市長
おはようございます。よろしくお願いします。
記者
では、定刻になりましたので、市長定例会見、始めさせていただきたいと思います。
高島市長、よろしくお願いします。
市長
福岡市地下鉄では、明日から全国で初めて、タッチ決済で全てのクレジットカードのブランドが使えるようになります。【フリップ (355kbyte)】福岡市では、今年度の4月からですね、本格的にこのタッチ決済で地下鉄に乗ることができるようにしたわけです。
例えば、特にインバウンドのお客さんとかもそうですけれども、もしくは出張でね、新しい場所に行って、その地域で使える独自のカードとかを、毎回その都度買うって大変ですよね。それから、ちょっとだけ行く出張先とかも含めて、いちいち切符を買わなければいけないって大変なんですけれども、リップルマークがあるクレジットカードをピッとかざすと、チャージをしなくても地下鉄に乗ることができる。
今回、マスターカードがついに加わりましたので、これでもう全てのクレジットカードのブランドが使えるようになるということです。明日からです。
かつ、10月からはどれだけ地下鉄に乗っても、1ヵ月間上限が1万2,570円、それ以上、課金されないという仕組みも導入をしています。ですから、特に一番長い距離ですと、これは定期よりもお安いということに、お得にもなりますんでね、ぜひこうしたクレジットカードの利用で、地下鉄をご利用いただければと思います。
そうですね。それから、今回の発表に合わせて、来週以降、マスターカードの地下鉄ラッピング車両も走ることになりますので、そちらのほうも、またご覧いただければと思います。それを見てたぶん、こういうことしているんだなっていう取り組みもね、気付いていただければと思っております。
はい、私からは以上です。
記者
では、幹事社から、まず発表案件について質問させていただきたいと思います。
全国で初めてマスターカードも導入ということですけど、マスターカードを導入するのは、何かハードルがあったりとかするんでしょうか。
市長
意図して遅くしたということではなく、たぶん、先方のシステムの改修に時間がかかって、最後までちょっと導入が遅れたということであります。
記者
全国で初めてですよね。
市長
そうですね、はい。やっぱりこういう取り組みについてはですね、福岡市は「実証実験フルサポート事業」ということをやっていまして、そこで、日本でまだこういったクレジットカードのタッチ決済で地下鉄に乗るというようなことがですね、まだしていなかったときから、福岡市がまずこういった取り組みをスタートをしたということですけれども。これ世界的にはですね、こういったクレジットカードでピッとして乗れるっていうことは、ほかの地域ではあったんですけど、日本ではこういったことをしたところがなかったので、まず福岡市からこれを行って、今現在、こういった取り組みが広がって、東京なども使えると思うんですけれども、大阪かな、使えると思うんですけれども。福岡市としては、このカードが使えるとか、使えないとか、そもそも考える必要がないようにですね、もちろん全てのカードで使えるように、利便性の向上のために交渉を続けてきて、またシステムの改修もしてきたものが、ようやく全てがそろったということになります。
記者
もう一つ、すいません。国際ブランドが全てそろったということですけど、どういったお客さんに使ってほしいとか、期待感みたいなものがあれば、教えていただきたいと思います。
市長
はい、ありがとうございます。
やはり、まず一つは、海外の方にとっては、毎回そのなんていうか、どこからどこに行くまでのチケットを買わなきゃいけないっていうことを調べたりだとか、もしくは、そのために、はやかけんを買うとかですね、こういうのも大変でしょうから、クレジットカードで便利に地下鉄に乗って、公共交通をぜひ利用しながら、福岡のいろんな場所にぜひ行っていただければうれしいなと思います。
記者
やっぱりインバウンドのお客さんとかもそうですかね。
市長
そうですね、もちろんインバウンドもそうですけれども、こういった使う方が徐々に増えてくるっていう形になってくると、今後の展開もいろいろと考えられるかなとも思いますし。これはもちろん国内の、というか、地元の方もですね、ここに書いているように、1ヵ月の最大料金を設定できるというのも、これクレジットカード会社と交渉して、こうした、そのなんていうか、機能を導入できるようになってきていますので、また、いろんな今後の可能性についても議論をしておりますので、こういった単に支払いっていうことだけではなくて、属性によっていろんな料金体系なんていうことも、今後できてくればいいなという期待はしております。
記者
はい、ありがとうございます。他社さん、いかがでしょうか。
記者
すみません。
市長
はい。
記者
実際にクレジットカードを利用しているお客さんの数の推移って、どうなっているのか、分かっている範囲で教えてください。
