現在位置:福岡市ホームの中のくらし・手続きの中の環境・ごみ・リサイクルの中の福岡市の環境の中の環境保全・自然環境の中の福岡市の環境影響評価の中の福岡市環境影響評価審査会から議事の要旨 平成24年7月4日
更新日: 2012年8月6日

平成24年度第1回福岡市環境影響評価審査会 
議事の要旨 平成24年7月4日



日時 平成24年7月4日(水曜日)午後1時30分~午後3時30分
場所 福岡国際ホール16階「志賀」
議題 (1)会長等の選出
(2)福岡都市高速道路1・4・8号自動車専用道路アイランドシティ線環境影響評価準備書について
出席者 荒井委員,小野委員,川口委員,佐々木委員,薛委員,田中委員,野上委員,萩島委員,平田委員,
藤本委員,柳委員(50音順)
会議資料 資料1 福岡市環境影響評価審査会委員名簿・規則
資料2 アイランドシティ線環境影響評価の手続き
資料3 環境影響評価についての意見の概要等
参考資料1 方法書に係る環境保全の見地からの意見(方法書市長意見)
参考資料2 都市計画対象道路及び予測点
参考資料3 アイランドシティ線準備書論点整理


【議事概要】

議題1 会長等の選出


発言者 発言内容
事務局今回は、委員改選後初めての審査会のため、審査会会長の選出を行っていただく必要がございます。会長につきましては、審査会規則第4条第1項の規定により、委員の互選によることとなっております。事務局としましては、前期も会長を務めていただきました浅野委員に引き続きお願いしたいと考えておりますけども、いかがでございましょうか。
委員賛同(全員)
事務局それでは、浅野委員に会長を引き続きお願いしたいと思います。審査会規則第4条第3項の規定により、会長代理につきましては会長が指名することとなっております。本日、浅野委員は急遽所用により欠席されておりますが、会長に選任された際には藤本委員に会長代理をお願いしたいと事前にお聞きしております。藤本委員、よろしいでしょうか。
藤本委員はい、お引き受けいたします
事務局それでは、恐れ入ります、藤本会長代理、議長席のほうに移動をお願いいたします。以後の議事につきましては藤本会長代理にお願いしたいと思いますので、よろしくお願いいたします。

議題2 福岡都市高速道路1・4・8号自動車専用道路アイランドシティ線環境影響評価準備書について


発言者 発言内容
会長代理会長代理ということで議長をさせていただきます。皆さん、進行のほう、ご協力よろしくお願いいたします。
それでは、早速ですけども、本日の議題2番目、福岡都市計画道路148号自動車専用道路アイランドシティ線環境影響評価準備書について審査を行いたいと思います。初めに、事務局のほうから説明をお願いします。
事務局〔資料により説明〕
会長代理ありがとうございました。今の説明にもありましたとおり、この案件に関して、既に方法書についてこの審査会で協議をしました。その方法書に対する市長の意見が、参考資料1ということであります。この方法書に対する意見を踏まえて準備書ができていると思いますので、私どもの意見がきちんと準備書に反映されているかどうかというのが一つの大きな論点かと思います。あわせて、資料3の、県から市に送付された準備書に対する意見の概要についても参考にしながら今日の審査をやっていただければと思います。
それでは、皆さん、事前に読んでいただいていると思いますので、ご意見を伺いたいと思います。準備書の予測、評価、対策というのがアセスメントのポイントかと思いますし、それが今日一番の中心で審査すべきことだと思いますが、その前に、その予測、評価、対策に入る前までの前半に対して何かご意見があったら伺いたいと思います。順番等ございませんので、ご自由にご発言をお願いいたします。準備書でいうと、第1章から第7章までになります。いかがでしょうか。
特に無いようでしたら、第8章から最後まで、第8章には、個別にそれぞれの環境項目について、予測、評価、対策というような形で内容が記載されておりますけども、これについていかがでしょうか。それぞれのご専門からいきますか。まず、大気質に関していかがでしょうか。
委員大気質に関してです。これは参考資料3の3/23ページに書かれていますが、この準備書の中で評価されている、特に供用後の話ですが、車そのものから出るNOXとか浮遊粒子状物質等々の量は非常に小さい値になっているということはそれでいいのですが、このページに記載された論点整理、この場所のバックグラウンドの濃度に関する意見です。平成42年までの交通量も予測していますが、先日、現地も見せていただきましたが、すぐそばに港湾があって、論点整理に書いているとおり港湾に泊まっている船舶、今後恐らく、順調にコンテナの取扱量も増えるとしたら、かなりの数の船が来航する。船の場合は車と違って排ガスの規制というのがあまり厳しくない、非常に甘い状態になっていて、そこからはもちろんNOXもそうですし、場合によってはSOXも結構たくさん出ており、北九州で調査、予測した場合もかなりその影響は大きいと。停泊中の船内の電源に使うために排出しているので、ここに書いているとおり、そういう意味では非常にバックグラウンドの濃度が上昇するおそれがあって、その点、もともと予測の前提となっている部分で不確実性が残るということです。したがって、事後調査ということで、特にバックグラウンドの調査を、やっぱりきっちりやっていくことが必要ではないかということです。論点整理で触れられていますが、まさしくそのとおりだと思っていまして、あの場所というのは港湾と都市高速道路と病院と住宅地がかなり近接した地域になっていますので、ぜひそこでしっかり今後測定していくということが必要ではないかと思います。
