現在位置: 福岡市ホーム の中の市政全般 の中の市長のオフィス の中の市長会見 の中の市長会見2024年12月20日
更新日:2024年12月27日

市長会見|市長のオフィス

12月20日市長会見

発表内容

  • 2024年を振り返って

 

会見動画

 

動画を見る

 

 

発言・質疑要旨

2024年を振り返って

市長

 お疲れさまです。よろしくお願いします。

 

記者

 12月後半、幹事社の日経新聞です。よろしくお願いします。

 

市長

はい、お願いします。

 

記者

 今回は、発表案件が特にないと伺っておりますので、2024年の振り返りを市長のほうからお願します。

 

市長

 はい、分かりました。2024年を振り返りますと、一番やっぱり印象に残っているというと、やっぱりゾウさんが来てくれたっていうことですかね。これ、最初スリランカと交渉していた時代から考えると、もう10年ぐらい時間は経っているので、それがやっぱり今年ようやく花咲いたということで、本当によかったなと思います。

 実際、ゾウの全面公開になったあと、翌週を見ても、来園者も1.8倍ということで、非常にやっぱり多くの方にね、ゾウさんを子どもたちも待っていてくれたんだなって思いますので、これはよかったなと思います。

 それから、そうですね、今年はそうか、1月1日から能登半島地震があって、災害ということも非常にやっぱり印象に残る1年でした。能登半島の地震、それから日向灘の地震、それから能登半島の豪雨ということで、特に能登半島なんていうのは、もう本当に、なんで、あのエリアがそんなに集中的に天災に遭うんだろうということは、本当に心苦しくなりましたし、また、やっぱり復旧が、スピードがなかなか出ないっていうところのもどかしさっていうのは、九州から見ていても非常に歯がゆく思いました。

 福岡市にとっても、西方沖地震が発生してから20年に間もなくなるわけですから、やっぱりしっかり防災対策ということは、福岡市もしっかり進めていきたいし。また一方で、20年経って、あのとき、福ビルのガラスが割れてというところはすごい象徴的な映像として記憶にあるんですけれども、今、見ると、今月、福ビル、新しくワンビル(ONE FUKUOKA BLDG.)ということで生まれ変わって、あの立派な建物を見て、お話を伺うと、もう耐震についても相当な耐震強度になっていて揺れにも強いとお伺いしていますので、20年経って、そういったハード面でもですね、ずいぶんアップデートされた部分というのも出てきたと。

 一方で、やっぱりソフト面も含めて、まだまだ、やっぱり私たちの国というのは備え続けなければいけないと思いますので、こういった災害対応ということは、改めて深く考える年になりました。

 今ちょうど、石破総理になって、一つ期待することといったら、やっぱり防災庁を今、検討しているということですので、しっかり基礎自治体の意見を聞いていただきながらですね、本当に動ける防災庁になってほしいなということは期待をしています。

 それから、そうですね、5月には西のゴールデンルートアライアンスを発足をいたしました。こういった、なんていうか、九州という枠も超えて、大阪より西の自治体、民間企業、DMO、こうしたものが連携をして取り組むというような取り組みって、過去も例がなかったと思うんですけども、これも当初150だった組合というか、団体数ですね、加入団体数が今250まで増えていますし、来年になりますと、瀬戸内国際芸術祭、それから関西万博、そういった国際的なイベントもこのエリアで行われますので、そういった場を通してですね、今、欧・米・豪のお客さんが大阪から東京までの間で、宿泊者はもう79.3%というところが、もうこの間だけですので、まさに関西、西にですね、の魅力というのをたくさんの方に発信すべく取り組みをですね、これからも進めていきたいし、来年は本番になろうかと思います。

 さらに九州市長会でも自主勉強会というのを立ち上げたんですが、先日の九州市長会において、これが正式な市長会の中のプロジェクトということになりまして、118市(福岡市を含むと119市)のうちの90いくつぐらいかな、もうかなりの、もうほとんどの自治体がこれにもう自主的に参加をして、このプロジェクトで、正式なプロジェクトになった勉強会で参加をするという、三つ部会ができたんですけどもね。自治体の枠を超えて九州というところで、一緒に取り組めるところはどんどん連携を深めていきたいと思っております。

