福岡ビル9階 第5ホール
議題 (1)若久団地団地再生(全面建替)事業環境影響評価方法書について
(2)その他
出席者 浅野委員,川口委員,近藤委員,島田委員,薛委員,田中委員,
田村委員,萩島委員,久留委員,平田委員,藤本委員,柳委員(50音順)
会議資料 参考資料1 福岡市環境影響評価審査会規則
参考資料2 福岡市環境影響評価審査会委員名簿
参考資料3 現地視察資料、解体工事の手順


【議事概要】


議題1 若久団地団地再生(全面建替)事業環境影響評価方法書について

発言者 発言内容
会長ただいまから、若久団地団地再生事業の環境影響評価方法書の審査に入りたいと思います。今日の審査は方法書の審査でございまして、準備書の審査ではありません。何についてどのように調査・予測・評価をこれからするのかということについて事業者のお考えが示されていますのでこれについて委員の皆さんの意見をいただいて、それが適切かどうかを審査しようというわけですから、その後の環境配慮あるいは環境保全措置の内容に関しては先の話です。つまり、調査をする上で漏れがないように方法書を見ようというわけです。方法書を認めておきながら、準備書の段階で、これを調べてないじゃないか、ということは言ってはいけないというルールです。それに反することは許されませんので、こういうことをちゃんと調べておかないといけない、というようなことがあればきちんと指摘をしておく、というのが今回の目的です。例えば、こういう資料があるから、これを使うべきだというようなご意見は適切なご意見。このようなご意見は、方法書に対するコメントとしては模範答案ということになります。そういうことをまず良くご理解をいただいたうえでご発言をお願いたします。それでは方法書の概要と縦覧状況それから市民からの意見提出状況について説明をいただきます。
事務局から説明
事務局が事前に送付された委員意見を読み上げ(意見のみを原文掲載)
発言者 発言内容
事務局・完成後の緑地公園(街区公園を含む?)が孤立したものにならないように配慮するため、例えば住宅棟間の植樹などでも連続性を保つための施行ができるような調査を行っていただきたいと思います。

・隣接する2つの池(次源田池と長池)が時期によっては空池となるらしいが、可能な限り周囲の水が流れ込むように工夫していただきたい。年中水たまりが存在することにより、また周囲の緑地と連続性を確保することにより、両生類相や水生昆虫類相などがより豊かになると考えられます。

・2001年に刊行された「福岡県RDB」の一部(植物群落、植物、哺乳類、鳥類)について、現在改訂作業中です。来年3月には「福岡県RDB2011」として発刊予定です。重要種などについて、発刊後すみやかに対応していただきたいと思います。

・団地における健全な水循環の保持について
次源田池は街区公園に隣接し、街区公園と一体として環境整備される予定になっています。また、次源田池は雨水調整池として常時空の状態になっていますし、新団地では、排水性舗装が採用されることになっています。
つきましては、以下のように配慮されることを希望いたします。
団地内を浸透性舗装とし、開発前の地形に沿って流れている浸透水と雨水を、できうる限り次源田池に集水し、雨水調整池機能と水辺空間を保持できるようにした上で、街区公園と一体化して環境整備されるように希望します。

・「解体工事、造成・建設工事に伴う濁水の発生」に関して、沈砂池などを設置してSSの低減を図ることが記述されています。降雨時において、流出するSSの中で確かに重い粒子は沈砂池で除去されますが、浮泥のような軽いSS粒子に対してはどのような除去(処理)法を考えておられるのでしょうか?浮泥は通常の沈砂池では除去され難いため、大量の降雨時には若久川のみでなく2ヶ所の治水池にも流入すると推定されます。このように浮泥が河川や湿地に流入し流出しなかった場合、植物の表面に堆積し光合成を阻害するほか、その場所の底質の粒度組成を細粒化(粘土化)し、動植物さらには生態系に影響をあたえることも推定されます。そこで、131ページ「表3-1-2 選定項目およびその選定理由」では、植物、動物および生態系への調査は「団地の存在・供用」時のみでなく、工事の実施中も必要と考えています。

・団地の全面立替の過程で、公園に設置されていた「集会所」は撤去され再設の予定はないと伺いました。しかし、団地内では現在廃品回収や公園の草取りが行われており、今後は新たな環境・自然ボランティア活動のなどに取り組まれることも予想されます。そのように様々な「環境コミュニティー活動」活動の拠点として、「集会所」のような施設が必要と考えられます。近隣の公民館の利用も推定されますが、団地内でのある一定のまとまりのある活動を想定し、この施設の設置とその配置場所についてご検討いただきたいと思います。
会長それでは、ただ今、ご説明いただきましたので、それ以外の委員からの方法書に関する意見をいただきたいと思います。
その前にまずご質問があればどうぞ。
