現在位置:福岡市ホームの中の東区からこんにちは区長です平成31年3月3日
更新日: 2020年12月8日

こんにちは区長です

 区長が東区で活動する団体の活動に参加し懇談することで、区政への積極的参加及び理解や協力を得るとともに、地域活動の実情を把握し区政への参考としています。


香椎浜校区「公民館を拠点とした外国人との交流促進事業」に参加しました。

 区は、平成28年度から地域住民と外国人の相互理解を深めるため、外国人の多い校区を「外国人との交流促進モデル校区」に指定し、「公民館を拠点とした外国人との交流促進事業」を行っています。
 3月3日に、今年度モデル校区に指定された香椎浜校区の「避難所へ行こう!Part2」に参加し、「地域における多文化共生」をテーマに校区の皆さんと意見交換をしました。


「公民館を拠点とした外国人との交流促進事業」の説明

 香椎浜公民館の宮嵜主事から説明を受けました。
 香椎浜校区は、外国人住民に避難所について知ってもらうことを目標に事業に取り組みました。まず、外国人にもわかりやすい表現で情報を伝える「やさしい日本語」講座を実施。学んだ知識を生かして「やさしい日本語」と英・中・韓国語で校区防災訓練への参加を呼び掛ける多言語チラシを作成し、校区に住む外国人住民に訓練への参加を呼びかけました。呼びかけの効果もあり、昨年9月に行った校区防災訓練「避難所へ行こう!Part1」には、外国人住民50人を含む、校区住民約290人が参加しました。
 その後、訓練参加者へのアンケート結果を基に、避難所への誘導パネル・避難マップを作成。「避難所へ行こう!Part2」で校区住民にお披露目しました。パネルは避難所近隣の9箇所に設置。避難ガイドマップは今後公民館だよりと一緒に校区全世帯に配布します。


小学校へ続く道に設置された誘導パネルの写真

小学校に続く道に設置された誘導パネル


避難ガイドマップの写真

非常時の持ち出し物品や連絡先リストも掲載


「福祉避難室の見学ツアー」などに参加

 香椎浜小学校で開催された「避難所へ行こう!Part2」」には、外国人住民55人を含む、校区住民215人が参加。体育館で、以前から同校区の取り組みに協力している東京学芸大学国際教育センターの吉谷武志教授の講話を聞いた後,小学校の各教室に設けられた福祉避難室を見学しました。福祉避難室とは、障がい者や高齢者、女性など、災害時特別に配慮が必要な人たちのための避難室です。各避難室の入口に設置された表示板は誰が使う部屋か一目でわかるようにピクトグラム(絵)を用いるなど、随所に工夫されていました。 


吉谷教授による身近な異文化理解についての講話の写真

吉谷教授による身近な異文化理解についての講話


福祉避難室見学ツアーの写真

小学校の教室が災害時には福祉避難室に


表示板の写真

小学校の協力を得て、表示板は常設することに


見学ツアーに参加した外国人住民の写真

多くの外国人住民も参加しました


「ハラールフードの炊き出し」を試食

 香椎浜校区では、平成17年から、「国際親善交流会」を毎年開催し、外国人住民と顔の見える関係づくり進めてきました。
 当日は、国際親善交流会も同時開催され、4か国5種類の料理が、炊き出しとして参加者に振舞われました。各料理はすべて豚肉やアルコールなどを使わないハラールフードで、イスラム教徒の人も安心して食べられるよう配慮されていました。


雨天にも関わらず多くの住民が参加している写真

雨天にも関わらず多くの住民が参加


日本料理として振舞われるおでんとちらし寿司の写真

日本料理としておでんとちらし寿司


中国のトマトと卵の香りスープの写真

中国のトマトと卵の香りスープも大人気


モスクから提供のビリヤニの写真

ビリヤニ(左上)は福岡マスジド(モスク)提供


意見交換

【交流を通じて築いた人間関係について】

  • 国際親善交流会は、人権尊重推進協議会の研修部会の中で、外国人住民の多い自治会から清掃・ゴミ出し、騒音などのトラブルの話が出たことがきっかけで13年前に始まった。トラブル解決を目指し、地域の外国人住民と顔見知りになるところから始めようと茶話会を2年開催し、その後、国際親善交流会として開催するようになった。
  • 交流会を続けてきたことで、自治会長の意識も随分変わった。外国人住民を理解するために努力し、また自分たちが理解してもらうためにはどうしたらいいかというように考えるようになった。ゴミ出しのトラブルも少しずつ減ってきた。
  • 人に物事を伝えるときには、その前提として相手との信頼関係ができていることが大事。隣の人も良く知らないという状態で広報しても伝わりにくい。9月に実施した防災訓練に多くの外国人住民が参加したのも、長年の交流で築いた外国人住民との関係があってのこと。
  • 子どもたちは外国・日本の区別なく、気軽に触れあっている。地域の大人も外国の子どもだという意識はない。「香椎浜の子ども」として接することが大事だと思う。

【外国人住民に分かりやすく伝えることについて】

  • 外国人住民が清掃に出てこないという意見を聞くことがあるが、外国人住民は参加したくないのではなく、正しく情報が伝わっていないことが多いように思う。
  • 香椎浜校区では、外国人住民にわかりやすく情報を伝えるために公民館主催で「やさしい日本語」講座を開催している。各自治会長や参加者たちは、住民に情報発信する際、やさしい日本語を使うよう意識している。
  • 今回作成した「避難ガイドマップ」の表紙は16か国語で書いている。外国人住民が見たとき、自国の言葉に目に留まりやすいように工夫している。
  • 毎週木曜日の夜に香椎浜小学校で開催している親子日本語教室「よるとも会」には、多くの外国人住民が参加しており、校区の情報発信でも大きな力になっている。
意見交換会の写真

さまざまな意見を聞くことができました


区長の写真

最後に区長から一言


区長のコメント

 本日のイベントでは、地域の日本人と外国人住民が自然に交流している様子をたくさん目にしました。香椎浜校区で長年続く国際親善交流会や小学校での取り組みなど、地域の皆さんが努力した結果、多文化共生が実現しているのだと感じました。また、「避難ガイドマップ」は分かりやすく、誰がみてもきちんと避難ができるレベルの高い内容でした。
 今後、香椎浜校区の取り組みを他の校区にも知ってもらい、さらに広めることで、東区全体を日本人と外国人住民が共生する先進エリアにしていきたいと思います。


記念撮影

全員で記念撮影



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