スマートフォンゲームから音楽芸能事業まで多角的にエンターテインメントを提供しているグッドラックスリーの島内 渉氏に会社の魅力について話を聞いた。

シミュレーションやアクション系ゲームを得意とするスマートフォンアプリの企画・開発・制作をメイン事業とし、ゲーム発のクロスメディア開発に力を入れ、多角的にエンターテインメントを提供している、2013年5月に設立したグッドラックスリー。なんと、音楽芸能事業として活動をするスタッフが在籍し、役者として活躍するのみならず、自社ゲームの主題歌を制作したり、イベントの企画・運営をしたりと幅広い展開をしているという。今回は同社のシニアデザイナー、島内 渉氏に話を伺った。

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CGWORLD(以下、CGW):現在の職種と業務内容を教えていただけますか?

島内 歩氏(以下、島内):ゲーム業界でのキャリアは13年目で、グッドラックスリーに入社したのは去年10月です。現在は背景デザインを担当しています。

前職では、コンシューマーゲーム開発をメインに行っており、3DCGで背景を作ったり、ゲームの世界観構築を担当していました。今は背景の原画も自分で設定を描いてそれを3DCGに落とし込むという作業など、背景に関わるもの全般を手がけています。

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「どっかーん!海賊団」は船員や備品を配置して、どっかーんと相手の船に自分の船をぶつけて戦う新感覚の海賊系シミュレーションゲーム。
どっかーん海賊団(どかだん)公式サイト

CGW:ゲーム背景を作る醍醐味はどのあたりですか?

島内:私はもともとRPGをメインに作っていましたので「ゲームの遊びの部分」、例えばダンジョンとかフィールドとか、そういうところをプランナーと話しながら制作するところに醍醐味を感じます。入り組んだところだったり、迷路だったり。そういったところを計算して作るのは面白いですし、特にダンジョン内の仕掛けや仕組みを考えたりするのは、本当に楽しいです。

CGW:学生時代はどんなことをしていましたか?

島内:ゲーム業界へ入りたいと思ったのは中学生の頃で、高校は情報処理科に進みました。その後、専門学校(福岡コミュニケーションアート専門学校 現:福岡デザインコミュニケーション専門学校)のマルチメディアアート科ゲームクリエイターコースに進学し、そこで3DCGを学びました。

それまでは特段絵を描くということもしておらず、「絵を描いてみたい」という気持ちで入学しました。デザイン全般が学べる学校だったので、2DCGと3DCGデザインに関するいろいろな事を学びました。基礎が全くなかったので、それこそデッサンをはじめ、3DCGやPhotoshopに力をいれていました。

ゲームの仕事をしようと思ったきっかけは、将来自分が何をするかとイメージしたとき、自分が働いている姿があまりイメージできなくて。そのときゲームをよくプレイしていたので「そうだゲームを作ろう」と思いました(笑)。

グッドラックスリー 島内氏

CGW:東京で働いてみようと思った事は?

島内:一度も無いです(笑)。専門学校の時に福岡に出て来て、福岡って丁度いいなと感じました。文明のレベルというか(笑)適度に都会だけど適度に田舎で、いろんなところがバランスが良いなと。

特筆すべきは利便性の点です。実家が佐賀県なので戻るのも近いし、通勤ラッシュもほとんどない。路線も多くないので迷う事も無いし。天神でほぼ東京と同じような情報が手に入るし、少し外れると自然が多く遊ぶ事もできるわけです。さらに、空港も近いから他の都市へのアクセスも抜群です。だから、どこかの都市でイベントがあっても参加しやすいですね。とは言っても、もう少し福岡でも3DCGのイベントを開催してもらえると嬉しいのですが……。

CGW:グッドラックスリーを選んだ理由は?

島内:面接に来た時に「ちゃんとしたスタッフを集めようとしているな」と感じましたし、実際にスタッフが集まってきていたからです。あとは、若い会社でこれからまだまだ可能性を秘めているし、楽しそうな事をやろうとしているなと思ったからです。

今集まっているスタッフの多くは、”色んな事に挑戦したい”という社風に魅力を感じてグッドラックスリーを選んでいると思います。ゲームだけではなく、音楽とゲームを結びつけたり、他のメディアと連動した何か、例えばコンシューマーゲームだと広がりが難しいものでも、スマートフォンアプリだと色々なものに連動させるのも容易だし、これからまだまだ可能性が広がっていったりするので、そこにやりがいを感じることができる環境です。

グッドラックスリー 社内風景

CGW:グッドラックスリーの良いところはどこですか?

島内:とにかく色々挑戦させてくれるところは良いところですね。「これやりたい」と提案してみたら「どうぞどうぞ!」という感じですぐに挑戦できます。

やれそうなことはやってみると良い、という社風だから、恐れずにチャレンジしていくことができるわけです。弊社の代表が若いというのもあり、挑戦に対してリスクを提示してこない。というか、逆に中途採用で入社してきた僕たちの方がリスクを恐れがちだったりして、やりたい事を提案する際も、提案すると同時に発生しそうなリスクも口にしてしまったり(笑)。でも「おもしろそうだから、やってみなよ」とパッと決断してくれるので、挑戦し甲斐があります。

形態にとらわれず、自由奔放にエンターテイメントを提供するグッドラックスリー。失敗を恐れず前向きに挑戦する同社には、アイデアに限界を設けず、ポジティブで遊び心に溢れたスタッフが集っている。常に面白いことを追求し、実現させようとするエネルギーに満ちあふれた彼らは、これからも我々を驚かせてくれる作品を発表し続けてくれることだろう。

【プロフィール】
島内 渉 / Wataru Shimanouchi
佐賀県生まれ。
福岡コミュニケーションアート専門学校を卒業後、福岡のゲーム開発会社に11年間勤め、背景デザイナーとして数々のヒットタイトルの開発に従事。2014年にグッドラックスリーへ入社。

【関連リンク】
福岡クリエイティブキャンプ2015 公式サイト
http://fcc.city.fukuoka.lg.jp/
 

U/Iターン経験者に聞く福岡のここが魅力!

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ディレクター
東 慶太

東京からのUターン

新卒で東京の会社に就職して、10年ほどしてから福岡に帰って来ました。福岡に戻るきっかけは、子供ができたことと、親が高齢になる前に戻って来ておいた方がいいだろうということです。福岡は比較的物価が安く、公園や自然も多いので、生活の面で非常に暮らし易く心にゆとりが持てるのがいいですね。また必要があれば2時間で東京へ行くこともできるので、不自由を感じたこともありません。