委員5ページの表で土地利用の中の公園緑地のところ。公園緑地の面積が0.9ヘクタールから0.5ヘクタールになるところで、0.5ヘクタールは街区公園として緑地の面積が0.5ヘクタールであって、その他に現況を確保できる見込みという部分が何であるのかご説明いただければと思います。
たとえば棟間の緑地を含めれば現況程度になるんだとか、分譲する民間の戸建の部分の緑地を入れればそうなるんだとか何か理由があればと思いますけど。
事業者計画の約0.5ヘクタールというのは街区公園の面積になります。6ページの右側の図で濃い緑色の緑地については保存いたします。それと薄いクリーム色の機構の戻り住宅用地につきましては住棟の間にプレイロット等を配置いたします。なおかつ、民間への分譲予定地につきましても誘致上における施設条件の中に入れていきたいというふうに考えております。
委員理解できました。ありがとうございます。
会長はいどうぞ。
委員165ページに、人と自然との触れ合いの活動の場の評価手法がありまして、普遍価値・固有価値が維持されるかどうかを基準としますと書いてあります。これは環境価値の評価で良く使われていますけれども、一体これは具体的に何を指していて、どういうふうにしたら測れるのか、というのをご説明ください。
委員事業者のほうで何か説明できますか。
事業者ご質問のことですが、事業の実施によってどの程度、改変があるかということや、快適性が低下するか、ということについてのご質問と考えてよろしいでしょうか。
委員そうではなくて、言葉として普遍価値・固有価値が維持されるかどうかを基準とします、と方法書に書いてありますので、いったい普遍価値・固有価値とは具体的に何をさしているのか、そしてそれはどのような方法によって測れるのかということをご説明くださいということです。
事業者分かりました。人と自然との触れ合いの活動の場につきましては、方法書にありますとおり、南区で設定しているウォーキングルートなどがございます。今後行っていく現地調査によって、そのルートをどの程度の人が利用しているのか、また事業の実施によって利便性がどの程度高まるのか、ということを比較し現地調査と予測結果をもとに評価しようと考えております。
会長よろしいですか。ほかにご質問ございますか。
委員先ほどの委員意見で、排水性舗装ではなくて浸透性舗装としてほしい、とありましたが、ここで言うべきことかどうかよく分からないのですが、そういうのは可能なのでしょうか、という質問を。
会長これは事業者に答えていただくというより別の問題だと思います。方法書の話ですから。要するに水収支がどうなるか調べるべき、というなら分かりますが環境保全措置をどうこうというのは方法書の話ではありません。それは今の段階では事業者に答えていただくことは無理でしょう。
他にご質問ございますか。
委員6ページの土地利用なんですけども、右側の施設利用計画はこれはもう絶対的なものと考えてよろしいでしょうか。そうしますと図面でいくと下の左側あたり道路を付け替えたりされていますよね。それと今あるグラウンドを敢えて少しだけずらしたりしています。環境負荷を与えないという観点で見ていけば、現況をできるだけ残すほうが良いと思うんですけど、敢えてこういう風に道路の変更と土地の変更をした理由と、特に一番下の道路は区域の縁に沿ってますよね。道路はやはり両方からアプローチできるようにした方が効果的で利用価値が高まると思いますが、敢えてこのような形になったのは、何か理由があるのでしょうか。
会長この点は事業者からお答えいただきますか。
事業者6ページの右側の土地利用につきましては現在計画している案です。道路の付け替えといいますか、今、委員がおっしゃった南の縦に伸びる道路は、筑紫丘小学校への通学路が確保されていないということで、通学路として使える道路として考えております。南側の段違いに接している道路については、現在、公道になっております。私どもの土地ではございません。こちらについては、現在6メートル未満の道路となっていますので、私どもの事業の中で、団地内の敷地を提供して6メートルに拡幅する予定にしております。それと現在、ここの道路が団地よりも高いところもありますので、この処理をどうするかについては、今後の検討の中で決めていくということになります。それと、南側の街区公園につきまして、当初から次源田池に沿ったところに街区公園がありますけれども、そちらのほうに一か所ということで考えておりましたけれども、地元の方の意見ですとか福岡市の公園計画課から南のほうにも一か所設置してほしいとご要望がございまして、現段階のこの位置にとりあえず置いているという状況でございます。設計については、これから福岡市等々と協議していきながらと考えております。