会長代理 ありがとうございます。何か事務局、事業者側からお答えすることはございますか。要は、だいぶ先の予測をするので、予測に当たってのバックグラウンドが、今、NOX、SOXについて特に言われましたが、ほかも同じようなことがあり得ると思いますが、そのバックグラウンドの分をどのように考えているのかというようなことで何かお答えいただくことはできますか。港湾のNOX、SOXについて何かひとつトレンドのデータがあるとか、何かそのようなことはないのでしょうか。
事業者 港湾ですか。全市的なものについては……。
会長代理 要はその周辺の環境の悪化がどうなるかということを心配していると思いますが。事務局側からは的確なデータがないようですけど、評価書を作成するに当たって、こういうことに対してこんなふうにするほうが望ましいようなご意見がありましたらお聞かせいただけますか。
委員 これに関しては、今のページの論点のところに書いているように、要するに事後調査をしっかり実施してほしいということです。その中には、SOXなんかも含めてほしいと。というのは、今回は自動車の走行に関することなので、もともとSOXは除外されていますが、事後調査でしっかりこの地域の大気質の調査を行う時には、この中にある項目だけではなくてSOXもしっかり入れてほしいと。必要に応じてそれ以外の物質も必要かもしれませんということです。
事務局今回、委員ご指摘のとおりでございまして、バックグラウンドは、香椎の測定局で、少し住宅地の中のデータをバックグラウンドとしてとっております。ご指摘のとおりで、船からの直接の影響というのは、これから増加してくればバックグラウンドが上がってくる可能性は当然ございます。今のところ事業者側もこういうふうなデータに関しての詳しいところというのは、私共もデータを持ち合わせておりませんので、これから事業者のほうとも協議しないと、ここで答えを出せるような状況ではございませんので、それでよろしいでしょうか。
委員はい。だから、事後調査をしっかりしていただければということです。
会長代理ありがとうございます。それでは、ほかにございませんでしょうか。はい、どうぞ。
委員準備書の3-2ページを見ますと、ここに海上遊歩道が括弧のような形で描かれています。実際には既に建設中です。海域の水質の評価を含めての全体の評価が、この海上遊歩道ができた後の評価なのかどうかを、教えていただきたい。
事業者今回の海上遊歩道は「あいたか橋」という名称になった旨聞いておりますが、こちらについては、それを設置されたことが前提とした予測にはなっておりません。多方面にわたり影響予測、評価を行っておりますが、これに関しての影響は別途定性的な形で考えておりまして、港湾局等とも情報を十分交換した上で行っております。ただ、どうしても予測、評価を実施するタイミングに全体的な計画の連絡がちょっと間に合っておりませんでしたので、前提とはなっておりません。
会長代理次の評価書の段階では入れられるのでしょうか。あるいは、入れる予定でしょうか。
事業者 あいたか橋の影響を踏まえた上でどういうような影響が及ぶかということについて、例えば細かな予測というようなことについては行うまでに至らず、その手前の段階で、今回のアイランドシティ自動車専用道路のためには、海域に橋脚を2基立てる予定になっておりますが、その影響が御島海域に及ぶかどうかについては、今回、及ばないという影響評価の結果が出ております。そして、それに対して、前提として、あいたか橋があることでその結果が変わるかどうかということについてきちんと検討した上で影響が及ばないという結論になるかと自分としては考えておりますが、評価書に書き込んでいきたいと考えております。
会長代理はい、わかりました。よろしいでしょうか。それでは、それ以外に何かご意見ございますか。
委員動物のほうですけれど、準備書の8-9-26ページのところに表8-9-11というのがあって、飛翔行動調査結果があると思いますけれど、これは約3割が20m以上を飛翔していて、余り問題ないと。だから、逆に、7割は20m以下を通過しているわけですけれど、その後の評価のところで、少しずつニュアンスが違いますが、貴重種の場合には、多くが20m以上を通過するので余り問題ないだろうと。それから、例えば生態系だとか、一部の鳥が20m以下を通過しており、これは都市の生活になれているので多分問題ないだろうというふうに評価されていると思いますが、実際に20m以下を移動する鳥たちにとって、例えば生態系の代表種としてムクドリなどが入っています。彼らが通過するのに高速道路が障害になっていないかどうかというのを調べていただくために、多分ロードキル個体を見ることができるのではと思っています。高速道路や主要国道、県道については、担当は違うと思いますが。毎日巡回されていると思いますので、そのデータを20m以下のところでロードキルが起きてないかどうかというのを調べていただきたい。それは非常に重要で、多分、種の同定まではなかなか難しい。鳥類が何羽ロードキルに遭いましたとか、それぐらいの記録ではないかと思いますが、それでも全体の生態系を考えた場合には、ロードキル個体が結構多ければ何らかの対策を後からでも立てないといけないだろうと思いますので、その辺のロードキルの記録またはこれから先それを残していける、あるいは参考にできるような方法を考えていただけたらと思っております。以上です。
