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更新日: 2012年3月12日

西新地区第一種市街地再開発事業(西新エルモール)


事業の目的

福岡市は、天神、博多駅、渡辺通りに囲まれた都心部を中心に東西に広がっており、南は大橋を中心に太宰府へとのびており、旧唐津街道に沿って帯状に西へ展開されています。

かつて、福岡藩時代に、博多から唐津へ向かう街道沿いの町として栄え、人口急増の背後地と都心部を結ぶ西部の交通の要衝地という立地条件のもとに商業、文京、行政の中心地として発展してきましたが、低層木造住宅と商店が混在し、また、交通の難所として都市機能の低下が著しくなってきていました。

しかし、西新商店街は、福岡市における副都心的ショッピング街としてすでに相当規模の集積を呈しており、広く市民に親しまれていました。

昭和42年の日本住宅公団の市街地住宅適地調査を機に、地区の中心部約2.3ヘクタールの区域について再開発プランが打ち出され検討が始められました。



西新エルモール外観の画像

建物外観

しかし、当時は地域住民の理解が薄く進展しませんでしたが、地元意向の熟した約1.1ヘクタールについて再開発計画を固めることができ、公共施設の設備とあわせて地下鉄西新駅舎との一体化をはかり、ショッピングセンターを中心にコミュニティセンターの形状をめざし、西部地区の拠点整備の一環として、ふさわしい都市づくりをすることができました。


所在地等

事業区域図の拡大画像

事業区域図

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所在地

福岡市西区(現在:早良区)西新2丁目、3丁目及び4丁目の各一部


施工者

福岡市


区域面積

約1.1ヘクタール


権利者数

土地所有者:9名
土地建物所有者:26名
建物所有者:17名
占有者:33名
計:85名



事業の概要

1.地区周辺の融和を計るとともに関連交通体系とその有機的対応を考慮し来街者の安全と利便、ならびに道路交通の整備改善

  • 都市計画道路博多姪浜線の36メートルと堅粕西新線の22メートルの拡幅整備
  • 再開地地区と堅粕西新線を挟んで西側の商店街とを結ぶ地下鉄横断歩道幅員4メートルを新設整備

2.地下鉄西新駅との一体化を図り地区中心商業として商業機能の強化


  • 地下広場を設置して地下鉄コンコースと連結
  • 西側1・2階部分をセットバックさせ商店街のシンボルゾーンとなる憩いの広場を設置
  • 東、南、北にピロティー等を設け買い物広場として地区の憩いの広場となるよう計画
  • 百貨店を核としたショッピングセンター

3.ガス漏れ警報装置及び緊急遮断弁を採用し、節水及び体の不自由な方への対策


事業の経緯


年時 経緯
昭和43~47年各種調査、アンケート、懇談会、説明会等の実施
昭和48年国庫補助事業として採択
昭和49年3月都市計画決定(3月12日)
昭和51年3月核テナント決定((株)岩田屋 3月12日)
昭和51年5月都市計画変更認可
昭和51年7月事業計画認可(7月28日)
昭和52年10月評価基準日(10月19日)
昭和53年1月再開発住宅入居開始
昭和53年4月事業計画変更認可、同公告
昭和53年6月権利変換計画認可公告
昭和53年7月権利変換期日(7月3日)
昭和54年7月建築工事着工(7月20日)
昭和55年12月事業計画変更認可
昭和56年3月管理規約認可(3月25日)
昭和56年5月権利変換計画変更(5月7日)
昭和56年5月建築工事完了
昭和56年6月竣工式(6月23日)、エルモールオープン(6月26日)


施設概要


敷地面積

約4,200.15平方メートル


建築面積

約3,683.28平方メートル


延べ床面積

約29,386.25平方メートル


構造

鉄骨鉄筋コンクリート造
地上7階一部9階 地下2階建


主用途

商業施設


駐車場

地区外に別途確保 300台



建築断面図の拡大画像

建築断面図

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公共施設整備

名称 幅員 延長
都市計画道路 博多姪浜線36m約142m
都市計画道路 堅粕西新線22m約52m
地下鉄横断歩道4m約22m


事業費

総事業費 約89億円