コミュニティ通信は、地域の様々な取り組みを紹介し、皆様に“コミュニティや地域活動にもっと興味を持っていただきたい”“身近に感じていただきたい”、そんな思いを反映して発行しています。
香椎浜校区では、小学生から中学生の子どもたちが安心して集える居場所として「かしいはま子どもの家 ぽてとはうす」を平成28年7月にオープンしました。
場所は香椎浜西公園集会所(旧老人いこいの家)で、夏休み期間中は週に3日(火・木・日)開催し、延べ300人近い子どもたちが利用しました。9月からは原則毎週土・日曜日に開催し、午後1時から午後4時までの開設時間内は自由に出入りすることができて、毎回20人程度の子どもたちが集まっています。
ボランティアスタッフが見守る中で、子どもたちは盤ゲームやトランプ・パズルなどで遊んだり、宿題をしたりと、自由に好きな時間を過ごします。ぽてとはうすの周囲が公園なので外遊びも楽しむことも。おやつや食事の提供をする中で、子どもたちも調理や片付けに少しずつ興味を持ちはじめ、自主的にかかわる姿が見られるようになってきました。
「ぽてとはうす」の名前は、“ぽてと”のように子どもたちがいろんなところからいろんな可能性の芽を出してほしいとの願いからつけられました。運営は地域の有志等によるボランティアグループとグリーンコープ・東区社会福祉協議会などによる「ぽてとはうす」運営委員会が行い、校区社会福祉協議会と自治協議会、香椎浜公民館が後援しています。
「ぽてとはうす」は、異年齢の友だち、地域の大人たちとのふれあいや交流を通して、子どもたちの夢と未来を応援します。
那珂3丁目町内会では、安心して暮らせるまちづくりの一環として、町内にある福祉施設「ふぁみりー那珂」と共催し、行政とも連携しながら、認知症散歩(徘徊)者に対する「見守り・声かけ訓練」を実施しました。
散歩(徘徊)したり、困っている認知症の方を見かけた時に、いかに安心してもらいながら安全を確保するかは、その時の声のかけ方が大切になります。
参加者は、訓練の前に認知症について学び、3~4人のグループに分かれ、小学校の敷地内にいるスタッフが扮する認知症高齢者に声をかける訓練を行いました。様々な状況にある相手の気持ちに心配りをして声をかけないと、不信感をあおって話を聞いてくれなくなったり、その場から立ち去られたりしてしまいます。初対面の方への声かけは、訓練であっても勇気が必要でした。
訓練後には全体で振り返りを行い、声かけについての気づきや、認知症に扮したスタッフである声かけを受ける側の感想を共有しました。
この訓練を通じて、高齢者への「気づき」の目を養い「声かけ」ができるように、今後も続けて実施していきます。
また、認知症になっても安心して暮らせる支援サポート体制づくりを進めていきます。
春吉校区では、平成28年6月から「春吉校区地域カフェ」を開催しています。
カフェは、毎月第3水曜日の午前10時から、渡辺通五丁目にあるBOサンテ整骨院を会場に参加費百円で開催しています。
このカフェの特色としては、整骨院の広い診察室を使い、誰でもできる簡単な体操で体をほぐすとともに、体操後みんなで歓談し、参加者の心までほぐす内容となっていることです。
体操は毎月テーマを決め、体の様々な部位を刺激することにより、健康を維持してもらうことを目的としており、カフェの協力者である整骨院院長の寺田宗一郎さんは「季節季節の時事も交えながら参加者がその都度心と体のリズムを整えてもらえれば」と季節特有の体の不調についての話しも交えながら、参加者に体操を教えていました。
体操が終わると、みなさんお茶やお菓子を片手におしゃべりするなどして自由に過ごされ、「地域に居場所ができてありがたいです」「体操が楽しいので、友達を誘ってまた来たいです」と笑顔で話しておられました。
春吉校区民生委員児童委員協議会の植村会長は「地域の人がカフェに興味を持ってもらい、外に出るきっかけになればうれしいですね」と話していました。
提灯に灯がともる8月10日の夕方6時、横手にある正法寺の境内で横手三丁目十日相撲が行われ、まわし姿の男の子たちが集まりました。
横手三丁目十日相撲は、毎年8月10日に行われている横手観音様への奉納相撲。起源は1732年、享保の大飢饉の時に横手に流れ着いた観音様を供養するために始められたもので、以来、今日まで284年間もの間受け継がれている伝統行事です。