市長
はい。今現在でいうと2%ぐらいですかね、全利用者のうちの2%ぐらいがクレジットになっています。これはスタートした時点からいくと、倍ぐらいのペースで増えてきているという状況にありますので、たぶんこうした形で使えるんだっていうのが分かってくるとですね、もうチャージをしなくていいので、また例えば、クレジットカード会社でたぶんポイントが付くとか、そんなのでポイ活の対象にクレジットがなってくるとかですね、そんな感じの捉え方が広がってくると、また利用者が増えてくるのかなとも思っています。
記者
そのほか、いかがでしょうか。
市長
はい、どうぞ。
記者
読売新聞の原です。よろしくお願いします。
市長
お願いします。
記者
まあ、新しい技術を導入していくと、必ずついて回る問題ではあるんですけれども、セキュリティの問題とか、その点はですね、今後きっちり強化していくとか、そういう考えはございますでしょうか。
市長
そうですね。セキュリティの問題、もちろん技術的な話になりますけれども、そういった意味では、こうした金融を扱うものについては、当然セキュリティというのは、もう既に現時点で極めて高くなっていますし、特にクレジットカードっていうのは、クレジットっていう名前の通り、信用が一番大事ですから、そうした、なんていうか、例えば人に勝手に使われていたとかですね、そういう部分の対処、補償、こういうことはクレジットカード会社が当然、今でもやっていますし。
また、システムも福岡市が、例えば地下鉄でリップルマークつけてピッと通るっていうところの裏のシステムは、これは福岡市地下鉄のためだけに独自でつくるというよりは、もう既にいろんな決済でですね、クレジットカードの決済で裏で回している、そっちのシステム会社が入ってやっているので、そういった意味では、通常のクレジットカードでの買い物と同レベルのセキュリティは既に担保されていると認識をしています。
記者
ありがとうございます。
記者
朝日新聞の伊藤と申します。
今、クレジットカードが使える改札って、限られているかなと思うんですけど、今後、広げるとか、そういったご予定はありますか。
市長
クレジットカードの使える?
記者
ピッてできる改札とできない改札が今ありますよね。
市長
全ての地下鉄駅で使えるようになっています。
記者
改札ごとにというか。
市長
それはたぶんあれです、使えるレーンがあったりなかったりってことですか。
記者
そういうことです、はい。レーンでということです。
市長
たぶんこれは最後まで、なんていうか、もちろん、そのとき一回の切符を使えるところは残すようになると思うんですが、まさにETCみたいなイメージで、ETC使っている人があんまりいないときは一番右に1個だけだったのが、そっちが多くなってくると増えてきたように、たぶん今後の改札の在り方っていうのも、今後のどれぐらい、このタッチ決済が広がるかによって、臨機応変に対応していくことになろうかなとは思っていますが、いずれにしても全ての地下鉄で使えるので、使いたい方は通ることができるということになります。
記者
先ほど、全利用者の2%が今、使っているということだったんですけど、今後どれくらいにしたいとかっていうのがあるんですか。
市長
そうですね。もちろん選択肢がまず増えるということ。今、紙の切符の割合が1割ぐらいかな。1割ですかね。全体の1割が紙の切符を使っているんですよね。あとは定期券だったりとか、はやか、nimoca(ニモカ)的なやつを使っていたりっていうことだと思うんですけど、その紙の切符を使っていた1割の方のうち、そのうちのいわゆる5分の1というか、全体でいくと2%の方ぐらいが、今この新しく始まったタッチ決済を早速使っているので、今後、当然海外から来るインバウンドの方は、もちろん全て、これを使っていただくというふうになっていくのかなとも思ってもいますし、日本人というか、地元の方でも、こういう1ヵ月の最大料金サービスがあれば、こちらのほうに移行が徐々に増えてくるのかなとも思っています。
なので、具体的に何パーということはないんですが、たぶん今後でいくと、この利用が徐々に増えていくというのではないかなという予測はしています。
記者
ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
共同通信の東と申します。
クレカのタッチ決済を非常に推進されているということで、一方でお隣の、お隣じゃないですが、熊本市のほう、nimocaをやめるとか、そういう交通系のピッとする決済をやめるっていう動きもあるんですけども、そこら辺をどのように考えてらっしゃるんですか。やっぱり事業者とか、立場としてピッてする料金、かなりシステムの負担が重いと聞くんですけど、そこら辺は市として実感ってあったりするんですか。
市長
熊本は、それ自社というか自市で?