会長代理それは建設後の話ですか。どこかほかの事例で何か少しデータが欲しいというようなことでしょうか。
委員建設後です。
会長代理いかがでしょうか。
事業者先生とお話をさせていただきまして、ロードキルかどうかわかりませんが、福岡都市高速上で発見された鳥の死体については、福岡北九州高速道路公社さんともども検討してまいりまして、どのようなデータが報告できるようになるか今後検討していき、それに関して随時ご相談させていただければと考えております。
会長代理今のロードキルみたいなものは昼間とか夜間とか、時間は関係ないのですか。
委員実は調査をやった時間がものすごく気になります。要は、昼間、鳥の調査をやっても、夜間飛ぶ鳥もものすごく多いです。それで、朝行ってみたら、いつ飛んできたのというような現象がよくあるものですから、その時間的なものをすごく知りたいということと、もう一つは、今のご意見の中で、例えば道幅だとかそこの防音壁の高さというのが非常に重要になると思います。それを越えて鳥が下がってきますので、建築限界に入る、入らないというのは、要は道幅にものすごく関係があります。それから、街路樹の高さもものすごく関係があります。ですから、そういうのを含めてデータをとっていただければ今後の非常にいいデータになるのではと思います。
会長代理何かありますか。
事業者先ほどの、少し言葉足らずでしたが、死体として、後で道路上の遺物として回収されたデータがあると伺っており、いつ死んだかということはちょっとわかりかねますが、今後どのようなデータがとれているのかということについて事業者さんときちんとお話をさせていただき、随時ご相談させていただければと思っております。
会長代理今のご指摘だと、要するに狭いところが問題になりやすいわけですよね。
委員ええ。
会長代理今回の道路でいうと、どの辺が一番危なくなりそうというのはありますか。
委員飛ぶコースによって、斜めに入るコースなんかがありますから、その辺も関係します。
会長代理オープンのところだけというわけでもないのですね。
委員ええ。
委員 もうひとつ気になるのが、防音壁というか、防音板が透明であること。これは、運転手の関係だとか周りの住民の方々の景観から考えた場合には透明がいいのかもしれないけれど、鳥から考えたら、ぶつかっているのではないかなと。その辺、非常に難しい問題もありますし、だから、今後しっかり把握していってもらえたらなと思っております。私の経験として、先日ですけれど、福岡の都市高速を通っていまして、香椎あたりでちょうど私の車の、ちょうど防音壁のあるところですけれど、ムクドリが飛び出てきまして、危ないと思ったのですけれど、去ってくれると思いましたら、ホバリングするというか、ちょっと車の前を移動しながら、そして飛んでいきました。やっぱり結構スピードが出ているとぶつかったりする可能性というのは高いのではないかなと、まあ、事故をゼロにするというのはなかなか難しいかもしれないですが、その辺、なるべく減らせるような努力をしていくべきと思いますので、それに合ったような調査方法等も検討していただけたらと思います。以上です。
会長代理ありがとうございます。遮音壁の話が出たので、私の関連のところもありますのでつけ加えさせていただこうと思いますが、透明の遮音壁は、透明じゃない側は基本的に吸音がされるような壁にしていますので、騒音という観点からすると吸音しているほうがいいので、透明だと吸音になりませんので、騒音のほうからすると透明は、反射音が増えますのでよくありません。ただ、景観という面からいうと、あるいはドライバーの運転のしやすさみたいな、心理的な面では透明のほうがいいと思いますので、その辺のところは少しメリハリをつけて、塀を立てる場合にはその辺もちゃんと配慮した上でやっていただきたいと思います。鳥関係でほかに何かございますか。よろしいでしょうか。
それでは、特に順番は問いませんので、どうぞ
委員前にも聞いたかもしれませんが、高さ関係がまだ決まってないとのことですが、例えば参考資料2のところの図面でいくと、香椎浜のジャンクションは大体地上から何mぐらいで、それで、ずっとその高さで水平にいって、そして最後のアイランドシティランプでもとの道路に着地していくということだと思いますが、そういう高さ関係というのをもう少し説明していただけますか。
会長代理どこかに断面図みたいなのはありますか。
事業者標準断面図と幾つか準備書に載せておりますが、現在は都市計画決定の段階でございまして、平面的なところは都市計画で決定されますが、高さについては、今回決定されるものではなく、あくまでも参考として我々で設定しています。それゆえ今回、準備書でそういう細かなところは載せておりませんが、基本的に、予測、評価に際しては、きちんと考え方を踏まえた上で高さを設定しております。そして、ご意見いただきました香椎浜北公園につきましても、大体これくらいの高さということで、現在、けた下、1819mくらいを想定しておりまして、それと同じような場所を写真で撮影してきております。