会長要するにこの段階で完全に計画が固まっていれば、方法書ではなくて準備書が既に出来上がっているということになってしまいます。現段階では、このような前提として環境影響評価の調査をやります、という話です。調査の結果で具合が悪ければ計画を変えるということもありうるわけでしょうし、それから今、説明があったように既に公道になっている部分については、事業者ははっきりいって手が出せない。それから公道に新たに接する道路については、道路管理者側の対応によっては、この話がこの通りになるかどうか分からないわけです。つまり今、団地内道路と周辺道路はつながっていない。段差がある。そんな状態では、一般に分譲して戸建住宅を造るという計画を立てた時には、どうにもならないことは分かりきっているわけです。だから完全に団地外道路とつながるようにしないといけないのですが、これは市の道路管理者側の対応、あるいは予算があるのかどうかの問題ですし、団地から一歩外に出てしまうと、道路がものすごく狭いところがあるし、車がスムーズに通れないような道路もあるわけですから、これは市役所の責任が結構大きいという気がするんですね。むしろ方法書の中で、我々からもここで交通が遮断されたら困るので、行政と協力して何とかせよと、その段階では言う余地があると思いますけども、今のところは交通量がきちんと確保できるかどうか調べてください、という言う方のほうが適切なような気もします。
他にございますか。
委員廃棄物と残土、副産物のところの168ページに場内破砕、チップ化などにより再利用・再資源化を行うことができるものがあるため、発生量はこれを処理した後に出します、ということが書いてあるのですが、場内で利用しようとする量を、できればもともと出る発生量と、そこで利用するもの、外に出して利用するもの、そういう区分でまず予測していただけたらいいな、と思うのです。これだと、外に出るものだけしか予測しない、ということになってますけれども、そういう意味でしょうか。ここをまず確認します。
会長ここは、発生量という言葉が若干分かりにくいのですが、工場でいえば工場内発生量ということですね。
委員そうですね。
会長発生段階で廃掃法の廃棄物になるかどうか分からないのですが、とにかく副産物が出ることは間違いありませんね。そこで一応発生量と押さえて、それから減容をやって、残りが排出量となる。だから発生量と排出量というのは概念的にははっきり区別がつくのだけども、法的な整備がうまくできてないわけです。
ここでは、存在するものの分量は分かっているわけだから、それを全部壊して、持っていく分量とかは、とりあえず分かるわけでしょう。
委員そうです。
会長ただし、場内でそのまま利用してしまっては廃棄物にはなりませんね。
委員そのあたりがきちんと区分できるように。
会長それを、だからどうするか、ということを見ているわけです。要は場外に出ていって、再資源化するのもあるだろうし、究極的に廃棄物になるのもあるでしょう。それをどうするかは、しっかりこれから環境影響評価の検討がされていくわけです。どれくらい、どのような種類のものができるか計算ができれば残りは出るわけだから、残りをどうするかということを更に検討していただいて、その後に環境保全措置の検討ということになるわけですね。
委員そうではなくて、ここに書いてあると発生量を出さないというかたちに聞こえてしまうので、そこはされるんですよねということです。データとして出るようなものとして。
会長当然それは前提として出さなければ後の計算も何もできないわけだから、やり方は決まっているはずですね。分かりきったことだと思いますが。
委員これを見る限りはそういう読み取りはできないからですね。場内で再利用・再資源化できる分とできない分というのを区分することを何か入れていただいた方が良いかなと思います。
会長事業者は今、言われたことの意味をご理解いただけましたか。今私がコメントしたことが正しければ、その通りだと言ったらいいわけです。
事業者簡単にご説明いたします。まず建設によって発生するチップなどの対象となるのは支障木なんですね。建設支障木についての調査を事前に行います。それとは別に現地調査をやって貴重なものについては移植等を検討しますけど、その他の支障木につきましては、その調査が終わった時点でその木をどう処分するのかを検討いたしますので。
会長それはおたずねしていることと全然違う。そんなことを聞いているのではないわけです。建物を壊すから、膨大な廃棄物が出る。その絶対量がどのくらいあるかということはきちっと把握できるのでしょうね、という単純な質問です。
そんなこと当たり前じゃないですか。今、建っている建物の大きさが分かっているわけですから。ましてやどのくらいの分量になるかは、コンピューターを打てばすぐ出るでしょう。それが分からないと次の計画が立つわけないですから。私は当たり前のことだと思ったので、当たり前ですね、と聞いてるんです。それもやらないで、どうしてその後の計算ができるのですか。ではこれで結構です。後でまた検討してください。
