内閣府「こども・若者の意識と生活に関する調査」(令和4年度)では、全国で「ひきこもり状態」に該当した方は、15歳から64歳では、146万人と推計されています。およそ50人に1人程度の割合になり、身近な問題と言えます。
社会的に孤立し、孤独を感じている状態にある人や、様々な生活上の困難を抱え、家族を含む他者との交流が限定的(希薄)な状態で あり、かつ、支援を必要とする本人及びその家族 (「ひきこもり支援ハンドブック~寄り添うための羅針盤~概要」より)
要因が分からないと、「ひきこもり」から回復しないわけではありません。
「ひきこもり」が、すぐに解決できる方法はありませんが、今できることを、少しずつ取り組んでいくことが大切です。
長年外に出ていない、近所のコンビニや趣味の用事などには出かけるが交遊がないなど、ひきこもりかどうかわからない場合もあるかもしれません。なぜひきこもっているのか、本人もわからない場合も多いのです。心の病の症状としてひきこもりが出現することもあります。
周囲からは、「楽をしている」「甘えている」など思われがちですが、ひきこもったことで人からの評価に過敏になったり、「自分はダメな人間だ」など苦しんでいる方が多いのです。
けれども、本人が「安心・安全」と思える環境でしっかり休むことができて、理解してくれる人がそばにいれば、回復に向かうことができるのです。
ご自身や周りの方でひきこもりの傾向がないかチェックしてみませんか?
1ヵ月のひきこもり傾向チェック (ひきこもり研究ラボ@九州大学の公式Webサイトより引用)
家族や本人からの、ひきこもりなどについて、専門のスタッフが相談に応じています。
ひきこもり専門電話:092-737-8829 (毎週火曜日・木曜日・第1・3水曜日、午前10時から午後1時)
福岡市にお住まいの、概ね20歳以上のひきこもりやその家族の方たちを支援する相談機関です。
令和6年度から「福岡市出張ひきこもり相談会」を開催しています。福岡市ひきこもり成年地域支援センターの相談員や関係機関が概 ね3ヵ月毎に、各区でひきこもり相談会を開催します。令和7年度の日程は、後日お知らせします。
ひきこもりは、本人だけでなく家族にも様々な影響をもたらします。
家族がひきこもりについて正しく理解し、本人への適切な関わり方を実践していく方法を身につけることで解決の糸口がみえること もあります。
本人の状態、家族の状況を整理し、どんな関わりができるか、第三者と一緒に考えていくことが大切です。
家族が疲れて気持ちに余裕がなくなる、本人の行動を冷静に受け止めらず、イライラして口調がきつくなってしまうなど、本人との関 係が悪くなることがあります。そのためには、まずは「家族が元気になる」ことが大切です。
本人が働きたくても働けない理由の一つに、深刻なほど自信を失ってしまっている場合があります。
本人の「いいところ」「できているところ」に目を向け、「ありがとう」「うれしい」「助かったよ」など声かけすることで、本人の自信につな がります。
福岡市精神保健福祉センターでは、ひきこもりで悩む家族を対象にコミュニケーション方法などを学ぶひきこもり家族教室を開催しています。詳細は「5 ひきこもり家族教室」をご確認ください。
令和7年度「ひきこもり家族教室」ちらし(PDF:271KB)
令和7年4月17日(木曜日)まで
令和7年10月16日(木曜日)まで
必ず事前予約・面接が必要です。
まずは「ひきこもり専門電話:092-737-8829 (毎週火曜日・木曜日・第1・3水曜日、午前10時から午後1時)」 にお電話ください。
令和2年2月に支援者やご家族へのガイドブックを作成しました。
福岡市ひきこもり支援ガイドブック (PDF:2,983KB)
令和元年8月から9月にかけて実施した上記調査の結果がまとまりました。
福岡市内の担当地域を持つ民生委員・児童委員2,496名を対象に、調査時点で把握しているひきこもり状態にある方の状況や支援策等についてアンケート調査をしたものです。
令和元年度 民生委員・児童委員対象 ひきこもり支援に関する調査結果 (507kbyte)