(資料映写)これが片江三丁目交差点の付近で、都市高速5号線の、福大より少し手前、さくら病院の近くになりますが、大体このような感じです。イオン香椎浜、今回の事業予定地のところの橋脚というのは、1号線で、かなり古いときの施工になっております。現在の5号線になりますと、それより割とスムーズな形となっております。ただ、細かなところは現在決まっておりませんので、橋脚の状況とか色とかについては未定ではございますが、大体の高さとしましては、このように1819mくらいが香椎浜北公園の上空というような形でございます。ちょっと実感がつかみづらいという方にご説明するときには、ちょうど中央警察署の前に、帰りがけに通って見ていただけるとわかるかと思うのですが、福岡市役所の議会棟のところがちょうど吹き抜けになっておりまして、そこの高さが13mくらいあります。それよりさらに5mくらい高い。割と高く感じます。実際この現場に行って思うことは、頭の真上を走っていても余り気にはならないくらいの高さ、かなり高くあるなという感じはいたしました。状況ということで、近い高さのところをご説明させていただきました。
会長代理どのあたりからおりてくるのですかね、参考資料2でいうと。今の18mあたりというのは予測地点Bのあたりですよね。
事業者はい。予測地点Bあたりから、公園の上はほぼ地面と平行になります。
会長代理予測地点Aは地上におりてきているのですね。
事業者はい。予測地点Aではもう下におりる形です。そこのところは、参考設定で考えておりますのは、極力なだらかに結んだ形で、それぞれ何か所か、交差点の上を通過するときはクリアしなければいけない高さは法的な基準で決まっておりまして、あとはなるべくなだらかに、走行速度等に影響を与えないような形で、現段階では設定しております。そして、今度は予測地点Cのところですが、天神方向につきましては、現在の都市高速1号線の上を越えていって、そして香椎浜ランプ入り口の手前のところですりつくというような形になっております。かわって、アイランドシティに向かう方向ですがイオン香椎浜ショッピングセンターに近いところは、こちらは現在の1号線から少し上がっていくような形、そして予測地点Bの少し手前、公園に入る手前のところで上り線、下り線が一致する、そのような構造の高さになっております。
会長代理ありがとうございました。何かさらにご質問ございますか。
委員いいです。わかりました。
会長代理それでは、高さ関係はそれぐらいにして、ほかに何かございますか。はい、どうぞ。
委員自動車の走行にかかわる騒音予測についての質問です。8-2-44ページに、アイランドシティランプにおいては平成42年の交通量では騒音の基準を超えてしまうという結果が出ていて、したがって、8-2-46ページで環境保全措置を検討する必要があるということで、2)で遮音壁の設置の範囲や構造は事業実施段階で適切に検討するとしています。
それで、質問は、その予測の前提となっている交通量というのが、8-2-44ページに戻っていただきますと、要するに都市計画対象道路のほうの騒音は余り大きくはなくて、臨港道路アイランドシティ1号線のほうが基準を超えちゃうという予測結果になっている。その前提の交通量は、現行が8-2-21ページの表8-2-17で、臨港道路アイランドシティ1号線は15,245台という数字で、これが平成42年に2.5倍ぐらいまで増えるから騒音の環境基準を超過してしまったということだと思います。そうしますと、実際に70デシベルを超えるのは、交通量が予測どおりに伸びて平成30何年かに超えるということになりますが、8-2-46ページに記載した措置の検討とは、平成42年時点で環境基準を超えると予測されたので道路の建設時から遮音壁は作るということとして考えていいのですか。交通量の推移を見ながら途中からつくるということではなくて、最初から、この道路の建設時にはちゃんと設置する、少しでも環境をよくするため。
事業者実施は、やはり今回の自専道ができましてから事後調査をして、交通量の推移、騒音等を調べて、その必要性が出てきたときに早急に対処します。環境基準を厳守するという考えのもと、構造物ができた後、再度予測し直しまして、現況の交通量等も把握して、設置に関しては今後細かく検討していくということでございます。
委員もしそういう方針であるならば、この8-2-46ページの説明ですが、現在の交通量のあるページが離れていて、平成42年に2.5倍に増えるというのがまた別のページにあって、それでいつごろ超えるのかということとかが余り書かれていないので、8-2-46ページだけを見ると、都市計画対象道路ができた途端、超過してしまうのではないかというふうにも読み取れます。そこのところをもう少し時間を考慮して、現時点だと予測でしかないですが42,000台まで至るとすると、どの時期に大体超えそうだと予想できるから、事後調査で推移を見ながら、このぐらいでまた判断するとか、時間軸を入れて説明していただければ親切かなということなので、ぜひお願いしたいと思います。
会長代理私も全く同じ疑問を持っていまして、今出ましたので話をさせていただきますけど、8-2-46ページのこの1行はちょっと何を言っているのかよくわからないなと思って、要は、今回の道路ができ上がった後、下の従来の道路とあわせて騒音をチェックしながら見ていって、騒音が大きくなりそうだったらしっかり対策は打ちますよという、そういう趣旨ですよね。
事業者 はい。
会長代理だから、そういうことが素直に読み取れるように、もう少し明快な言葉に書き直していただいたほうがいいと思いますが。塀を立てるのか立てないのか、どの範囲に立つのかわからないというふうな、そんな書きぶりのようになっていて、何かちょっと混乱しましたけど、もう少しわかりやすく、事実をきちんと書いていただいたほうがいいと思います。
それから、細かいところですけど、1点教えてほしいのは、8-2-41ページで、時間変動係数って何ですか。表8-2-32(1)に時間変動係数というのがあって、一番下が100となっていますが、これは何を意味しているのか、意味がよくわからなかったのですが。