委員この事業は、既にあるかなり大きな団地を全部壊して建て替えようという事業なわけですね。福岡市にとっても、福岡市環境影響評価条例の事例に照らし合わせても最初ということですし、やっぱり会長がおっしゃっているように、事業の特徴を捉えて、何でも全部やっていますよ、というわけではなくて、この事業では廃棄物が一番大事なポイントだと思うんですよ。廃棄物が相当な量出ると思いますので、これの全部を簡単にはきっちりと処分できないだろうと思うんですけど、これを如何に有効に、環境に負荷を与えないように処理するか、というのがこの事業のポイントだと思うんですね。そこのところは一応、やりますという項目で挙がっているから、今日の時点で項目に挙がっていますよ、というのでいいのかもしれないんですけど、挙げた以上、きちっと準備書あるいは評価書の段階でやっていただきたいなというのが、今日の意見です。今日、数字がきちっと把握できていないというのは、今日の段階だから仕方がないのかもしれないのですけど、次はきちっとその辺はやっていただきたい。これを落としては、この事業の環境アセスメントは成り立たない、というくらいの位置づけだと私は思っています。
会長他にご質問はありませんか。
委員方法書のことじゃなくて、現地を視察して気がついたことの質問でもよろしいですか。
会長どうしても必要ならご質問ください。
委員やっぱり方法書に繋がってくると思いますので。素人ながらなんですが。現地を視察したときに、特に南側でしたか、住宅と接しているところに大きな段差があって、フェンス等で区切られてはいましたが。あのように近隣の住宅との段差というか、土地に大きな高低差があるところが見られましたが、どういうふうに近隣の住宅との段差が最終的に出てくるのか、それとも段差がないようにしていくのか。そういうところがある程度分からないと。工事をする時の土砂の流出ですとか、水の流れですとか、そういうところに非常に影響してくると思うので。この前の現地視察でもある程度のことは聞いたんですけど、まだちょっと良く分からないところもあるので、その辺を教えてください。
会長後工区の分譲地に関する部分だろうと思いますが、なかなか今の段階では明確に答えにくいかもしれませんが、全体としての土量バランスがどうなるかということにも確かに関係がありますので、今の段階でどうお考えですか。
事業者特に南側の戸建て用地の段差があるところなんですが、現在3メートルほどの段差がございます。それで、先ほど申し上げました筑紫丘小学校への通学路として、ここは道路を1本通そうとしています。そのため、当然、スロープ状に降りていく状況になりますので、戸建て用地の部分についても、傾斜地的な形で盛土をして南側の道路にすり付ける形になろうかと思います。
会長お分かりですか。要するにそこは戸建て住宅ですから、高層のマンションではないんです。比較的区画が小さいので、そう問題がないわけです。道路と段差があるから住宅地が前面になるのかは分かりませんが、当然道路に接してないといけないし、住宅と住宅の間に適度に道路がないといけないわけで、そういう意味で言えば、北側で動く土がこっち側に動いて、全体敷地内でどういうふうにバランスがとれるのかな、というふうに将来予測をするわけです。
委員質問ですけど、今ある団地の一部を民間の方に委譲してという話になってますけど、法との絡みもあって知らない部分もあるんですけど、民間に売却した分についてのアセスメントというのは、4ページに環境保全については担保します、というふうに書いてはあるんですけど、これは具体的にはどのようなことを考えておられるのか、ということと、それから実際に準備書とか評価書の中で、その部分は少し触れられるのか、具体的に入ってくるのでしょうか。4ページの一番下に書いてあります。
事業者今回の環境影響評価で、例えば緑化がこれくらい必要ではないかとか、そういった結果が出た場合は、その内容を譲渡の際に緑地を何パーセント設けてください、とかいうことで条件付けをいたしまして、環境影響評価の結果を反映した整備を民間さんにしていただく、というふうにしたいと思っております。
会長よろしいですか。
委員具体的に何が入るかちょっとよく分からなかったのですけど。
会長緑化協定というような方法があるわけです。ここではそうやってやるのが一番良い。緑化協定は物権的効力があるわけですから、さらにそれを譲りうけた人もしばられる。当面の分譲契約の中では債権効力しかありませんから、第三者に移したらそれにはしばられないことになってしまう。だから、できることなら緑化協定方式をとってほしいと思いますね。ただ分譲をどうするか、この土地全体をまとめて買ってくれる業者が先ずいて、そこから分譲するということになるのか、それともブロックごとに分譲することになるのか、そこがまだ良く分からないのですが。少なくともアセスでこういうふうに環境保全措置を講じますと言ったことについては責任を持っていただかないといけない。ただし残念ながら民間に分譲してしまったら、その先についてはある意味、手の打ちようがない面もあるんですね。それは少し行政の側で、市役所の方でも知恵を貸してあげるということかもしれない。
委員今の5ページ目のところで、公園とか緑地の部分が今よりは確実に減るわけですね。その部分をできるだけ環境保全したいというような方向にあって、そういうことを含めてアセスメントの審査をやっていると思うんです。そうすると、民間に分譲した部分の緑地の部分についても、割合的に入っていると思うんですね。ですから今、法的に会長のおっしゃったことしか可能ではないかもしれないですけど、可能な限りそこはきちっとやっていただきたい。