記者
Suica(スイカ)みたいなものをやめるってしたんですね。確か路面電車とか。ご存じなかったら申し訳ないですけど。
市長
それは熊本市が出している、何か。
記者
市営ですね、市営の。
市長
市営のやつで?
記者
はい。
市長
それは?
記者
市営の交通機関でSuicaとかは、もうやめるとか、そういう動きだったかと。
市長
なるほど。ちょっといくつか話があってですね、まず今、おっしゃった交通系ICだとか、こうしたものを使える、使えないというのもあるし、あと例えば、うちでいうと、はやかけんを自社で出すことを続けるか、続けないかっていう、話がちょっといろいろとあって。確かに自社でつくるというのはコストが相当かかっているわけですね。これは今後、議論はあり得ると思っています。
ただ、例えば、これは何のために今、使っているかっていうと、例えば自分のところで発行できるメリットとしては、例えば障がい者割引とか、高齢者の割引という、その本人の属性というところをそこに入れることができるんで、自動的に割引もできるみたいなこともあるんですが、そうした機能が例えば今後クレジットカードというところで、そこまでの機能を付加することができるのかとか、こういったことも考えていくという状況ですよ、という話と。
それと、あと交通系IC全般、福岡市が発行している、はやかけんだけではなくて、nimoca、PASMO、すごかけん(正しくは、SUGOCA)とか、いろいろそういったものが使えますかっていうと、それは今後もたぶん使えるような形でいく。それは少なくとも現時点、当面はたぶんそういったものを使う方が多いだろうなという想定ですから。ただ、さっき言ったように、やっぱりETCも含めて状況って変わってくるので、多くの方がより使ってくるようになったときにですね、また、そのときの検討ですが、少なくとも考えられる当面は、交通系ICは使われ続けるような状況でいきたいと思っています。
記者
あと、重ねて恐縮なんですけど、定期券よりも1ヵ月間、クレカの上限のほうが安い区間はあるかと思うんですけども、そこら辺って、これが広がってしまうと、定期券収入の大幅な減少ではないですけど、そういうのにつながるようなことも考えられますけど、そこら辺のジレンマみたいなものってあったりするんですか。
市長
まあ、でも定期券から入ってきても、こっちから入ってきても、そんな入るところは一緒なんで、お金の行き着く先はですね。なので、それは地下鉄の運賃収入になるので、どちらで払っていただいてもかまわないと思っています。
記者
ありがとうございます。
記者
そのほかいかがでしょうか。なければ、発表案件に関しては以上にさせていただいて、発表案件以外での質問をさせていただきたいと思います。いかがでしょうか、皆様。
市長
はい、どうぞ。
記者
日経新聞の関口です。
STARTUP WEEKが先週、開催されました。市としては、これまでの「ASCENSION」から「RAMEN TECH」に名称を変更してと、リニューアルをしてというところで、改めて、この変更した理由と、それから実際に、一通りのイベントを終えての振り返りをいただけますでしょうか。
市長
はい、分かりました。
先週、STARTUP WEEKでさまざまなスタートアップに関するイベントをですね、開催をしました。これまで福岡市で、もちろんイベントを開催されていたんですが、やっぱりまちとして、海外も含めてですね、福岡市にそのタイミングでいらっしゃった方が、一つのイベントだけではなくて、相互のさまざまな主体が開催をするイベントっていうのは、同時期に集まっていることによって、これまで行ったことがなかった別のイベントにも顔を出すとか、そこで新しい化学反応が起きるってことを期待して、こうしたスタートアップのイベントをギュッと集めてですね、WEEKという形で、開催をしました。
また、名前が「ASCENSION」という形で福岡市が主催分でやっていたイベントも、「RAMEN TECH」という形の名前にしました。これはご承知の方もいらっしゃるかもしれませんが、東京で行われている「SusHi Tech」ということをしっかり意識をしているものです。
「SusHi Tech」さんとは今後ですね、今回もご出展をいただいていますが、相互に福岡のスタートアップ、東京のスタートアップということの交流をはじめとして、今後、例えば海外に出展をしていくときにですね、「RAMEN TECH」と「SusHi Tech」で合わせて、横並びで例えば出展をするとか、こういう形でグローバルにも展開をしていければ、一つのジャパニーズのブランドとしてですね、この取り組みというのが認知をしていただけるようなね、そんな相乗効果ができないかということを来年に向けては話をしています。