事業者時間変動係数でございますが、これは1日当たりの交通量、アイランドシティ線であれば2万台でございますけれども、それを時間帯ごとに割り振るための、それぞれの時間帯で何%走っているかというパーセンテージを示しております。
会長代理これは足して100になりますか。
事業者なります。
会長代理 わかりました。要はその時間の交通量の割合ということですね。1日の交通量をぽんと入れているので、各時間に割り振ったということですね。
事業者 はい。
会長代理もう一つ、細かなことですけど、8-2-47ページの表8-2-38で低減効果でマイナス4とかマイナス5とか書いてありますけど、これは、架空の塀で、どういう塀を立てるかわからないのに4デシベルとか5デシベルとかをどうやって出したのかという素朴な疑問ですけど、要は環境基準を満足させるためにはこれくらい下げなくちゃいけないよという想定値を書いているのですか。
事業者いえ、このときの遮音壁というのが、準備書をつくる段階では50cmという高さで計算上設定しておりまして、そのときの低減する数字が残っております。
会長代理 ということは、これはミスですね。
事業者はい。その50cmを消して、遮音壁の高さが重要なのではなくて、遮音壁をきちんと設置して対策していくということが重要なのだということを示すよう準備書作成の段階でご指示いただきましたので、それを踏まえて遮音壁の高さの記述を削除いたしました。そのとき低減効果が残ってしまいまして、ちょっと整合がとれておりませんでした。
会長代理 それでは、ここは訂正してください。
事業者訂正させていただきます。
会長代理騒音関係は私は以上ですけど、ほかに何かございましたらお願いします。
委員植物、植生のところで、まずひとつは、私、これは専門ではなくて、ご意見を後で聞きたいと思いますが、差し当たり今見ておりますのは8-10-34ページあたりですが、アマモが生えているところは日照の影響があるのではないかという前提が先にありまして、それで、ここの図でいいますと、夏至と春分・秋分でここのあたりまでが影になります。その上の文章を見ますと、0.1%だったり、0.15%だったり、そこに影響がある可能性があると。しかし、それについての評価というのは、次の8-10-35ページの表に、これはBという記号があって、「及ぼす影響は極めて小さい。」となっていて、特段の措置が要らないというようなことを特に書いてあるわけではないですが、そこで切れているわけですね。それで、「生じる可能性がある。」までいって、それで切れているということが気になるということと、この8-10-34ページの図だけを見ると、この川岸に疎密にかかわらず点々とあるところはみんな影に一応なるわけですね。何%ぐらいアマモが減るのかとか、そういうことはわかっていないわけだし、影響があるかどうかもわかりませんので、可能性があるというようなことなのでしょうが、少なくともこの図を見る限りでは全部かかっている。しかし、実際アマモがたくさん生えているのは、8-10-22ページにあります。もっとたくさん生えている場所があるわけですよね。ですから、何かちょっと下手だなと思うのは、例えば8-10-22ページの図にある、ちょうど今公園になっているところの、ここも高架でしょうから、これについても日影になる線がちょうど海にかかるかかからないかあたりのところにしているはずですので、ちょうど今、拡大して採用した8-10-34ページのような、この図の範囲だけで見ると全てが影になって、大丈夫かなと思わせるような図になっているというところがどうかということが一つと、それから、専門の立場からお聞きしたいのは、これは、何もしないという判断は、全体の量の0.1%ぐらいだから構わないと言っているんだと思いますが、それでよろしいのか、あるいは日照というものが制限されることでどれぐらい影響があるのかというところを先生からお聞きしたいと思います。
委員今、先生からもご指摘がありましたけど、100m水路のアマモというのは、もともと御島海域の、8-10-22ページで、造成したアマモの種子が自然に流れて生えているという部分なのです。それで、量的には、先ほど数値的にも出ていましたが、そんなに多いわけではなくて、水路の手前側ですけど、そこに点々とあるぐらいのレベルなのです。量的にそんなに多いものではないので、もちろん、なくなればいいというものではないと思うし、あったほうがいいに決まっています。それに対して、例えば道路ができるからものすごく影響があって消滅してしまうという、影の部分の影響よりも工事の、例えば杭を打ったりすることのほうがむしろ大きいんじゃないかなと。それはやむを得ない、工事する限りはどうしてもつきまとうことなので、その部分が多少ダメージを受けても、御島海域の部分の大きなアマモ場があれば何とか回復してくるのではないかなというのが私の意見です。だから、ここの部分だけを取り上げて、影になっちゃうからどうのというのはちょっと誤解を招くおそれがあるかもしれないという気はいたします。
委員そういうことだと思いますので、ここに今生えている、この拡大した図だけがあるというのが若干下手だということは今、おっしゃったとおりですし、第一、パーセンテージが少ないから構わないとか、少なくても大丈夫だというような、群落そのものが衰退傾向にあるのか繁茂傾向にあるのかで随分違いますので、数字が小さいからいいという説明はよくないと思いますが、ここにある個体群はここからふえてきたものであって、いい環境さえあればまたふえる性質のものである、そして本体のほうは順調に繁茂しているということの中でこれはお構いなしということになるというふうな説明があったほうがよろしいような気がいたします。
