道路下の配水管の圧力だけで直接給水する直結直圧式給水と、引き込まれた建物の給水管に増圧装置を取り付けて直接給水する直結増圧式給水があります。
水道の給水方式には、「貯水槽式給水」の他に直結式給水(「直結増圧式給水」、「直結直圧式給水」)があります。
貯水槽式給水から直結式給水へ切替えることも可能です。
切替えを検討するにあたり、それぞれの特徴を踏まえたうえで設置者の方に選んで頂くことになります。
給水方式 | 特徴 |
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貯水槽式給水 | ◎配水管の断水時でもある程度の給水が確保できる ◎配水管の水圧変化等にも影響されず、一定の水圧や給水量が確保できる ◎直結式に比べ、引き込み管の口径が小さくてすむ ただし... ▼貯水槽の定期的な清掃や検査が必要 ▼貯水槽等の設置スペースが必要 |
直結増圧式給水 (中高層階までの建物) | ◎フレッシュな水道水を直接供給 ◎貯水槽の定期的な清掃や検査が不要 ◎貯水槽の設置スペースが不要 ◎貯水槽式と比べ、電気代の節約になる ただし... ▼配水管の断水時には供給停止となる ▼増圧装置の点検、修理が必要 |
直結直圧式給水 (3階までの建物) | ◎フレッシュな水道水を直接供給 ◎貯水槽の定期的な清掃や検査が不要 ◎ポンプの運転などの維持管理費用が不要 ◎貯水槽の設置スペースが不要 ◎配水管の水圧のみでじゃ口まで水道水を供給できるため省エネ ただし... ▼配水管の断水時には供給停止となる |
福岡市では、中高層階までの建物のうち、主に共同住宅や事務所ビルなどで貯水槽を利用されているお客さまを対象に、フレッシュな水道水を直接供給できる直結式給水への切替えをお勧めしております。
令和3年度の新築の共同住宅の約99%が、直結式給水を採用されています。
ただし、病院、ホテル、飲食店、工場など、断水が生じた場合に一定の業務用水を必要とする施設については、貯水槽を設置していただく必要があります。また、公道下に埋設しているは配水管の配管状況により、直結式給水にできない場合があります。