福岡市として、12年前に「スタートアップ都市宣言」をして、それで、ずいぶんスタートアップという、起業というところのムーブメントを起こしていこうというような取り組みが中心、イベントの内容が中心だったんですけれども、ずいぶん参加をする方の年齢層もですね、幅広くなってきた。すなわち若い人だけではなくて、ずいぶん中年が多くなってきた。これは非常にいい傾向だと思っていて、一定のビジネス、各分野において経験を積んだ、そうした人がやめて、スタートアップのほうに人材として入ってくるというのは、成長のスピードを上げ、角度を上げ、経験・資金・販路というような強みを持った方がですね、スタートアップのほうに人材として流れてくるというようなことは、ものすごくいい傾向だと思っています。
また、もう一つの変化として、スタートアップのムーブメントを起こすというフェーズから変わって、今は特にもうIPO直前の人たちを、どうこれから一気に成長させていくかというような、その支援のボリュームゾーンの、一番力を入れるポイントのボリュームゾーンのステージが明らかに変わってきているというのも一つの印象だったかな。
また、海外というか、国内のほかのエリアとも違うのが、通常こういったイベントっていうのは、クローズの場所で行われるんですが、福岡市の場合はもう完全にオープンな外で開催をして、本当になんていうか、ラーメン食べに来ただけの人もですね、本当に含めて、みんなで混じり合いながら、今どういう人たちがどんなことを考えながら頑張っているのかというのを、触れることができるような、その敷居が本当に低すぎてないぐらいの、そういうイベントになって、本当にカルチャーになってきているというのが、今年すごく可視化された福岡のスタートアップの現在地かなと思っています。
記者
ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
朝日新聞の伊藤です。
すみません。最低賃金についてお尋ねをします。
市長
はい。最低賃金、はい、なるほど。
記者
福岡市(正しくは、福岡県)は10月5日からかな、992円になったかと思うんですけど、石破さんが所信表明で2020年代に全国平均を1,500円に、という話だとか、立憲も1,500円というのを公約にしていたりするんですけれども、一部知事が目指す方向性は正しいとしながらも、ちょっとうちの県でそういうのは、やすやすとは実現できないなっていうことを言ったりもしていて、福岡市の場合は市にどんな影響があるかとか、実現性の面とかで、どんなお考えがあるかなというのをお聞きしたいです。
市長
なるほど。本当にちょっと突然言われたんで、完全に感想レベルになるんですけどね。賃金をもらうサイドからすると、当然賃金が高いほうがいいし、これはもう所得がとにかく上がっていくということ、そして可処分所得が増えるというのは、これはもう、どういう層の方であろうが、可処分所得が増えるということは、もう国・政府にやっぱり一番にやっていただきたいことだと思っているので、賃金が上がるということ自体はですね、まさに歓迎を本当にするし、というか、早くやってくれというですね、そういう政策をしっかり打ってほしいということは、完全同意をします。
一方で、当然、第3次産業が多い、サービス業が多い福岡市にとって、賃金を一気に上げるということは、たぶん商売をしている側からすると、いわゆるコスト計算という点で、人件費というところで何人どれぐらい雇えるのかとかですね、どれぐらい売れるのかという中で、たぶんいろいろ計算が変わってくるとも思いますので、当然いろんな側面はあろうかと思いますが、いずれにしても賃金を上げるということに、真剣になるということは極めて重要だということは間違いなく同意をします。
記者
ありがとうございます。
記者
そのほかいかがでしょうか。
市長
はい。
記者
西日本新聞の前田です。お疲れさまです。
福岡城天守閣の復元についてお伺いしたいんですけれども、先日、福岡商工会議所が市民アンケートを2,000人募って、6割の方が復元については、肯定的な意見を回答したということだと思うんですが、これについてのまず受け止めを教えてください。
市長
ずいぶんね、多くの方が、この間、やっぱり去年のライトアップをきっかけにして、こういった議論が非常に盛んになって、天守閣についての話が盛り上がってきているということ、これは大変歓迎をいたします。もちろん民間で、いろんなアンケートを取ったりとかですね、自社調べでいろんな数字はあろうかと思いますけれども、少なくとも大きく関心を持っていただいているということ自体は、すごくよかったなと思っています。