それともう一件、陸上の、マツバランは移植して保全するということになっておりますが、マツバランのこの生育場所がちょっと、私、勘がつかめないのですが、道路の歩道より宅地側の裾にあったのですか。
事業者はい。
委員それで、今の日照で影響すると考えているのですか。
事業者日照ではなく、直接改変を行う場所になっているものです。
委員改変の影響があるということですね。わかりました。
それで、こういう場合は、直接やられるものは、そこにある個体は大事にしましたという必要がありますので、移植という措置はこれでよろしいと思いますが、どこに移すのかとか、どこで保全するのかとか、大事なことですけども、どんなご予定でしょうか。
事業者今回マツバランにつきましては、8-10-36ページに環境保全措置、事後調査を実施するということで書いております。内容としましては、移植地等については、生態を踏まえた適切な時期に調査を行い、移植地の検討については、きちんと専門家のご意見を伺いながら事後調査計画の中でそういった移植計画をきちんと組んでいくというような形で書いております。少し言葉足らずなところがあるかと思いますので、そこら辺についても少し修正を考えたいと思います。現段階では、ここに移植するというような方向は特に決めておりません。事後調査計画の中できちんと対応してまいります。
委員移植という対応は、将来生き延びることができて、環境がよく似ている近傍に持っていくというようなことと、戻す予定があるのであれば、植物園なり専門の機関なりで株個体の保存をしておくというようなことがあると思います。どちらをねらっているのかがちょっとよくわからないと。
事業者 そこが今の段階でどちらの方針とはまだ書けないかなと思っています。
委員 わかりました。それでいいと思いますが、もしどこかで預かるということであれば、それは、移植先の経過を見るというのが事後調査になるのかどうかわかりませんが、事後調査の中で移植先も考えるというふうに、そういう仕組みになっているのですね。
事業者はい。そういう形で書いております。
委員はい、構いません。ありがとうございました。理解できました。植物は以上です。
委員 すいません、先ほどのアマモの件ですけれど、ちょっとお尋ねしたかったのですけれど、もしご存じだったら教えてほしいのですけど、水路のある範囲にしか今のところついてないというのに何か環境の要因があるのかどうか。もし水路のほかの部分にもつく可能性が十分あるような環境があるのであれば、そのことを書いていただいたほうがいいのかなという気がしますが。つまり、そこしかだめであれば、やっぱり水路部でそこが100%なくなるというのはちょっときついかなという気がしますが。
委員100m水路に関して言いますと、病院側、アイランドシティ側の岸には余り生えてないです。それで、手前のパークポート側(イオン側)が結構岸沿いに生えていて、その理由はよくわからないのですが、アマモの場合は地質が砂とか泥じゃないとだめのようですね、海草なので。だから、そういう条件がパークポート側でいいような感じはしているのですけど、その理由はよくわかりません。ただ、そんなに違わないと思います。たまたま流れとかの関係で種子が落ちる場所がこちら側に寄るとかというようなことはあるかもしれませんけど、実際はよくわからないです。
委員わかりました。
委員アマモの移植とかは考えないのでしょうか。
事業者現在、港湾局の環境対策課で、アマモの繁殖措置として御島海域以外のところでもいろいろ取り組まれている状況でございまして、アマモの種子をきちんとシートに巻いて、それを、アイランドシティの住民の方とか香椎浜の住民の方も交えて、1年に1回、アイランドシティの護岸の周りとか、いろんな場所に置いたりして、より繁茂しやすい場所をいろいろ検討されている、そういった状況と聞いております。100m水路のパークポート側に流れついて種子が繁茂しているという状況は我々もわかっておりますが、やはりもう少しここの書きぶりとして、そういう機能についての考察が抜けておりますので、そういった機能や、こういった今後の取り組み等も含めて書いて、アマモという種がどういうものなのかということについては、我々ももう少し勉強していきたいと思っております。
委員さっき、種の保存というような観点から、私、申し上げているのではないかと言いましたけれども、いわゆる水路の中にずっと、両岸なら両岸、どっちかの岸でも、アマモの群落がずっとあるということが、これは種の問題ではなくて生態系の問題の評価かもしれませんが、それがいいことであるなら、ここに今いて、こいつが貴重だから、これは救い出さなきゃいかんということとはまた別に、水路沿いの岸にアマモが存続するようにというような観点から、御島崎のほうからとったものを向こう岸とか橋より下流・海側とかに少し、代替の群落をつくろうという努力をしてみるとか、そういうことはやってもいいかなと思いますね。水路の中にアマモが長く水路に沿ってあるということがよいということであればですが、この評価は、先生、お願いします。