 それから、これから10年間のマスタープランですね、これがついに、この12月議会で、議会からもご承認をいただきまして完成をいたしました。これまで、ちょうど私も10年前というか、前のマスタープランも自分が就任して最初に手がけてつくった、このマスタープランのもとで取り組みを続けた結果、福岡市はスタートアップもそうですけども、人口も大きく増えましたし、大きな飛躍を遂げましたので、また、これから10年間、新しくできたマスタープランに基づいて、まちづくりを進められたらと思っております。

 ちなみに、特に今回、これから福岡で、これから一番長く生きて将来を背負ってくれるのは子どもたちですよね。ですから、選挙権がない子どもたちにもですね、せっかく今、一人一台タブレットっていうものがありますので、多くの子どもたちというか、福岡市内の小・中学校全員にですね、一人一台タブレットを使って意見募集もしたり、また、私も直接の意見交換もしたりということで、そうした皆さんの声も反映されたプランになっております。

 はい、そんな一年でございました。

 

質疑要旨

記者

 ありがとうございます。それでは、質疑応答に移らせていただきます。

 すみません、まず、幹事社の日経から、直近の話で恐縮なんですが、月曜日に福岡証券取引所に24年ぶりに新市場、プロマーケットが設立をされて、国際金融都市構想を進める上でも、一つ、福証というのは重要な鍵を握っていると考えているんですが、改めて福岡に証券取引所があるというところの意義とスタートアップ等も上場しやすくなるということで、プロマーケットに期待をされることというのが、もしあれば教えていただけますでしょうか。

 

市長

 そうですね、証券取引所があることのメリットというのは、もうご承知のとおりなんですが、大事なことは、その理念をどう実現できるような、チャレンジできる体制になるかということが大事かなと思っています。

 特にいろんな、せっかく今、外部からのですね、福証を活性化しようということで、いろんな人たちが今、関わって、何とか福証改革ということをやろうと言っているわけですけども、本当にこれを本気になって実行できるかどうか、というところが一番の肝だろうと思っています。

 やっぱり、あんまり改革をですね、していっても、やっぱり本気度が見えないと、当然、民間のプレイヤーって逃げていくわけですし、しっかりそうした、いろんな民間の人を巻き込んでいきながら、ノウハウもいただきながら、本当にこのマーケットがですね、東京以外でもしっかりその存在の必要性があると、そして、そこが大きく経済を成長させる、そんな潤滑油としてですね、福証が存在できるんだっていうところを、やっぱりどう見せられるかというところが大事なんだろうなと思っています。

 

記者

 ありがとうございます。

 そのほか、質問いかがでしょうか。

 

市長

 待って。じゃあ、上げていた1、2、3番の順番だったので、ごめんなさい。

 

記者

 すみません、毎日新聞、竹林です。

 話が変わるんですが、体育館の空調の設置についてです。市議会でも答弁されたと思うんですけれども、あらためて市長として、設置の必要性はどの点にあると考えていらっしゃるのか、伺いたいのと。あと、設置時期についてですが、本当に毎年の酷暑とか、能登半島地震の話がありました災害の避難所としてもという点とか、いろいろと考えられると思うんですが、設置時期もいつまでにというお気持ちがあれば、お願いします。

 

市長

 能登に今年ちょうどお盆の時期に、私は現地に行って、避難所も行ったんですけど、いわゆる耐熱、なんていうんだったっけな、あれは、熱を逃がさない断熱、断熱仕様になっていない古い体育館だったんですけど、冷えていたんですよね。

 教育委員会からの話だと、要するに、そうした体育館の構造がですね、そうした仕様になっていないと、なかなか冷えないというようなお話だったんですが、スポットクーラーなどを使ってうまく冷やせているという現場を目撃もいたしまして、やっぱり工夫次第で、例えば全部を冷やさなくてもちゃんと人がいるところを冷やしたりだとか、下の部分ですね、人間が歩いたりするぐらいの身長の部分を冷やせるようなやり方とか、これまでのやり方ではないものも含めて、それは可能ではないかということを思いましたので、こういったことは教育委員会にも共有していますし。