その上で、実際に天守閣があったのかどうなのかというところについての学術的な実地調査というのを求める声が、これが商工会議所、それから議会の質問でも出てきていますので、福岡市としては、文化庁に今、現地の調査をすることについての相談をスタートしているところです。
この結果というのがどういうふうになるかという、これは別になんていうか、結果がどうだからどうつながるという話ではないけれども、いずれにしても、やっぱりこの一つの論争の中で、事実関係としては、もしくは物的証拠としてはどうなのかなというところも関心の一つだと思いますので、しっかりこれを文化庁とも話して、協議が整えば、速やかにこうした調査も実施をしていきたいと思っています。
記者
現状の調査に向けた、文化庁との協議のですね、状況、今どういう状況なのか。
市長
そうですね、私、交渉していないんで、ちょっとその詳しい状況は分からないんですが、ただ調査をするという部分について、文化庁も協力的だとは思いますけどもね。ネガティブな話は聞いていません。
記者
ありがとうございます。
市長
はい、どうぞ。
記者
すみません、関連してです。発掘調査をするに当たってですね、するかまだ決まっていませんけども、するとしたらですよ、現状考えられる課題というかハードルみたいなのは何か市のほうで考えていらっしゃるものはあるんでしょうか。例えば、しばらく天守あたりを封鎖しなきゃいけないとか、結構そういう点は課題かなとか、そういうのはありますでしょうか、何か。
市長
そうですね。どういう調査を具体的に方法として取るのか、というところはちょっと、かなり技術的な話で、たぶんそういったのも、たぶん文化庁と話しているのかな。当然、その一帯を何か工事するとなれば、通常の発掘調査と同じように囲いをつくってという形には、当然なってくると思います。
記者
続けてちょっと、もう全く別件といいますか。
市長
はい、どうぞ。
記者
衆院選、いよいよ始まりました。いろんな、この選挙はどういう選挙だっていう見方が、それぞれの政党なり、専門家なりが発信していらっしゃいますけど、市長として、どういう選挙かと見られているのかというのをちょっとお聞かせください。
市長
なるほど。そうですね。短く言うと、そういうフレーズで使われてしまうのは本意ではないので、あえてダラダラ話しますけど。そうですね、名前、どういう名前ですかね。
当然、統一教会の問題だとか、裏金問題というところがあっているので、今回、自民党として行った処分ですよね、処分だとか、けじめというところについて、国民がどう考えているのか。これでよしと、一つの一定のみそぎと捉えるのかどうなのか、という視点もあれば、もう一方では、野党のほうが、果たして、では、かといって受皿になることができるのか。それだけのビジョンを示せているのかどうかっていうところもあるし、それらのあんばいを見ながら、皆さん投票されるのかなと思います。
記者
すみません、続けてですね。今回すごく短期決戦となったことで、いろんな影響が各方面出ているかと思うんですけど、特に今日から期日前投票が始まっています。しかし一方で、投票するための入場整理券が間に合っていないという自治体もたくさんあって、福岡市も同じような状況かと思うんですけど、これに対して、どう対応していくかということと、今後の選挙事務について、一言あればお願いいたします。
市長
入場整理券については、今日、早いところでは郵便局から配送が始まるということですから、たぶん来週の月曜ぐらいまでには届くのかなというスケジュールで進めています。
一方で、期日前の投票なんですけれども、期日前投票については、これはそうした入場整理券がなくても投票ができますので、そこは、ぜひ期日前に投票したいという方はですね、「あ、家に整理券忘れてきた」となっても、期日前投票所に行けば投票することできますんで、そこはぜひご利用いただいて、投票日の当日に来れない方もですね、ぜひ、そんな制度も利用していただければと思っています。
また、行政的にもできるだけ、そうした投票できる場所、機会を増やすために、ショッピングセンター等にも期日前投票所を設けていますので、買い物ついでも含めてですね、利用していただければと思います。
記者
ありがとうございます。
市長
はい。
記者
幹事社から、すみません。衆院選に合わせてなんですけれども、福岡市内の選挙区でも、たくさんの候補の方が出られていると思います。どういったテーマについてとか、こういう論戦というか、選挙戦をしてほしいみたいな期待するようなところがあれば、教えていただければ。
市長
そうですね。どういうテーマで話してほしい。もうテーマって、本当にそれぞれありますしね。うーん、難しいですね、そう聞かれたら。どういうあれで見ます?