委員今、港湾局で、アイランドシティの周りの環境の整備ということで、海の中道大橋の両側でアマモの増殖をやられていて、3年前に植えたアマモ場が結構今大きな群落になっていまして、ことしも大分面積を広げてやっているということで、多分それもある程度の年月、3年ぐらいかかるんですね、大きくなるまでに。1年目ぐらいのときは余り大きくならないのですが、3年ぐらいたつとかなり伸びてきますので、3年前に植えたものが結構大きな、普通の場所に天然に生えているぐらいのサイズにはなっていますので、十分周りで大きくなるのではと思います。だから、その辺は博多湾の全体の環境の保全の問題と絡んでくるとは思いますけども、今の時点でアイランドシティが、周りの環境がよくなるというようなことで港湾局さんがやっているので、博多湾をよくしたいという立場からするとありがたいことで、どんどんやっていただきたいというふうに思います。だから、100m水路の側にもそれを当てはめるかどうかは私の判断ではありますが、可能性としては、工事が終わった後でも自然に増えてくることは十分考えられると思います。
委員今の件に関してなんですが、奈多小学校あたりの小学生を動員して苗をこしらえて海に入れるということをやっているわけですね。片やそういうふうにして増やしているということで、ここは面積が狭いからいいよという話だと、ちゃんと人間がこしらえてやれば自然にあるものを壊しても問題ないというふうに思われると非常にまずいので、ですから、地域の小学生を動員してちょっと植えてみるとかいうふうなことも考えていいのではないかなという、これを読みながらそのように感じました。
会長代理ありがとうございました。何かそういう、少しアセスメントで、環境への悪影響がないよというスタンスだけではなくて、これを機会に、悪くなりそうな心配があるものについては前向きに、よりいい策を打つというような、そういうスタンスのものが少し反映していただくとありがたいなという気がします。大変いい意見だと思います。
委員それに関連して3つほど。
この準備書の第3章に戻って恐縮ですけども、道路事業の目的準備書の3-1ページで、多分この準備書の準備をされていたときはこども病院移転が決定してなかったと思いますが、この「延長約2.5kmを新設することにより」というような、最後の4行分とかがとても中途半端な、「渋滞緩和」とか、そういうようなものだけになっています。これは、こども病院移転が決定しているわけですから、こども病院へのアクセスがよくなることで精神的なものというのがとても大きくなるとか、交通が便利になることで住民利用の促進が図られるとか、そういうようなことを明記されたほうがいいと思います。ですから、地図上ではこども病院までの経路になっているわけですから、この目的のところで、やはり市民をはじめこども病院を活用される方に安心していただけるような目的を明記すべきだと思います。
それと,もうひとつは景観のところですけれども、8-12-1ページからですが、先ほど資料3にありましたような、意見の概要というところで、これはページ数がありませんが、景観のところで、道路によって景観が損なわれるのではないか、だからデザインなどに配慮してほしいというようなことがあります。ここの準備書の景観に関してはあくまでも眺望というようなことがメインになっています。ですから、橋そのもの、いわゆる橋梁そのものの景観をどのようにしてつくっていくのかということで、ここで答えられているような、いわゆる住民を初めとして学識経験者などの意見を伺いながらみたいなことをもっと具体的に、橋梁そのものの景観というのはやはりひとつ入れるべきだと思います。
最後に,8-13-1ページの「人と自然との触れ合いの活動の場」がありますが、これもほとんどの予測で利用性の変化とか快適性の変化が、大体変化は生じないと予測されるというようなもので、これは行かれた方はわかると思いますが、ほとんど人がいない所です。だから、人の利用を、要するに人と自然との触れ合いの活動の場がその道路ができることでより活性化されること。今は住民の人たちが中心ではあるけれども、その道路によって、先ほど言われたみたいに、エコパークゾーンとか、それが充実していけば、市内はもとより市外からも利用客が多くなるみたいなことを予測してもらいたいと。ですから、これも積極的な運用の仕方というのをアセスで考えなければいけないのではないかと思っています。以上です。
会長代理大変いい意見ありがとうございました。
委員まず、水質のところで、これは評価に関することに異論があるわけではないのですが、例えば調査の場所とか位置とか、そういうところに関して今後もう少し検討してほしいなという要望も含めて意見を述べさせていただきたいと思います。
今回、水質状況を見ると、現況というのは、現況から今回影響があって、どれだけ影響があるかというときの基礎資料になるわけですよね。だから、現況を確実に把握するというのは非常に重要なことだと私は思って、これもそうだというふうに位置づけていますが、見たデータによると、やはりアイランドシティというかなりいろんな情報がある中で、いろんな変動があるというのはわかっている。特に底質などはですね。場所の選定に当たっても、情報があるわけだから、パッチ状に、例えばいろんな分布しているというふうに書いてありますが、その中でここは一番底質が悪い状況であるところを選択すべきではないかと私は思います。今回の場合は影響というのはほとんど、御島海域までないという評価になっていますので、今回それが違ったとしても影響は多分ないとは思いますが、今後影響が若干でもある場合は、やっぱり最悪の現況を把握できるところを選ぶという方向で進めていただきたいなと。例えば季節にしても、同じ冬季であっても1月と2月では違ったりするわけです。状況によっては採取ができなかったりするとは思いますが、そのあたりを含めて現況の調査のあり方というのをもう少しきちんと、目的が達成できるように、場に応じて検討していただきたいなというふうに思いました。年に4回の調査なので、非常に少ない調査の中で代表するものを選ぼうとした場合はかなり難しいところもありますので、それは調査機関の人たちが多分その現状で把握できると思います。だから、その中でできるだけ選択していただくような発注の仕方というか調査の仕方を依頼してほしいなというふうに思いました。これが意見です。
