市長
こんにちは。明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。
記者
幹事社です。早速ですが、新年最初の会見をよろしくお願いします。
市長
はい。まずはですね、今月のアートからご紹介しましょう。今月のアートはこちらになります。
平原恭輔(ひらはら きょうすけ)さんの作品が、1月の今月のアートになります。平原さんは1957年生まれで、福岡市在住のアーティストでございます。Fukuoka Wall Art Project2024で入選をされております。
ご紹介するこちらの作品なんですけれども、作品のタイトルは「冬の日に犬を抱く」、まんまですけれども、これね、冬の日というのは分かるんですけれども、雪が降る山村とツバキの花を背景にして、女性が犬を抱きしめているわけですけれども、雪景色でありながらもですね、女性の犬への愛情あふれるしぐさですとか、全体的にカラフルな色づかいもされていますので、どこか、冬と言いながらも温かさを感じさせてくれる作品でございます。
平原さんなんですけれども、日常的なものや人、また思い入れのある風景などを絵日記のように描き続けていると。新しい一年をこれからスタートする中でですね、改めて日々の生活の中にある幸せに思いをはせるということができる作品でございます。この平原さんの作品をですね、今月のアートということで展示させていただきたいと思います。
市長
福岡市の都心部に国内最大級の屋内型スケートボード場が完成をいたします。【フリップ】
場所はですね、天神北、ボートレース福岡の敷地内になります。このスケートボード自体は東京オリンピック以降ですね、若者を中心としてもう非常にこれは今人気が高まっているスポーツであることは、皆さんご承知のとおりだと思うわけですけども、その楽しむことができる場所の問題ですね、特にやっぱり街中において、このスケートボードというのは、むしろ一般の市民の皆さんからですね、危ないとか、もしくはうるさいとかですね、こういう課題から環境の整備を求める声がありました。また私のもとにもですね、これは去年、一昨年だったかな、団体からですね、こうした場所をつくっていただけたら、もうマナーアップについても取り組んでいただけるということで、そうしたご要望も出ていたところでございますけれども、今回ですね、民間のノウハウを活用して、天神に近い都心の場所でありますボートレース福岡の敷地内にスケートボード場を含めたパークを整備するということで、優先交渉権者が決定しましたので、その概要について説明をしたいと思います。
では、具体的な「絵」が出てきましたので、それをこちらのモニターを使ってご紹介をしたいと思っております。
まず全景です。【モニター①】こちらボートレース福岡の前、この三角のエリアがその場所になるわけですけれども、大きさでいきますとおよそ9,000平方メートルで、特徴としてはですね、大きな2種類のスケートボード場とイベント広場、そしてにぎわいの施設を設けて、緑とにぎわい、これが一帯となった空間をつくるということでございます。こういった2ヵ所あるというのが、結構特徴なのかなと思いますね。真ん中にイベント広場があって、緑があふれるということですね。
それで、実際の中なんですが、二つスケートボード場ができると言いましたが、片方がですね、「ストリート」で、公式種目でもあります「ストリート」と「パーク」でそれぞれ建物を分けて整備するんですね。コースはどちらも国際基準のハイレベルなコースに対応していますとともに、特にストリート棟にはですね、初心者エリアを設けるということで、初心者から上級者まで楽しめるということになっております。【モニター②】ちょっとこの坂、傾斜で見えないんですけど、この奥にさらに初心者が楽しめる場所があるということになりますね。これがストリートのほうですね。それからもう一つ、こちらが「パーク」のほうですね。【モニター③】このようにおわん型になっていて、ご承知のとおり、おわんでジャンプ、また上ってジャンプみたいなことができる場所ですね。ちょっと戻りますけれども、さっきのストリートはこういう階段を使ったり、手すりを使ったりして、アクションをするということですね。こういう二つに分かれていますよということですね。
それから、ちなみにスケートボード場二つの間ですね、ここにはイベント広場なんですが、須崎公園からボートレース場までが緑を感じながら歩いていけるようにですね、並木道と芝生の広場を整備しておりまして、もちろん各種イベントでイベント会場としても使用することもできると。【モニター④】大型芝の上にはですね、インクルーシブな遊具も設置予定です。【モニター⑤】こんな感じで、はい。ですから、家族連れでも楽しめるスペースになっているということですね。
