暮らしのヒント

消費生活センターでは，悪質商法に限らず，暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則，毎週月曜日の朝刊へ掲載）

都市ガスの小売り自由化（平成29年3月27日掲載）

　４月１日から都市ガスの小売り全面自由化が始まります。今まで一般家庭では、都市ガスは地域ごとに特定の事業者としか契約できませんでしたが、自由化で契約先を選べるようになり、選択肢が増えます。一方で自由化に便乗した悪質な勧誘なども懸念されます。トラブルに遭わないための注意点をお知らせします。

　小売り自由化でガス機器を新たに購入する必要はありません。ガス会社を名乗るところから、電話などでガス料金や個人情報を聞かれても、相手の社名や連絡先、目的を確認し、不審に思ったら、情報を伝えないようにしましょう。経済産業大臣の登録を受けたガス小売り事業者であるかの確認も大事です。切り替え契約をしない場合は現在のガス会社との契約が続くので、慌てて契約する必要はありません。ＬＰガスを使用中の人は制度の変更はありません。

　料金プランが多様化し、契約が複雑になります。事前に契約期間や解約・割引条件などを確認しましょう。訪問販売や電話勧誘で申し込んだ場合、８日以内ならクーリングオフが可能です。自由化については経済産業省の電力・ガス取引監視等委員会の相談窓口＝０３（３５０１）５７２５＝があり、原則平日のみですが、４月１日午前１０時～午後３時も開いています。

　　

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