力士は、小学校の部、乳幼児の部があります。はじめに観音堂に向かって安全祈願を行うと、勇ましい和太鼓が奉納され、続いて3歳児未満の稚児土俵踏みです。行司がまわし姿の稚児を抱えて「よいしょ」と声をかけ、順番に土俵の土を踏みました。
次がいよいよ取組です。学年別に取り組みが始まると、応援席からも「押せ押せ」「まわしを取れ」と大きな声援。子どもたちも歯を食いしばって力を籠め、白熱した力相撲が繰り広げられました。
この日、土俵の土を踏むと、その年は病気をしないと言われる横手三丁目十日相撲。いつまでも残したい、夏の横手の風物詩ですね。
片江校区自治協議会では、平成28年3月末に地域住民の連帯感を深める新たな交流事業として「片江ドミノ」を実施しました。
ドミノ倒しは、ドミノを並べるだけで簡単に出来ることや共通の目的を持つことで初めて出会った人とも話がしやすく、子どもから高齢者まで幅広い年齢の方が参加できて楽しめるイベントです。ドミノが途中で倒れないように並べ上げる達成感や想像どおりに美しく倒れていく様には感動があります。
イベント当日は、小学校講堂を22のエリアに区画割りをし、それぞれのエリアにドミノを並べ、それを繋げて約3時間かけて一つの大きな作品を作り上げました。立体や曲線、文字やキャラクターなど、各エリアで様々な仕掛けがみられ、見学に来た方もとても楽しんでいました。完成したドミノを倒す時には、途中で止まるところも多々ありましたが、大きな歓声が上がり、とても見ごたえがある大型のドミノ倒しでした。「次の片江ドミノはいつですか?」という声がたくさん聞かれ、次回の開催を楽しみにしている方も多くいるようです。
片江ドミノは、三世代が交流できる地域活性化事業として、今後も毎年開催しながら規模を拡大し、「片江校区にドミノ倒しあり!」と言えるような一大イベントに成長させることを目指しています。
高取校区ではシルバー110番事業に取り組んでいます。
シルバー110番は、子ども110番の高齢者版です。何かあったときに、すぐに相談できて頼れる場所を地域の中につくりたいとの思いから始まりました。
シルバー110番のプレートを掲げている協力者は、地域住民だけでなく商店街や福祉施設、コンビニなど、約50か所にのぼり、困りごとを抱えた高齢者が来られた際に、道案内したり、公的機関につないだりと、高齢者の支援に一役かっていただいています。
商店街等がプレートを設置することで、高齢者にとっての身近な相談場所ができ、普段地域の行事に参加されない方の孤立を防止する効果が期待できます。
また、徘徊している認知症の方を発見してもどこに連絡していいのかわからないという方をサポートすることで、認知症の方への支援につながると考えられます。
何より、何かあったときに頼れる場所が地域の中にあることで、高取校区内の方はもちろん高取校区を訪れる高齢者の方の安心にもつながると考えています。
高取校区社会福祉協議会では、協力者が協力しやすい仕組みづくりを大切に考え、協力者が特別に大きな役割を持って活動するというものではなく、気軽な人助けをしていただけるようサポートしていきます。
西陵校区で行われる「斜ヶ浦池観月コンサート」は、今年で7回目を迎えました。
「斜ヶ浦池」は元農業用溜池として利用され、平安時代に鴻臚館の瓦を焼いた場所と云われています。現在は遊歩道などが整備され市民の憩いの場となり、「西区の宝」にも登録されています。
自治協議会の中で、歴史的にも謂われがあるこの場所を何か活用できないかと検討し、西陵公民館内で行ってきたコンサートを「観月コンサート」として行うこととしました。
「観月コンサート」は、仲秋の名月に近い土曜日の19時より行い、毎年違った楽器で演奏します。今まで演奏された楽器は「二胡」「フルート」「オカリナ」「津軽三味線」「ギター」などで、今年は【ウクレレ】の演奏です。
会場の池の周りには紙灯籠が設置され、薄暮の中、灯籠の灯が湖面に映え幻想的の中で演奏されます。秋の夜長を虫の音のなかに、柔らかな楽器の音色が響いてきます。
今年は雨のため残念ながら公民館でのコンサートになりましたが、夕涼みがてら多くの方が聴きにこられる大きなイベントに育っており、自家製のお月見団子セットも即完売するほどの盛況です。
これからも校区の皆さまに喜んで頂けるよう取り組んで行きます。
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