それから、もう一つやっぱり緑、花、アートということで、アートの点でいくと、イベント広場の壁面を活用してですね、アーティストと連携をしたアートウォールがあるなど、緑やアートにも触れることができる空間になってございます。【モニター⑥】
それから那の津通り沿いなんですが、このように飲食店それからスポーツ用品店が入る2階建てのにぎわい施設を設置して、人々が気軽に交流できる憩いの場をつくる予定でございます。【モニター⑦】
ご覧いただいたようにですね、このスケートボード場はトップクラスの選手から、これからやってみたいなという子どもたち、それから一般の方まで楽しめる場所になっていまして、ここから未来のスターが生まれることを期待しています。
オープンは、来年の10月になるわけですけれども、今年の3月には、福岡市民ホールがちょうどこのパークの南側にオープンをしますし、それから、今の市民会館がクローズした後、そこも須崎公園が親水性のある形で整備をこれからするということにもなりますのでね、この辺りが文化・スポーツのエリアとして再整備をされていきますので、ぜひ楽しみにされてください。
私からは以上です。
記者
幹事社のほうから質問させてください。
先ほど9,000平方メートルというお話が出ましたけど、全体の敷地のことですか。
市長
はい、そうです。
記者
スケボーパーク3,000平米と書いてあるのは、このストリート初心者エリアの広さが3,000平米ということでいいしょうか。
市長
はい、そうです。(正しくは、ストリート・初心者エリアおよびパークの合計で約3,000平米))
記者
この会場というのは、国際大会などの開催も想定されているのか教えてください。
市長
はい。国際基準というものがありまして、それに合致をした造りになっていますので、そのような国際大会の開催は可能という基準を満たしております。
記者
そういった大会の誘致なども、今後考えていくということでよろしいでしょうか。
市長
そうですね、まず場所がないと始まらないということですから、今後はいろんな可能性が考えられると思います。
記者
各社さん、ほかにいろいろと質問ありましたら、どうぞよろしくお願いします。
市長
はい、どうぞ。
記者
朝日新聞の伊藤と申します。
何点かお伺いしたくて、まず最初に、今回の工事で市が出すお金があるのか。それとも土地を貸すような形で、お金を受け取ったりというのがあるのかというのを、まずお教えいただきたいです。
市長
あと、何点かをまとめて。
記者
まとめていいですか。
市長
はい、どうぞ。
記者
先ほどマナーアップというお話もあったかと思うんですけど、那の津通りが近くにあったりして、市議会の委員会でも、たしかその交通の安全性を心配する声が上がっていたかと思うんですけれども、その点、マナーアップとかはどのように取り組まれるかというのが1点と、あと最後に、ボートレース場の敷地内にできるということで、賭け事が身近にある環境にお子さんが多くいらっしゃることについて、心配の声もあったかと思うんですけれども、それについて市長のお考えを聞きたいです。
市長
はい、分かりました。お金については、後で事務方からお話しさせていただきます。
マナーについてはですね、私が言ったマナーというところについていうと、そのスケボーをする場所ですね、が、なかなか都心でする場所がないという中で、例えば警固公園ですとか、大濠公園ですとか、子どもたちが散歩していたり、高齢者が散歩していたりみたいなですね、そういう場所で大きな音を立ててボードをしたりだとか、危ないプレーというところがあるということに対して、困った声というものがあったわけですけれども、実際にこういった都心のすぐ近くでですね、思いっきりこのスケボーを楽しみ、練習できる場所ができるということで、ぜひこういった場所でですね、するということで、そうでないパブリックなスペースでするということがなくなるようにというような意味でのマナーアップという意味でございました。今おっしゃった那の津通りが近いという安全性についてはですね、これは反対側にある市民会館も同様で、もちろん大通りには面しているのですが、そこはもう通常どおり交通規制はしっかり守っていただくと。それから、ええと、何だったっけ、最後。
記者
お子さんがボートレース…。
市長
ああ、はいはい。そうですね。それを言い出すとですね、例えばパチンコ店が近くにあったら、隣に公園をつくっちゃ駄目なのかという話になるので、中に入って実際に賭けていいのは一定の年齢以上とかですね、決められた人がするということで、それが近くにあるからといって、子どもの成育等に影響が出るとは考えていないということですね。
記者
はい、ありがとうございます。
