現在位置:福岡市ホームの中の東区からこんにちは区長です令和元年10月18日
更新日: 2019年11月27日

こんにちは区長です

 区長が東区で活動する団体の活動に参加し懇談することで、区政への積極的参加及び理解や協力を得るとともに、地域活動の実情を把握し区政への参考としています。


立花高校と美和台校区の皆さんと「おたがいさまコミュニティ」について懇談しました。

 10月18日に、立花高校を訪問し、体験授業を見学した後、「立花高校と美和台校区の取り組み(おたがいさまコミュニティ)」をテーマに立花高校の先生や美和台校区自治協議会の皆さんと意見交換しました。


体験授業を見学

 立花高校の体験授業は就職コースの2・3年生を対象に、毎週金曜日の1から4限目に行われています。生徒は「広告デザイン」、「手芸」、「農業」など11の班の中から、興味のある授業を選択します。猫を保護する活動を行っている「命のつなぎ方班」などの活動では、美和台校区の住民が講師を務めています。また、地域の子育て世帯を支援する「サロン班」は、生徒がおもちゃを用意して校区に住む乳幼児とその保護者を迎える立花サロン「のんびり」を年に4回開催しています。

 当日は、立花高校の先生に各班の活動を案内していただき、学生の皆さんがいきいきと学習している様子を見ることができました。 


サロンを見学する写真

さまざまな班の活動を見学しました


手芸班の写真

真剣に作品づくりを行う手芸班


サロン班の写真1

地域に住む親子を迎える準備をするサロン班


サロン班の写真2

子どもたちのためにおもちゃを手作りしています


立花高校についての説明

 立花高校について、斎藤校長から説明を受けました。

 立花高校は昭和32年に高校の在り方に疑問を持った教師達がお金を持ち寄って作った学校で、小・中学校時代に不登校を経験した子どもを多く受け入れています。悪いイメージに苦しんだ時期もありましたが、地域の皆さんが正しい情報を発信してくれたこともあり、最近は良い評価をされるようになっています。全国で事例が無いことを手探りでやっているので時間はかかるものの、教員は「やってみよう」という気持ちを持っており、誇らしく感じています。

 地域との関係については、学校が地域の人に手伝ってもらうだけでなく、生徒も地域のために役に立ってもらいたいと考えています。


説明する校長の写真

立花高校創立の趣旨を説明する齋藤校長


【立花高校の生徒指導について意見交換】

  • 生徒にはダメなことはダメと教えなければいけないが、立花高校では問題が起きた際、生徒の課題がわかる機会でもあると前向きに考えて取り組んでいる。
  • 授業中にスマホを操作している生徒がいた場合など、頭ごなしに注意するのではなく、「どうした」と声をかける。ただ機嫌が悪かっただけなのか、家で何かあったのか、スマホ依存になっているのではないかなど、いろいろな可能性を考えながら接している。

おたがいさまコミュニティについての説明

 美和台校区社会福祉協議会の城下会長から説明を受けました。

 美和台校区は、平成26年にNPO法人などが実施した「おたがいさまコミュニティ」の研究プロジェクトのモデル校区になりました。そのとき、連携の相手方として立花高校を紹介されました。学校と地域がお互いに手を取って活動ができないか話す中で、高校から体験授業に協力してもらえないかという話をもらいました。最初は地域の人が体験授業で講師をしていましたが、今では、生徒が地域の認知症予防カフェで手芸の講師を務めるようになりました。また、子育てサロンのように生徒が地域の住民を対象に催しを行うこともあります。

 現在、高校の敷地内にある空き教室「ほっとスペースたちばな」を活用して、在校生・卒業生の就労支援や、生徒が児童の宿題や遊びに関わることで地域の子育て世代の支援につながる取り組みも検討中です。今後もお互いのためになる関係を続けていきたいと思います。


説明する会長の写真

城下会長から説明を受けました



【地域と立花高校の関係について意見交換】

  • 働くためにはコミュニケーション能力が大切。体験授業などで地域とかかわることは生徒にとって生きた勉強になる。
  • 生徒は地域の人から「おはよう」「ありがとう」の声かけで自尊感情が回復する。何気ない大人とのふれあいの中、自分が大切にされていると感じることで相手も大切にできるようになる。
  • 地域としては高齢化が進む中、卒業生が地域に残って活動してもらえると安心。地域と学校が卒業生の就労を支援し、卒業生が活動してくれることで地域も助けられる関係を築きたい。
  • 今後、ほっとスペースたちばなを活用し、寺子屋のような事業などを考えている。ボランティアには限界があるので、ビジネス化して卒業生の収入につなげることも大事だと思う。

意見交換会の写真

さまざまな立場からの意見を聞くことができました


区長の写真

最後に区長から一言


区長のコメント

 立花高校は先生と生徒との距離が近く、素晴らしい学校だと感じました。美和台校区はさまざまな活動に熱心に取り組んでいる頼もしい地域です。今後も、生徒の良いところを伸ばしながら、学校と地域の両者にとって良い関係を続けていただきたいと思います。


記念撮影

全員で記念撮影


 懇談後、校舎内で卒業生支援の場所として運営されているMama’sCAFE(ママズカフェ)で皆さんと食事をしました。 


ママズカフェの写真
 

校舎3階にある食堂「Mama’sCAFE」


ママズカフェのランチの写真

Mama’sCAFEの日替わり定食


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