21期生の修了式を令和6年12月12日に行い、受講生に修了証をお渡ししました。
全5回の講座では、「福岡市のごみ」や「海ごみや海の生態系」、「脱炭素社会」などについて学び、「肥料づくり」の体験や、「食品廃棄物リサイクル施設」と「古紙リサイクル施設」の見学を行いました。また、西区の環境活動について学び、本講座を修了後、どのように環境活動を実践していくかを話し合いました。
講座を終え、「普段見聞きできない事を体験できてよかった。」「私たちの実生活に沿って学ぶことができて良かった。」「自分でできることから始める。」などの感想をいただきました。
21期目の講座がスタートしました!今年は、30代から70代の幅広い年代の方、14名にご参加いただいています。
第1回ということで、みなさんに自己紹介をしていただきました。みなさん、環境問題への関心が高く、すでに環境団体で活動されている方や、地域で環境活動に取り組んでいる方もいらっしゃいました。
その後、脱炭素社会についての講座を受講していただきました。福岡市の再生可能エネルギーの取り組みや、受講生が生活の中でできる取り組みなどをたくさん学んでいただきました。
まず、福岡市のごみについての出前講座を受講していただきました。紙ごみ、プラスチックごみ、食品ロス、ごみの捨て方など生活の役に立つ情報が盛りだくさんでした!
その後、生ごみを利用した肥料づくりについての講座を受講していただきました。講師自身の経験を基に解説を加えながら、実際に目の前で肥料を作る様子を見せてくださり、皆さん積極的にたくさんの質問をされていました。
古紙リサイクル施設の「有限会社福岡紙業」では、新聞、段ボール、雑紙のリサイクルの工程を見ていただきました。大きなパッカー車から大量の段ボールが排出される様子は大迫力で、皆さん驚かれていました。
食品廃棄物リサイクル施設の「福岡バイオフードリサイクル株式会社」では、食品廃棄物が微生物の力で電力に生まれ変わる様子を見学しました。たくさんの食品廃棄物が運び込まれていて、皆さん、食品ロス削減に対する意識が高まっていたようでした。
まず、博多湾の生き物や水質について学ぶ講座を受講していただき、カブトガニの生態や博多湾の課題である赤潮・貧酸素のメカニズムや改善方法について学んでいただきました。
その後、九州大学の清野准教授の講演では、受講生の皆さんが事前に海や川から拾ってきたごみ、貝殻について、清野准教授が専門的な切り口での解説を聞き、皆さん、海ごみに対する理解が深まったようでした。
いよいよ最終回となりました!
西区で様々な環境活動に取り組んできた「環境たくみの会」の講義で、環境活動の取り組み方についてのノウハウを学んだ後、本講座を修了した後にどのような環境活動を実践していくかをグループで話し、発表し合いました。
最後に生活環境課から受講生の皆さんに修了証を渡しました。
西区の自然や環境活動をみて、きいて、体験し、環境を意識した行動の必要性や自身にも取り組める環境活動があることへの気づきを得ることで、環境にやさしい行動の実践につなげる講座です。
平成16年度から実施しており、平成28年度からは、本講座の修了生が立ち上げた環境市民団体「環境たくみの会」と西区生活環境課が共働で企画・実施しています。