市長
あとは、じゃあ金額的な話で。
事務局(経済観光文化局)
ボートレース事業部の花田でございます。
お金の件なんですけど、イベント広場やですね、スケートボードパークを占用して利用する方からはですね、料金を徴収するように計画しておりまして、それは市の収入となります。
市長
土地とか、整備費とか、もしくはそういったところで市の持ち出しはありますか。
事務局(経済観光文化局)
はい。土地とかについてはですね、もともと市の土地になりますので、そこについては新たに費用がかかったりすることはないんですけれども、あとは、にぎわい施設のほうにつきましては、こちらは土地をですね、事業者のほうに貸し出しまして、建物を事業者のですね、資金で建ててもらうというように計画をしております。
記者
これ、事業者に土地を貸すことで、市の収入になったりはするんですか。
事務局(経済観光文化局)
はい。その分の費用はですね、事業者からいただくように計画しております。
記者
分かりました。ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
読売新聞の林です。
すみません、スケボーの施設全体の事業費は幾らになるのでしょうか。
事務局(経済観光文化局)
ボートレース事業部、花田です。
全体の事業費につきましては、予算額としまして、令和29年3月までの管理運営費を含めた予算額になるんですけれども、それが23億4,190万8,000円となっております。
記者
もう1回お願いします。
事務局(経済観光文化局)
23億4,190万8,000円です。
記者
建設費と管理運営費が全部入っているという。
事務局(経済観光文化局)
はい、そのとおりです。
記者
さっきの確認なんですけど、利用時間とか利用料金とか、いろいろこれからかもしれないですけれども、現状、天神北のあのエリアで結構音も大きいスケボー施設で、何か現状、利用料金、利用時間とか検討しているところはありますでしょうか。
市長
これから料金等については決めることになりますけれども、他のですね、同じような施設の料金等を参考にしながら、似たような料金にたぶんなっていくんだろうという感じですかね。
事務局(経済観光文化局)
利用時間につきましては、スケートボードパークとイベント広場についてはですね、午前10時から午後10時までとなっておりまして、にぎわい施設の営業時間についてはですね、これから事業者のほうが検討して決定することになっております。
記者
今回のこだわりのところを聞きたいんですけれども、九州はかなりアーバンスポーツの施設が今どんどん計画されている中で、スケボー施設、それもストリート、パークを細分化したような施設にする狙いというかですね、ほかの施設との違いというか、その辺はどうなりますでしょうか。
市長
そうですね、何と言ってもやっぱり、一番九州の都心のど真ん中ちゅうのど真ん中にこういった施設ができるということで、より多くの皆さんにですね、ご利用いただけるのかなと思いますし、また、やっぱりどうしても田舎と違って土地がないので、どうしても練習したくても、さっきご指摘いただいたような音が出る問題ですよね。音がうるさいとか、やっぱり高齢者とか子どもとか、ちっちゃい子も歩いているような中ですると、どうしても危険性というところもある中で、思いっきり遊んでいただけるそういった場所を都心につくることによってですね、こうしたアーバンスポーツをやりたいという人が思いっきりできる環境と、それから都心自体でのマナーの向上という両方に寄与してくれることを期待をしています。
記者
今、雁の巣にもスケートボードパークですかね、あれも市がたぶんお金を出して整備されている中で、あっちを何か、そっちの施設を例えばもう機能を移したりするのか、あっちはあっちでも使えるようにするのか現状何か決まっていれば教えてください。
市長
現時点は、両立をしていくということになると思います。
記者
ありがとうございます。
記者
ほか、ないようでしたら、これ以外の案件での質問事項がありましたら、どうぞお願いします。
市長
はい、どうぞ。
記者
FBS福岡放送の樋口と申します。
アビスパ福岡の監督人事の件についてなんですけれども、スポーツ推進課によると、一部の市民の方から今回の人事について公金を使う出資に著しく反するのではないかみたいなご意見が一部出ているというふうに聞いているのですけれども、市長としてはこのご意見どのように受け止めていらっしゃいますでしょうか。
市長
報道で見た範囲で直接的に聞いたわけではないですけれども、そのような過去にですね、前の前のチームにいらっしゃったときに、そうしたことがあったということは報道で把握はしています。もちろんそういったもろもろのことを受けてですね、もちろんそのときの処分もあったでしょうし、そうしたことを鑑みた上で、チームとして監督にふさわしいというふうにご判断をされたんだろうというふうに認識をしております。