 やっぱり今言った体育館って、今まず、気温がもう信じられないほど上がっていると。9月なんていうのは、もう本当、8月が2回あったみたいな感じで、全然涼しくなる気配が、秋が短かったですよね。こういうやっぱり温暖化ということなのか、分からないですけども、いずれにしても、そういった状況というのは、昔の常識とはもう変わっているんだと。だから、今の子どもたちが単に弱くなったみたいな言い方だけではなくて、状況は昔と違うんだという認識に立ちつつ、かつ、やっぱり災害のときにはそこが拠点になるということは弱者も含めて、そうしたところに一時的に避難をしなきゃいけない状況になることを考えるとですね、私は必要性はあると思っていますので、こうした工夫のやり方について、どういうやり方があるのか、ということを早急に検討をしていきたいと思っています。

 例えば、一番知りたい、書きたいのは、いつまでにどうなんだとか、そういったことを書きたいと思うんですけれども、それは予算発表がですね、来年の2月にありますけれども、今どういうやり方ができるのかと、やり方、それから、例えば国の交付金もあるんですが、そういった条件に合わせようとすると、ものすごい時間がかからざるを得ないようなものだったりとか、こういうようなものを今精査して、どういう組み合わせで、どうすればより早く、こうしたことができるのかということを検討をですね、前回の議会を号令として、検討をスタートしておりますので、適切にそうしたものが精査できて、どういうやり方でやれば、いつからスタートして、いつ頃までに整備ができるのかということについて言えるようになると思いますので、一定の目処は、次の予算の発表の2月14日前後には言えればいいなと思っています。

 

記者

 最後に一点なんですけれども、一年の振り返りということで、今年は幻の福岡城がライトアップされた年でもあったんですが、今日、先ほどですね、商議所のふくふく懇(福岡城天守の復元的整備を考える懇談会)の調査結果と提言というのが記者発表されまして、その中でも市民が歴史を考える機会の創出というところも盛り込まれていました。来年度以降、幻のライトアップをやりたいなって、お気持ちがあるのかどうかという点が一点。

 あと、文化庁の協議が一方で進んでいると思うんですけど、その協議状況みたいなのも言えるところがあれば教えていただきたいです。

 

市長

 はい、分かりました。商工会議所、今日午前中にされたんですよね。まだ内容については、お伺いはしていなくて、行われたということは、先ほど伺ったんですが、内容については、また後ほど、たぶん商工会議所のほうからお話しいただけると思っております。

ただ、商工会議所に対しては、非常にこの間ですね、積極的な有識者会議だとか、議論の喚起ということにご協力をいただきまして、谷川会頭ですとか、川原さんとか、大変感謝をしております。

 そうした皆さんの提言も受けて、資料というものの再調査をした結果、福岡城に天守閣があったという論を、さらに強力に後押しするような資料もさらに出てきたというようなこともありましたので、しっかりこれは今後も、そうした資料を探しつつですね、今ご質問にあったような具体的な文化庁と協議をしながら、実際の実地の調査というものを始めていきたいと思っております。

 この調査の、文化庁との協議については、まだ結論というかですね、というところはもう少しで、今、具体的な詰めをいろいろとしているところで、まだ発表できる段階、つまり来年になろうかと思いますけども、年明けてから、また、そうしたご発表ができればと思っております。

 幻の天守閣については、次は春に行いますので、次の3月、また桜の季節にですね、幻が浮かび上がってくると、幻で、幻が幻のままなのかどうなのか。ぜひ、また想像をですね、夜に浮かび上がる、あの天守閣を見ながらいろんな想像をしたり、妄想したりしていただければいいのかなと思っています。

 

記者

 それは、もう来年決定?

 

市長

 来年というか、3月に開催しますので。

 

記者

 3月?

 

市長

 はい。

 

記者

 これからも、ずっと恒久的に続けていきたいなというお気持ちですか。

 

市長

 当然、予算がかかることですので、それはもう予算審議の中でですね、これから話し合われていくんじゃないですかね。

 じゃあ、次が、どうぞ。

 

記者

 産経新聞社の一居です。

 

市長

 お元気ですか。お久しぶりですね。

 

記者

 ありがとうございます。ご無沙汰しております。

 同じ福岡城の整備に関する質問で、市長のですね、復元に対する姿勢といいますか、もし復元が実現すれば、かなり福岡を象徴する大きなシンボルになると思いますし、観光地としても世界から注目を集めると思います。

 一方で、財源確保、課題といいますか、いろんな課題もあると思いますが、市長の姿勢についてお伺いできればと思います。

 

