妙典寺は永徳元年(1381)に筑後柳川で本成院日円上人によって創立されたとされ、当初は円理院と称したようです。日蓮宗の立教開宗350年にあたる慶長8年(1603)、第18世、戒光院日秀上人の代に地元有力者であった立花宗茂の家臣、薦野増時が現地に移し、博多における法華経の道場として、また薦野家の菩提寺として再出発を図ることになりました。現在の本堂と山門は天明5年(1785)、第32世、本妙院日定上人の代に再建されたもので、1945年の福岡大空襲からも焼失を逃れ、往時の姿を留めています。
住所:福岡市博多区中呉服町9-12(アクセス:地下鉄 呉服町(4番出口) 徒歩3分)