連続立体交差事業とは、鉄道を高架化して踏切をなくす事業です。
鉄道は輸送力や定時運行率などが高いため、都市において重要な交通手段となっています。また駅周辺は商店などが集まり、地区の中心的役割を果たしています。
しかし、踏切があることで慢性的な交通渋滞や重大な踏切事故が発生し、鉄道による地域の分断など、安全で快適なまちづくりを行う上で大きな支障となります。
連続立体交差事業では、鉄道を高架化して踏切をなくすことで、これらの課題の改善をおこないます。
■雑餉隈5号踏切(福岡県道56号 福岡早良大野城線との交差)
■麦野跨線橋(筑紫通りとの交差)
■雑餉隈5号踏切(福岡県道56号 福岡早良大野城線との交差)
■麦野跨線橋(筑紫通りとの交差)
平成19年3月に雑餉隈駅付近の校区・商店街などによる雑餉隈発展期成会からの要望、および地元の方々の高架化への期待を受け、福岡市では平成20年3月に「西鉄天神大牟田線連続立体交差事業(雑餉隈駅付近)」を都市計画決定し、平成22年7月に都市計画事業認可を受けて事業に着手しました。
この事業では、福岡市南部の地域拠点である西鉄天神大牟田線の雑餉隈駅を中心とした、延長約1.9kmの区間を高架化することで、7つの踏切をなくします。
また、本市事業と隣接して、福岡県においても春日原駅~下大利駅間を高架化します。これにより、雑餉隈から下大利まで全長約5kmの区間が立体交差となります。
福岡市では、これまで5箇所の連続立体交差事業に取り組んできました。この西鉄天神大牟田線連続立体交差事業(雑餉隈駅付近)は6例目となります。