市長

 福岡城というか、各やっぱりお城があったり、象徴的なものって熊本もそうですし、各姫路とかもそうでしょうけど、やっぱりそういったお城があるところって、市民の皆さんの心のよりどころというか、可視化はされていなくてもまちに対する誇りとか、このまちがずっと歩んできた、そのアイデンティティっていうものとか、すごくやっぱりそういった精神性に強く影響をすると、その象徴となるやっぱり天守閣という存在があるのとないとでは、それは大きく変わってくるんだろうなと思っています。

 復元するか否かということについてですね、それは復元をするかどうかという話と、それから実際に天守閣があったかどうかという議論は、いったん分けて考えたほうが物事はスムーズにいくのかなと思っております。

 まずは、この論争自体にですね、今、新しいこの調査結果というのが続々発表されてきて、天守閣があったのではないかというような論を裏付けるようなものがいろいろと出てきています。こうしたものが、じゃあ、どこまで確定的なところまでいくのかどうかっていうようなお話が一つあって、これはしっかり実地の調査並びに文献の調査をしていけば、一定のものが出てくると思います。

 こうしたものを受けて、さらに、じゃあ、復元的な何か動きができるのか。それとも、資料はあっても、したいか、したくないか。もしくは、資料がそろうということであれば、見てみたいか、そうでないかということは、そのときそのときの状況と市民の皆さんの反応、それから、そのときのマスコミの担当者のですね、温度感とかによって筆も変わってくるじゃないですか。たぶん、こういったものがきれいにそろったときに、たぶん、何らかの行くとか、行かないとかいうような判断はまたできるのかなと思っています。

 ですから、現時点においてはですね、みんな夢は将来に持ちながらも、まずは、あったのかどうなのかというところの調査等をしっかりするという中で、みんな自分の中でいろんな考えをまとめていけばいいかなと思っています。

 

記者

 でしたら、市長としては、市民の皆さんのご意見、あとは論調、マスコミ等の論調を含めた、そういうところを感じながら、決断されたいというか、思いをまとめられたいというような?

 

市長

 そうですね、私があと20年、市長をするとかいうことであればですね、そういったのも出会えるかもしれないですし、やっぱり私一人でスタートしてゴールまで行けるもの、例えば七隈線はできました、ゾウさんもできました、ビッグバンもですね、スタートしてゴールまで見えそうなところまで来ていますけど。

 ただ、全てがそんな、自分で始めて自分で終わるなんていうこともなくて、たぶん、今こうやってあらためて福岡城というところに注目を集め、そして、そこの議論を喚起し、みんなでそういったロマンについて考えて、これからどうあるべきかと考える。そのやっぱりベースとなる情報をたくさん発信をしていくという、今は大事な役割を果たすときかな。そのスタートを、議論のスタートを切るときかなと思っていますので。

 今、幻の福岡城、たぶん次からは春の天守閣、幻の天守閣が春の天守閣のライトアップみたいに、たぶんなってくるのかもしれませんけども、そういったことをしながらですね、議論を進めていければと思っています。

 

記者

 ありがとうございます。もう一点、すみません。天神ビッグバンが2015年にスタートして10年になろうとして、この間、大きく福岡、まちの姿が変わったというのは、もう皆さん、ご存じのとおりと思うんですけど、来年以降の課題といいますか、10年を終えて、次のステップとして、どのような福岡の姿を描いていらっしゃるのかと。

 あと、1月にONE FUKUOKAビルも開業するということで、一方で賃料という、いろんな問題とかも、課題も出てきているようですけれども、課題を克服するために、何か一手、必要なものがあれば、お考えをお聞かせいただければと思います。

 

市長

 なるほど。本当に私の回答が長くなり過ぎないように気をつけなきゃ、たくさんの論点があってですね、どれもやっぱり、これは私、それこそ思いがあるものなので、全部長くなりそうなのをできるだけ短く言うように頑張ります。

 ビッグバン、10年経ちまして、本当であれば2024年に終わるはずだったんですけれども、コロナがあったんで、あえて設計変更等をしていただいた方にはですね、26年まででいいですよということで、新たなインセンティブ、非接触だとか、換気だとか、そういうインセンティブをつけたわけですよね。