記者
今後、今は市としてもいろいろなPR活動の一部に使われたりされているかと思いますけれども、今後何かご影響があったりだとか、計画されていることというのはあったりしますでしょうか。
市長
いや、特に平年どおりだと思います。
記者
ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
毎日新聞、竹林です。
すみません、年末にも伺ったかもしれないんですけれども、今年3月で西方沖地震から20年ということで、年が明けましてあらためて市長として具体的に今年取り組みたいと思われていること、何かご所見がありましたらお願いします。
市長
はい。あれから20年ということで、福岡の市民にとってはやっぱり忘れることができない福岡県西方沖地震です。ハード面、ソフト面、共にやっぱり地震というのはどこで起きるか分からないということを、肝に銘じなければいけないと思っています。そうした中で、今、日本全体がですね、南海トラフ三連動地震という、非常に大きなリスクに直面をしていたり、もしくは富士山の噴火だとか、こうしたいろんな周期にも当たっているということで、国全体としても防災体制の強化が必要だと考えています。
福岡市としてできること、まずハードについては、西方沖地震を受けてですね、「天神ビッグバン」「博多コネクティッド」をはじめとして、こうしたたくさんの人が集中するこのエリアにおける耐震強度の更新ということについては、ずいぶんこの20年間で象徴的にですね、福ビルのガラスが割れたあの映像は印象的だったんですが、今、あのワンビルが立派に竣工をいたしまして、ハードの整備というのはずいぶん耐震でいくと、当時からすると大きく、この20年を前に整備をすることができたのかなと思っております。
一方、訓練なども含めてですね、この間、アプリをつくるのもそうですし、それから防災訓練のときに警察、自衛隊ですとか、こうしたさまざまな組織と連携をした防災訓練というものを実施をして、今年についてでいうと、3月20日の日にはですね、こうした様々な機関とまた連携をして、大規模な防災訓練ということを特にその島で行っていきたいと思っております。
それから、国全体としての課題として、やっぱり避難所の問題ですね、環境それは「TKB」と言いますけれども、温かい食事をどう提供できるのかとかですね、もしくはベッドをどう提供できるのかとかですね。こうした部分については、福岡市としても今年またアップデートできるような取り組みを計画していますので、また適切な時期にこれは発表させていただきたいと思っております。まだあれ、食事の話はまだ、もうすぐ近いうちに発表します。
はい、どうぞ。
記者
日経新聞の関口です。よろしくお願いします。
これも年末に出た話で恐縮なんですが、正式にJR九州が日韓航路の撤退を表明しました。あらためて受け止めをお願いできますでしょうか。
市長
要するに、浸水隠しというところが、このような結果で航路自体の廃止というふうになったというのはですね、これまでのたくさんの先人たちの努力やこれまでの経緯ということを考えるとですね、なくなってしまったということは一つ残念なことではあるなと思っております。
ただ、今例えばそのLCCとかですね、こういったものが例えば当時と状況が変わっていて、非常に低価格で別の輸送モードができているだとか、もしくはJR九州についても1隻体制にしたということは、もう1隻ということはもう代替の船がないということですから、やっぱりかなり1隻ですること自体もなかなか厳しかったでしょうしね。そうしたことを考えると、本当にこういう形でなくなってしまうというのは、非常に残念な終わり方だったなというのは思います。
記者
JR九州側からご説明というのは、市長のほうにはあったんでしょうか。
市長
はい、社長からご説明をいただきました。
記者
ありがとうございます。
記者
西日本新聞の前田です。お疲れさまです。
先ほど3月20日に大規模な防災訓練を島で行っていきたいということで、この島って玄界島のことでしょうか。
市長
そうです。まもなく発表します。あと関連団体も含めてですね。そことの調整で一緒にリリースをしたいと思います。
記者
分かりました。ありがとうございます。
記者
皆さんよろしいでしょうか。では、以上で。ありがとうございます。
市長
はい。本年もよろしくお願いします。ありがとうございます。
※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。