会長この面積の中には民有地のは全く入っていないんですね。
委員入っていないんですか。そうすると現在の団地より当然減りますよ。
会長減るに決まっているんですよ。だからその部分は民有地の緑地で補填してもらわないといけないだろうし、それから意見の中にあったんだけど、やっぱり緑が1箇所だけに集まっているというのは、必ずしも生き物のために良いとは言えないですね。分散している方が良い。分散している緑の方がはるかに生き物には良いわけです。分譲された住宅地に沿ってずっと木が植わっていて、緑地が繋がっているというのはある意味理想の姿という気がするわけです。そのようなことも土地を売却するときには考えてほしい。
さて、そろそろご意見を出していただくという方に移りたいと思います。ご意見をいただきたい。順番に項目ごとにうかがいたいと思います。
まず117ページにある項目選定のところの項目についてです。まず大気関係ですが、このことに関しては委員の方からですね。騒音・振動について何かありますか。
委員あくまでこの方法書では項目の洗い出しということなので、ちょっと踏み込みすぎの意見になるかもしれませんけれども、現地を見させていたただいて、開発地域からすぐ1.5メートルか2メートルくらい先に民家があるというような敷地になっています。このようなところで、先にやる工事だけでも2年半近くかかりますし、後の方は更にもっと長くかかるという、非常に長期間の工事となっているので、工事中の騒音・振動の影響についてはきちんと準備書等でやっていただきたいなと思います。それからもう1点、道路が今、団地内道路になっている部分を一部公用に変えるというようなことが盛り込まれているようなんですけど、そういうふうに一般道にしてしまいますと、当然交通量等が変わってくると予想されます。ただ、今は南の方が行き止まりみたいなあまり交通が流れないような状況になっておりますけれど、やがて流れるようになったら、当然交通量が増えたりして、あるいは周辺への影響が出てくるかもしれないんですけど、その辺はどのように考えておられるのでしょうか。この2点をお尋ねします。
会長お尋ねですか、意見ですか。
委員意見もあります。
会長ではお尋ねではありませんけど、こちらで意見として出しますので、しっかりメモしておいてください。大気はどなたかいらっしゃいますか。特に大気はいないということでよろしいですか。まあ私が見た限りでは、予測式も常識的になっていますし、特段問題はないかと思います。上の2点は特に問題にはなりませんね、ここでは。これは根気よく壊すのだから、そんな微粒子にはならない。
通常のPMでやってるのね。特にPM2.5に特化して予測をしてくださいという必要はなさそうです。それでは、水の方ですが、既に委員から意見が出ていまして、水の濁りについては、工事の実施に伴う予測がありますが、これが浮泥のような軽いSS粒子についても予測が必要ではないかというようなお話しです。これについては、事業者はどうですか。SSについての予測はどんな手法ですか。今回意見が出ていますけど。これは対応可能ですか。やってくださいではなく、これはちゃんと予測ができるかどうか、ということです。
事業者ご質問にお答えいたします。建て替え事業なんですが、若干造成も入ります。造成で掘削も入りますので、掘削予定地について、土質調査を行います。粒度組成、その辺を調査いたしまして、後は予測で土粒子がどのくらい流下するかを予測していこうかと思っております。
会長分かりました。その点はきちっとやってください。それと、これは要望ということになるのだろうと思うし、事業者の話とは直接繋がらないような気がするのですが、隣り合う池が空池になっている点についてのご意見が結構出ていますから、水量についてのこと、ここだけ水の収支がどうの、という議論もあまりやりたくないのですが、そのあたりはどうですか。雨水がどうなるかということの予測ができるのでしょうか。せっかく今の段階で既に透水性舗装ですか、そのようなことが意見として出ているようですから、それは別に定量的な面で話をした上で、ということじゃなくて良いですか。
事業者まず、今ある次源田池につきましては流れ込みがあったとしても流出するような構造になっております。水辺空間を創出するとすれば、それをふさいで、ある程度管理していかなければならないと思いますので、そのあたりが検討課題だと思います。
会長管理主体が違うから。どうにもならないでしょう。
事業者そうですね。それは管理主体が事業者ではなく、市や南区が管理している池となりまして、そのあたりの協議が必要と思います。
会長アセスの話としてどこまでやるのか、という問題があるでしょうが、現況を変えるということであれば、極端に増えるのであれば何とかしなければならないこともあるのでしょう。流れ込みの水の量が変わるか変わらないのか、というくらいの話くらいはいえるのではありませんか。その辺はある程度水量負荷みたいなことは予測できないのですか。今までは水量についてはマニュアル的にも厳しいことは言っていない。ほとんど現状と変わりないということで問題ないと言い切れるのか。その辺はどうですか。面そのものは変わりがない、同一面積ですからね。ただ地上の構造物が変わりますから、その辺の影響があるかないか。それと、固層を変えてしまうと直接地下に流れ込む、今まではどうなっているのか。