 今、2026年に向かって、今年も、もう続々、今月竣工のビルがワンビルとヒューリックのビルができて、徐々に形がもう見えてきています。もちろん2030年に向けて街区を越えたものですね。

 新天町、それから水鏡天満宮の近くですとか、あと郵便局の近く、周りだとか、こういった街区を越えるような巨大なプロジェクトについては2030年代というようなことで、ちょうど103棟かな、が建て替わる、竣工する見込みでございます。

 もちろん空室率だとか、賃料だとかっていうことはあるわけですけども、これ、空室率が変わらないっていうのは、変わらないというか、今、少し下がってきているとはいえ、これって、これだけ供給がどんどん供給されているのに変わらないってことは、それだけ埋まって続けているから、変わらないということですし。

 あと、実際、間借りをする皆さんも比べる対象があって、いろいろ今、新しくできるものと、いろんなものを比較しながら検討しているという状況なので、あまりポイント、ポイントでのそうしたもの、賃料だとか、もしくは空室率のところは、もう少し長期に見たら、適切なところで安定はしてくるのかなと思っていますが、これからの10年間、まちづくりとしてどう進めていくかというのは、まさに今日というか、今議会で議決をされた10年間のマスタープランの中にも入っている大事な部分だと思いますね。

 例えば選ばれるまちになっていくための、いくつも、条件っていくつかあると思うんですよね。今、ハード整備というところがずいぶん進んでくる中で、例えば今、都市にとっての緑というのが非常に大事になってきます。この緑については、マスタープランの中でもしっかりと位置づけをされております。子どもたちもですね、やっぱりまちに緑をたくさんほしいですというような意見もいただきましたし、こうしたものはしっかりマスタープランに落とし込んで、これから「都市の緑」というところを徹底的に追求をしていきたいと思っております。

 既に「都心の森1万本プロジェクト」ですとか、「Fukuoka Green NEXT」という形でも進めているんですが、これはもう、やるといったら徹底的にやりたいと思っておりますし、また、アートとかですね、こういった部分というのも、やっぱり直線的な成長だけではなくて、有機物、有機的なものだとか、曲線だとか、こういったものは意識的にまちにインストールをして、より豊かで品格のあるまちにしていきたいなと思っております。

 

記者

 ありがとうございました。

 

市長

 では、武冨さん。

 

記者

 TNC、武冨です。

 

市長

 はい。

 

記者

 先日の議会の中で、給食費の話をされましたけれども、これも予算の関係で詳しく言えないところはあるのかもしれませんが、子育て世帯にとっては、来年度始まるのか、再来年度始まるのか、大きな違いだと思います。その目標がいつ頃で、どういった形で進めていこうと思われているのか、教えてください。

 

市長

 そうですね、この二律背反する状況の中で、なかなか言いにくいこともご理解いただきたいと。やはり予算をですね、しっかり審議をしてというようなところで、今その計算もしている。

 ただ、私が踏み込んで議会で答弁をしたというところの気持ちを、お伝えをいたしますと、やっぱり今、物価が大変高騰している中で、給食の食材費というのも非常に上がっているわけですよね。そうしたものを今、福岡市では、行政として、これを税金を投入することによって、給食費を変えないというようなやり方を続けてきたわけですけれども、この物価高騰の直撃を受けているのは、まさに国民が受けていることなんですよね。だからこそ今、国でも103万円の壁だとか、こういう手取りを増やすという政策が議論されているし、その議論がこうやって表になって、主要な議題になっているというのは国民が苦しいからなわけですよね。だから、やっぱり手取りを増やしていくような政策についてというのは、国にももちろんスピード感を持ってやってほしいと本当に思いますし。

 ただ一方で、見ていて分かるとおり、やっぱり議論が非常に遅いということは感じていると思いますし、もうガソリンが値上げになるだとかですね、いろんなところで苦しい状況がある中で、やっぱり可処分所得をどう増やしていくかというところは、すごく大事な課題だと思っているんです。

