区長が東区で活動する団体の活動に参加し懇談することで、区政への積極的参加及び理解や協力を得るとともに、地域活動の実情を把握し区政への参考としています。
10月18日に、立花高校を訪問し、体験授業を見学した後、「立花高校と美和台校区の取り組み(おたがいさまコミュニティ)」をテーマに立花高校の先生や美和台校区自治協議会の皆さんと意見交換しました。
立花高校の体験授業は就職コースの2・3年生を対象に、毎週金曜日の1から4限目に行われています。生徒は「広告デザイン」、「手芸」、「農業」など11の班の中から、興味のある授業を選択します。猫を保護する活動を行っている「命のつなぎ方班」などの活動では、美和台校区の住民が講師を務めています。また、地域の子育て世帯を支援する「サロン班」は、生徒がおもちゃを用意して校区に住む乳幼児とその保護者を迎える立花サロン「のんびり」を年に4回開催しています。
当日は、立花高校の先生に各班の活動を案内していただき、学生の皆さんがいきいきと学習している様子を見ることができました。
さまざまな班の活動を見学しました
真剣に作品づくりを行う手芸班
地域に住む親子を迎える準備をするサロン班
子どもたちのためにおもちゃを手作りしています
立花高校について、斎藤校長から説明を受けました。
立花高校は昭和32年に高校の在り方に疑問を持った教師達がお金を持ち寄って作った学校で、小・中学校時代に不登校を経験した子どもを多く受け入れています。悪いイメージに苦しんだ時期もありましたが、地域の皆さんが正しい情報を発信してくれたこともあり、最近は良い評価をされるようになっています。全国で事例が無いことを手探りでやっているので時間はかかるものの、教員は「やってみよう」という気持ちを持っており、誇らしく感じています。
地域との関係については、学校が地域の人に手伝ってもらうだけでなく、生徒も地域のために役に立ってもらいたいと考えています。
立花高校創立の趣旨を説明する齋藤校長
美和台校区社会福祉協議会の城下会長から説明を受けました。
美和台校区は、平成26年にNPO法人などが実施した「おたがいさまコミュニティ」の研究プロジェクトのモデル校区になりました。そのとき、連携の相手方として立花高校を紹介されました。学校と地域がお互いに手を取って活動ができないか話す中で、高校から体験授業に協力してもらえないかという話をもらいました。最初は地域の人が体験授業で講師をしていましたが、今では、生徒が地域の認知症予防カフェで手芸の講師を務めるようになりました。また、子育てサロンのように生徒が地域の住民を対象に催しを行うこともあります。
現在、高校の敷地内にある空き教室「ほっとスペースたちばな」を活用して、在校生・卒業生の就労支援や、生徒が児童の宿題や遊びに関わることで地域の子育て世代の支援につながる取り組みも検討中です。今後もお互いのためになる関係を続けていきたいと思います。
城下会長から説明を受けました
さまざまな立場からの意見を聞くことができました
最後に区長から一言
立花高校は先生と生徒との距離が近く、素晴らしい学校だと感じました。美和台校区はさまざまな活動に熱心に取り組んでいる頼もしい地域です。今後も、生徒の良いところを伸ばしながら、学校と地域の両者にとって良い関係を続けていただきたいと思います。
全員で記念撮影
懇談後、校舎内で卒業生支援の場所として運営されているMama’sCAFE(ママズカフェ)で皆さんと食事をしました。
校舎3階にある食堂「Mama’sCAFE」
Mama’sCAFEの日替わり定食