事業者現在は雨水は側溝の方に流れて、最後は川に流れ込みます。
会長できるかどうかの話ですね。定量的な話はできないならしょうがないわけですが。少し検討させてください。こちらで意見の中に入れるかどうか考えます。水量について、多少委員からも関心があって意見があることは事実ですから、それはどうするか考えます。
生きもの系のほうにいきたいと思います。
はい、ではどうぞ。
委員水環境でお願いしたいことがあるのですが。32ページを見ますと、地下水について1個だけ引用されていますが、相当離れたところですね。近くに井戸があればそれは把握していただかないと、やはり枯渇とか水質が変わったとか多いですからね、造成関係ですから問題が生じる可能性がある。4丁目は地図ではどの辺でしょうか。地図ではぜんぜん示していない。すぐ隣に南大橋とあるが、大橋と南大橋はたいぶん違うんでしょうか。
事業者図面の30ページで野間という地点で地下水の水質調査地点を表示しています。
委員相当遠いでしょ。近くの話はやっぱり把握していただかないと問題だし、環境保全課では井戸の場所は大体ご存知なんですよね。福岡市に聞いていただければよく分かります。
それから地質の話ですが、やっぱり人工改変がさらに進むときは古い地形図を引用していただきたい。昭和30年代の古い地形図は国土地理院にいけばいくらでもどなたでも買えます。それを引用していただいて前の地形はどうだったかということを載せていただくのが環境保全をやっていく上で非常に重要だと思います。というのは、どこを切土にしてどこを盛土にしたか、それを見れば分かるんですね。今はこんなかっこうをしていますけど、本当にこうだったのか。こんなに急な崖が花崗岩で生じるわけがないんです。だからやっぱり盛土がだいぶんされていると私は思うんです。どこに沢があったかどこに地下水が流れていたのか、そういう地形図があれば考えやすいんです。そういうことで是非とも古い地形図を調査していただきたい。あと、間違いとかいくつかありますけれども、それはあとで個人的に申し上げます。細かい話はいくつか記載上の間違いがあります。
会長ありがとうございました。それでは植物はどうでしょうか。
どうぞ。
委員それでは植物・植生・生態系関係で申し上げます。149ページに事業実施区域及び周辺の河川・ため池を含めて調査範囲を想定した点線の囲みがあります。それには南側の原田池、八田池が入っていません。資料の中に八田池、原田池にはツクシオオガヤツリ、絶滅危惧種があるというふうになっております。今までのお話にありましたように、南側の方が地形的に高くて、水系的に流れにくいところにあるということでそれらを対象にしなかったのではないかとわかりますが、水系がわかる図面は広い範囲が書いている図面があるだけで近傍の水系が分かりません。常識的に地図だけ見るとこの範囲に希少植物があれば調査対象の範囲に入れておいて、調査した結果、影響がないというのが常識的だと思います。また、どうしても調査範囲からはずすのであれば狭い範囲を表示した水系を示して工事中も全く影響のない箇所と言わないと、委員もご指摘のように、工事中の浮泥の流入を勘案しなければならないと思います。
会長ありがとうございました。ご意見として承っておきます。どういう風にするのか考えます。
動物は委員から伺っておりますが、鳥はどうでしょうか。
委員11ページに動物・植物・生態系についてネットワークを図ることによって生物の生息環境の広がりを持たせるように努めますと書いてます。それはいいことなので、特に鳥の調査をしていただく場合に、今、委員からも出ていましたけれども、南の池ですね。対象として次源田池と長池が入っていますけども、原田池、八田池については、鳥にとっては短い距離なので移動して利用する範囲にあると思います。調査ではこの辺も含めて見て欲しいのが一点と、鳥類調査に関して、4期やっていただくんですけれども、住宅地の中ということで、人の活動が活発化する前に調査はしてもらいたい、これは要望です。
それと、調査時期について4期の調査のうち春と秋、鴻巣山なんかでもそうなんですけれども、渡りの中継地となっている可能性が高いので、その辺、同じ春とか秋の時期でも渡りの時期をうまく捉えて調査をしてもらいたいな、と思います。以上です。
会長ありがとうございます。それでは次は景観、触れ合いをお願いします。
委員人と自然との触れ合い活動の場について、これは委員のご意見にもあるのですが、自然と人間との触れ合いだけでなくて、やっぱり団地は公共空間として大きな意味を持っています。人々の生活の質ということを考えると、コミュニティ活動とかそういったものに対する影響みたいなものも含めていただけるとよいと思います。自然と人間の触れ合いというのは単に一人での行為だけでなく、集団的な実践的な活動を通じて行われますし、それが自然を保全する活動にもつながっていくので、そのようなことを評価に入れていただきたいということです。