 もちろん、国の政策を見ていると、例えば住民税の非課税世帯とか、貧困層に対してのいわゆるさまざまな給付金だとか、非課税だとか、そういったものはたくさんあるんですけども、生活保護になっているわけではない家庭であっても、すごくやっぱり、こういった今の物価高騰のあおりって受けているし、特にやっぱり一番お金を使ってほしい層って、やっぱり子育て世帯の、あの世代の人たちって、やっぱり今、若い人たちがなかなか収入が上がらないとかで、大変だと思っている中で、給食のですね、給食費が仮に無償になったとすれば、中学校の世帯でいうと月5,000円ですから、これ年間でいくと6万円(正しくは、5万5千円程度)手取りが年間増えるということになるわけですよね、これだけでも。これは家庭にとって非常に大きいと思うし、特に子どもを育てて、いろんな経験をさせてあげたいと思っている親もたくさんいると思う中で、行政としてできることを考えていく中でですね、給食というところができれば、これは非常にこういった、特に若い子どもを特に育てている世帯にとっては力になるんじゃないかという思いもあって、無償化も含む検討をしていきたいという答弁をしたわけで、それが私の思いです。

 今、それが実現できるためにですね、いつからどういう形で始められるかということを、今まさに役所の中で予算の、ほかにもいろんな分野があるので、いろんなことを総合して予算組みをしながら、そして、また、これから当面そういったことを続けていくわけですから。

 そんな中で福岡市は、先ほど、今まさに直前にご質問があった都市開発、都市が成長するということによって税収が、今も過去最高になっていますけども、これから当面の間、福岡市は税収が増え続けるという目処も立ちましたので、こうした状況をもろもろ鑑みた中でですね、私としては、こうした検討をしたほうがいいんじゃないかなと思っていますし、当然するとなれば、じゃあ、5年後からなんていうことは考えていないわけで、いかにすれば早くスタートが切れるか。もちろん、これはただするというのが3月議会で決まっても、当然システムの改修だってあるわけですし、ですから議会で決まっても、じゃあ、翌日からできるわけではないんですよね。

 ですから、こうしたさまざまなことを考えながら、どう出していけるか。これもまた2月の14日ないしは、その前後に予算発表を行いますので、そこまでにしっかり整理をしてお示ししたいと思います。

 

記者

 もう一点、来年度、来年2025年、福岡市としては、こういうことを重点的にやっていきたいという話を。

 

市長

 もう早いな。もう知らんし(笑)、25年?25年、分かんない。

 まあまあ、今、ぱっと思いついたのは、だからさっき言った、西のゴールデンルートがあるように、やっぱり国際的なイベントが来年は開催される年でありますので、こうした他の自治体と連携をして、スケールメリットで経済効果を高めていこうみたいな取り組みというのが来年あるなというのが、今、頭に浮かんだということもありますし。

 今日、質問がいくつか出たような、市民の皆さんが期待できるような取り組みについて、本格的に考え、そこで終わるのか、実行できるのかとかですね、いろいろそんなことをしゃべりながら考えているんで、いらんこと言わないように、ちょっと言葉を選びつつですけれども、はい、そんなことですけど、何かありますっけ?何か言ってほしいことありました?なんか。

 

記者

 来年、予定されている大きなイベントは、福岡市としては特にない。

 

市長

 でも、あれですよね、3月にFukuoka Flower Showのプレがあって、それで来年の3月には、Flower Show、ついに福岡で実現。Chelsea Flower Showとですね、しっかり連携をして、やっぱり質の高いまちにしていく、選ばれるまちになっていく。そのベースとなるような、やっぱり都市の開発というところはずいぶん進んできたんで、ここからは、都市に格を、品格をというようなことでね、チャレンジしていきたいなと思っています。

 

記者

 そのほか。

 

市長

 はい、どうぞ。

 

記者

 朝日新聞の福井と言います。すみません、さっきお話が出た給食費のことなんですけれども、石破首相も最初の所信表明演説のときに、一言、給食費の支援ということもおっしゃっていましたけれども、それだけ財源が、福岡市の規模だと大きくて大変というところもあると思うんですけど、国の動きに対する期待みたいなものがあれば教えていただけますか。

 

市長

 異次元って言ってましたからね。いつ異次元をしてくれるのかなって、期待をしています。やっぱり、こども家庭庁までできたわけですから、これはやっぱり財源がなかったら、異次元じゃなくて普通に、これまでの延長になってしまうし、本当に子育て支援ということをしっかりしていきたいのであればですね。

 もちろん、単純に子育ての世帯だけに支援すればいいだけじゃない。もちろん、その親が安心して子どもを産みたいと思えるような、さっきものすごく言った可処分所得を増やしていくような政策も含めてですね。