国政選挙、難しいですよね。首長選挙と違ってね。国政としての自分の政党としてのお考えをおっしゃったり、もしくは自分の専門外のところもなんかね、お話しされていたりとかもあるでしょうし、難しいですね。ただ、盛り上がっているんですかね、今。世の中的にどうなんだろう。
そこまで、実は、私なんか今回、すごく静かな印象を受けていて、バタバタ選挙になったわりに、なんかあんまり話題に、そこまで上っていないような感じがして。この少し冷めた感じの、この温度感ってどういう結果を前に、この静けさなんだろうっていうところは興味があります。なんか熱狂がないですよね。なんていうか、例えばなんだろう、例えば野党からすると、例えば政権交代前のあの十何年前ですか、13、4年、14年ぐらい前なのかな、13年前、いずれにしても、あのときのなんか例えばそういう、政権交代前夜みたいな盛り上がるわけでもないし、かといって、与党のほうもすごい盛り上がっているというような感じも、私の周りだけかもしれませんけど、ちょっとあんまり受けていないので、この冷めた感じというのは、どういうことなんだろうというのは、思ったりしますけど。もう本当、感想です。
記者
僕も街録でいろいろ「あなたの争点は?」みたいなことを伺うんですけど、我々、メディアが言うように、裏金みたいなところって、あんまり争点に挙げられるような方はいらっしゃらなくて、むしろ生活に近い物価であったりとかっていうところの声が多いので、その辺の話なのかなと思ったりもするんですが。
市長
そうですよね。いや、本当に全くまとまっていない、本当にフリートークなんですけど、私は個人的には、やっぱり防災とかっていうところがすごく気になりますし、あと、やっぱりさっきね、質問出ましたけど、可処分所得どう上げるかという、本当にやっぱり今、自由に使えるお金の部分が減っている、社会保障料も増えているという中で、これどうするのって思うけど、その論点・争点と、もう一方で、ほら、自分のところにいる、自分が投票しなきゃいけない選挙区の、その議員本人がその部分に強く訴えているのか、その人の専門外なのか、それも別にリンクしているわけでもないので、なかなか難しいですよね、国政選挙ってね。
そう考えたら、今、論点がすごく多いからですね。あれもこれもちゃんとしなきゃいけないけど、政党は応援していてもね、その個人は応援していないとかもあるかもしれないし、いろんなところがあるから、みんなそれぞれ今ある中のベストチョイスをして、ベストというか、ベターなチョイスをしていくしかない。たぶん言い出したら、たぶん自分と全く同じ考えの人もいないけど、たぶん自分の選挙区内の中で、みんなそれぞれが、どれが一番ベターかというのを選び続けていくしかないんでしょうね。本当にすみません、感想で。
記者
いえ、ありがとうございます。
そのほか、他社さん、いかがでしょうか。はい。では、質問もないようですので、こちらで終了させていただきたいと思います。ありがとうございました。
市長
どうもありがとうございました。どうぞお体お気をつけて、取材してください。
※発言・質疑内容について、できるだけ忠実に作成しております。