それから、景観の評価として普遍価値・固有価値を入れられているのは良く分かるのですが、それをそのまま人と自然との触れ合い活動の場にまで持ってくる必要があるのかどうか。人と自然との触れ合い活動の場というのは、もっと人間的な視点からの評価についてアプローチされてはどうかなと。客観的な評価というよりも。利用者調査というのが行われるようになっているんですけれども、利用者調査は、公園管理者とか有識者、公共団体だけでなくて、やっぱりここを利用している利用者あるいは地域団体に対するヒアリングを行い、利用者の立場に立った活動の場の評価もあってよいかと思います。
会長分かりました。確かにこういうところの評価軸として、こういう書き方は普通あまり見ない。要するにそれが増えるか減るのかという変化を見ようというのであって、価値そのものをみようというのはなんかちょっと違和感を感じる。やっぱり評価の指標を変えろということを意見としては出さざるを得ないでしょうね。
それでは廃棄物はどうですか。
委員この団地は古いのでアスベストをどこか使っているところがあると思うので、廃棄物の種類の中に有害廃棄物というかアスベストの表示を入れていただいて、きちんと把握していただくことをお願いしたい。以上です。
会長これは、すでに調査済みですか。
事業者はい、飛散性アスベストについては団地内では使用実態は現在ありません。非飛散性の成型板等はございますので、廃棄する場合には当然、適切に処理いたします。
会長あとは、温室効果ガス等について。この辺はだれが専門というのは、何かありますか。
委員特に私からはありません。
会長そうですか。
この点に関しては一部、私のほうから意見があるんですけど。団地の供用による温室効果ガスの予測をするとおっしゃるんですが、本当に意味があるんですか。つまり、人の行動をコントロールするということは不可能ですね。だから、できることといったら、要するにハード面からの対策だけなのではないですか。類似の団地の原単位だけを見て予測できるなどということはとても考えにくい。むしろやるのでしたら、例えば、ある構造・建物にすることによって、どれだけ断熱効果が上がるから温室効果ガスの増え方を抑えることができる、というような、ハード面のほうに重点を置いて議論するほうがいいと思うのですが、どうなのでしょう。もちろんやっていけないとは言ってませんし、やるのはご自由ですけど。はたして意味があるかと思います。要するに、どのくらい抑制できるかということが大事で、単純にどれだけ出ますと言ったって意味がない。何もしなかった場合よりはこれくらい削減の効果がでるようなものをつくります、というならまだわかる。
もうひとつは、全然落ちているような気がするのですが、先程委員が言われたことと関係があるのですが、わずかとはいえ自動車の駐車台数が増えますね。それからさらに将来的には、ここに医療施設、あるいは老人福祉ができると、やっぱり客の来場も増えるでしょうから、交通量の増加がありそうな気がします。そのことによって温室効果ガスの面がどうなるか分かると思うのです。難しいとは思うのですが。NOx・PM法ではこういう事例のときは、ちゃんと削減って話があるくらいです。福岡市ではNOx・PM法の適用がありませんから、別に車が増えるような建物を作ったからどうだこうだと言う気はありませんが。それでここでは、そう大きな影響がでません、というような程度のことははっきりさせておく必要があると思います。
それから、まったく事業者の手の及ばないところですけど、南の道路端のところで道路がつながらない問題がおこりそうです。あるいは北側の公道に出るほうの市道の方が結構狭い。今回、戸数がかなり減るからいいですけど、生活パターンが変わってきますね。従来だったらバスで通うような人達がマイカーで通う人たちばっかりになりそうな感じがする。そういうことがありそうな気がするのですが。大気環境にはそんなに影響があるとは思えない。むしろ、温室効果ガスに多少利いてくるような気がするのですが、この辺が若干心配です。定量的には予測は不可能だと分かったうえで、言ってます。
委員今、会長がおっしゃった中で出てきたので、少し補足っぽい話になるのですが。こういうことがアセスの中でできるかどうかという問題は置いておいて、温室効果ガスの削減、低炭素社会の構築に向かっての話で言うと、結局住む人のライフスタイルでどうだこうだと言ってもどうしようもないわけで、建屋の性能がどうなるか、ということだと思います。上物として建てるものの性能について、私は専門ではないので多少専門用語は間違っているかもしれませんが、例えば次世代省エネ基準以上のものを建てますだとか、あるいは民間分譲するときはこういう高品質な住宅が建つように義務付けますなど、そういった踏み込んだことを言っていただかないと、理念として温室効果ガスの削減とかいっても、それは実際の削減には結び付かないんだと思います。最初に申し上げように法的にできるかどうかは私にはわからないので、その辺は意見です。
会長どっちにしろ条件としては有利ではないでしょうか。今よりは良くなります。だから、たぶん心配しないで書けると思います。必ずいい結果が出ると思います。