 そして、また成長できる産業を、この国につくっていくというつもりで、増税するだけじゃなくて、やっぱり産業を育てるという立場で、もっとチャレンジをして、既得権だけじゃなくて、やっぱり新しい産業をつくっていくという、攻めの部分というのを、国にはですね、総合として期待をして、そして、もちろん子育て世帯にもしっかりお金をつけていただくことによって、当然、人口減というところにもですね、少しは未来に向かって歯止めがかけるようなことを、今のうちにすべきだと思っています。

 

記者

 ありがとうございます。

 すみません、もう一点だけ、今日、午前中に服部知事がいらっしゃって、「一人一花運動」の連携ということでされていましたけれども、知事も再選出馬を、3月に向けて正式に表明されましたけど、何か今日お話されたこととか、今後の、この4年間を振り返っての連携だとかですね、知事選に向けたことで、市長から何か視点みたいなものがあれば伺いたいなと思っています。

 

市長

 まず、今日の午前中は、ご承知のとおり「一人一花運動」が北九州に続いて、福岡県全体に広がるということになりました。

 服部さんとはですね、実際、発表は今日になったんですが、もうずいぶん前から県としてやりたいんだということで、調整をされていたんだろうと思います。同じ思いで福岡市だけじゃなくて、もう県全体に、このお花のあふれるようなね、お花があふれるってことは、みんなが自分のことだけじゃなくて、通行される方とかも含めてですね、みんなでまちをきれいにしていこうっていうような思いの、それが可視化されたものが、こういう花づくりの活動だと思っていて、そういうまちをつくりたいですよねっていう思いは一致をしているという中で、今日の発表があったものと思います。

 具体的に、今お話のあった選挙、3月なんですかね。ただ、全くそういった、こうなんていうか、ちょっと言い方ですけど、野暮な話は全然お互い、なんていうか、することもないし、現時点でしなければいけないほどの強力なライバルが誰か出ているわけでもないので、そんなにこうなんていうか、議論として盛り上がらない議論なので、そんな話は直接的にはしてないですけれども。

ただ、一人一花について等ですね、今、県と一緒にいっぱい進めている事業については、非常に順調に、いい関係で続けられていると思いますし。

 考えてみたら、議長も含めて、福岡市役所に来てみんなで会見したとかっていうのは、もしかすると、これまでなかったかもしれませんね。

 

記者

 そこは連携を深めていく…。

 

市長

 というところまで言ったので、あとはもうそこから。

 

記者

 分かりました。ありがとうございます。

 

市長

 行間をお願いします。

 

記者

そのほか、いかがでしょうか。

 

市長

はい、どうぞ。

 

記者

 読売新聞の原です。

 先日来、ちょっと報道があっていますけれども、JR九州のJR九州高速船がですね、クイーンビートルがもう運行を断念したというような報道があっています。日韓航路から撤退するんじゃないかという報道もあっています。

 まだ、確定的な情報でないというのは重々理解しているんですけれども、もし本当に撤退ということになれば、市の観光にとっても、結構大きなことだと思います。その辺のちょっと受け止めとですね、今後のなんていうんですか、市としての対応というのを、ちょっと見通しをお伺いできればなと思います。

 

市長

 その噂は、私も報道を通して拝見しました。このビートルがそもそもできるときというのは、これは福岡市議会のほうでも決議があって、そして、日本・韓国両政府の議論も経てできた航路だと承知をしております。

 ですから、これが仮になくなるということになったら、これは利用者、たくさんの利用者、それからこれまでの議論してきた経緯、それから投資してきた、そうした税金も含めてですね、影響は非常に大きいと思っていますが、なにせ、この話がどういう話になるのかということをご本人からまだ直接説明を受けた、このあとJRからは聞くことになると思いますので、それを直接きちんと聞いてからですね、コメントはしたいなと思っていますが、単純に終わるという話でするのか、それとも、例えば事業をどこかに譲るということもあるのかもしれないし、どういうことになるのかというところは、お話をしっかり聞いてから対応していきたいと思います。

 

記者

 ありがとうございます。

 

記者

 そのほか、いかがでしょうか。

 では、無いようなので、これで終了とさせていただきます。ありがとうございました。

 

市長

 はい、どうもありがとうございました。

 

 

※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。