もうひとつ、8-14-1ページからの廃棄物に関してですが、の8-14-7ページの評価「基準又は目標との整合性」のところで、再資源化率が平成20年度の実績で目標とするものに及ばないけども、一応この保全措置で目標を達成することができると評価すると書いてあるのですが、今回のその対象とした資源化率というのが平成20年度のもののわけですね。多分トレンドがあると思います。いろんな時期で。本当に直線的に伸びているのか、もう頭打ちになっているのか、要するにトレンドというのがこの中では全然表示されてないということ。それから、汚泥に関しては、かなり再資源化率が低い理由というのは、やっぱり質によって資源化できないものというのがあります。ですから、低くなっている。そういう面では、ここでは質、発生汚泥の中でもどの部類に相当するのか、資源化率が促進されているものに分類される汚泥が発生しているのかとか、そうじゃないものかという、そういう区分がないというところが、単なる見込みであって、論拠立てた証拠にはなってないような気がします。そのあたりはぜひ入れてほしいなというふうに思います。以上です。
会長代理何かお答えすることはありますか。
事業者ご指摘いただいた点につきましては、評価書で直せるところは直したいと思いますし、今後、そういったことについて気をつけて対応してまいりたいと考えております。
会長代理残された時間が少なくなってきましたけど、全体を振り返ってみていただいて、何かコメント、ご意見はございますか。はい、どうぞ。
委員会長代理にお尋ねしたいのですが、資料3の事業者回答という表はもう済んだということですか。
会長代理資料3ですね。
委員最初にご説明いただいた資料3の、知事意見に対する都市計画決定権者の見解という資料、これは確定して出したものということですか。もう提出済みですね。
来たものを、こういう右側のような見解をつけて返した後ということですね。
事務局もう少しご説明しますと、資料2を見ていただけますでしょうか。手続きの流れがございますけども、これの「準備書手続き」の中の「住民等の意見」、これは「(意見書)」というふうに書いています。下から3番目の箱になりますが、ここで住民等の意見が出されまして、これが事業者側に提出されているわけです。これについて事業者である県知事が見解をつけて、市のほうに送付されたということでございます。そのような資料でございます。
会長代理ほかにご意見はございませんでしょうか。はい、どうぞ。
委員資料3の中でヒドリガモの移動についてのご質問が出ていて、それに対する回答がありますが、実は、今シーズンといいましょうか、去年の暮れから今年の春にかけて和白干潟では、アオサが非常に少なかったようです。そうなると、ヒドリガモは食べる物がないものですから、アイランドシティ中央公園に早い時期からいっぱい入って来て,そして、あの周りの芝を食べています。それで、やがて芝がなくなると、多々良川の土手の草を食べに飛びます。ということで、毎年、餌環境によって移動の仕方が随分変わってくるものですから、事後調査のときもイメージにとらわれないで広く見ていただきたいなということをちょっとお願いしたいと思っています。
会長代理よろしくお願いします。もう少し時間があるようですけど、ほかにご意見ございますか。ご欠席の先生からいただいた意見はよろしいですか。
事務局今日ご欠席の委員のほうからペーパーをいただいておりましたけども、先ほど冒頭でご説明しました準備書の修正一覧というふうに書いてございますペーパーを事業者側からつけていただいていましたけど、この中にほとんど反映されておりますので、今回特別ご紹介することはないかなというふうに思っております。
会長代理はい、わかりました。もしご意見がないようでしたら審査のほうはここまでにさせていただこうと思いますけれども、よろしいでしょうか。
それでは、皆様方からいろんな意見をいただいたと思いますけれども、今日ご欠席の会長も何かお気づきの点があるというようなことを聞いておりますので、それをあわせて事務局のほうで整理をしていただこうと思いますが、よろしいでしょうか。
事務局からこの後のご予定等をご説明いただけませんでしょうか。
事務局本日ご審議いただきました内容でございますけども、今、議長がおっしゃいましたように、内容を取りまとめて審査会意見としていただいた上で福岡市長意見を作成いたしまして福岡県知事あてに提出するという段取りになっております。以上です。
会長代理それでは、本日の議事については以上で終了とさせていただきます。今日の意見を踏まえて市長意見という形でまとめて提出しなくてはいけないことになっておりますが、それに関しては、今日ご欠席ですけども、会長と代理をいたしました私にご一任いただけますでしょうか。
できましたらまた皆様にも回覧をしてご意見をちょうだいしたいと思います。
それでは、これをもちまして本日の福岡市環境影響評価審査会を終了いたします。皆様、ご協力ありがとうございました。