はいどうぞ。
委員いまさら質問はなかなかと思うんですが、そもそも今回の建て替えによって賃貸部分とそれから一戸建て部分とそれから病院・医療福祉関係施設といったかたちで大きく3等分に別れるようにゾーニングされていると思うんですが、この環境アセスでは、例えば医療とか福祉施設の方まで含めたところの審査になるんでしょうか。
会長残念ながらこの部分は、上物が何ができるのか全く分かりません。
委員それに関してはノータッチなんでしょうか。
会長ノータッチというより予測不可能なんです。現段階で。既に誰が入って何が作るのか分かっていればいいんだけど、全然わからない。だから、やってみたら全然売れなくて、空き地のままになる危険性すらある。
どちらかというと、今、壊すことによる環境影響をどう最小化するかということと、面整備をするということに、その面整備の結果がどこまで環境に影響を及ぼすか、それを最小化するか、それと事業者が自らやる事業に関してははっきりわかってますから、そこでどのくらいの人が入居して、それで例えば物の作り方によっては今までよりも温室効果ガス削減の効果がどのようになるか、みたいなことは言えると思います。
委員希望なんですけれども、シミュレーションとして、いろいろなケースを踏まえた上でどの程度の建物が建つ可能性があるのかないのか。シミュレーションみたいなのは知ることはできるんでしょうか。
会長それは分かるでしょうね。都市計画法上のゾーニングがあるから、最大キャパがどこまでかっていうのは分かってますね。それから、今回、低層住宅を想定した戸建分譲みたいなのができる場合は、ゾーニング変更だってありうるわけです。
事務局そのような件については検討中だと聞いています。今日は都市計画サイドが来てないので分かりませんが。
会長論理的にはあり得る。だってその辺は、付加価値が高まるかもしれない。今のままにしていたら、そこに将来、周辺と調和のとれない建物が建った場合にはお手上げ。そしたら売るほうだって完全に低層住宅地としておいた方が安心できる。そういうことはあり得る。現状で、どこまでが最大キャパで、どの程度の容積が可能か、ということは容易に計算可能ではないでしょうか。
よろしいでしょうか。他に何かございますか。後は、次の準備書の段階でまたもう一度ご意見を伺うと思いますので、これも調べておいた方が良かったというのが後でないように、もう一度確認いたします。
さっきの原田池と八田池ですか、これについては、かなり関心が高いということが分かりましたから、しかるべき検討をして意見として、調べていただきたいということを述べることにしたいと思います。
それでは、今日、出された意見の全てを今、ただちに整理というのはできませんので、例によって、最終的に当審査会として市長にどのような意見を述べるかについては私にお任せいただけますでしょうか。よろしいでしょうか。
一同異議なし
会長それでは事務局と相談した上で提出期限までにはまとめて、委員の皆様にこういう意見を出しましたということをご報告したいと思います。それから方法書に対する市長意見としてまでは出されないような意見については、今日、事業者の方が来て聞いておられますし、必要なら別紙の形で方法書に対する意見書とは違うものを別途、出すことはあり得ると思います。
方法書に対する意見としては、制度に則って適切なものを載せます。それでは他にないようであれば。ありますか。はい、どうぞ。
委員直接的に方法書に関連しないことでもよろしいでしょうか。
会長はいどうぞ。
委員池のことなんですけれども。池はこの団地の開発からは少しはずれていて、方法書の内容には入らないということですけれども、今の池のあり方、それに関連するウォーキングルートの作り方とかの考えとか、もう少し公共の方で連動して工夫されると、維持だけでなく、改善という面も期待できないかな、と思いますので市役所の方でよろしくお願いします。
会長これは事務局から関係部署に審査会でこういう意見があったことを伝えてください。
事務局少しだけよろしいでしょうか。
その件に関しましては私も視察のときにお聞きしましたので。所管の方は、現在、南区の企画振興課になりますが、そこにヒアリングしましたところ、次源田池、長池ともに、ため池治水池環境整備事業という事業の候補地になっているそうです。この整備事業のスタートは、まず地元のまとまった要望があってから具体的な検討に入るということですが、現在のところ要望はないというということです。企画振興課の担当の方も、今回の若久団地の建て替えに連動して、話しが地域で盛り上がってこないか、と期待しているという話を聞いています。
会長これは当審査会とは別の話ですね。確かにこの事業は事業区域内だけでの話ではないので、この際、連携して周辺整備をやらなくてはいけない。行政の方の責任も重いと思いますよ。これは方法書の段階で言っても何なんで、もう一回きちっと言う事としたいと思います。


議題2 その他

発言者 発言内容
事務局(説明)
会長それではほかになにかございませんようでしたら、本日の審査会はこれで終わります。