廃棄物担当トピックス
「食品ロスについて考えよう!」研修会の講師をしました。
★平成29年4月21日(金曜日) 11時00分~12時00分 西区食生活改善推進員協議会(西保健所講堂) 参加者:約50名
まだ食べられるのに捨てられている食品、いわゆる「食品ロス」が日本では年間約632万トン発生しているそうです。これを日本人1人当たりに換算すると、毎日お茶碗約1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになります。
国連機関の報告書によれば,世界の人口の9人に1人が栄養不足だそうです。日本の食料自給率(カロリーベース)は,約40%で,私たちは多くの食品を輸入しているのに、まだ食べられる食品を大量に捨てています。このままでいいのでしょうか? 大切な食べ物を無駄なく消費し、食品ロスを減すために私たちに何ができるか,食生活改善推進員のみなさんと一緒に考えてみました。 〔数値は政府広報オンラインから引用〕
※第3次福岡市食育推進計画(平成28年度~32年度)では,食品ロスを軽減するために何らかの取り組みを行っている市民の割合が目標値として設定されています。〔第3 第3次福岡市食育推進計画の目指す姿 P38参照〕
【研修内容】
1.なぜ食品ロス削減に取り組むのか?
- 食品ロスとは
- 食品ロス削減に向けた国民運動,第3次福岡市食育推進計画との関連
- 食品ロスは世界的な問題(これからの世界の人口と栄養不足人口)
- 日本の食品ロスの全体像と日本の食品ロス量はどれくらい「もったいない」か
- これから,家庭でどう取り組むか
- 福岡市の食品ロス削減の取り組み紹介
2.福岡市保健環境研究所(廃棄物担当)の食品ロス調査
- 家庭系可燃ごみ中の「手つかず食品」調査
- 調査結果からわかったこと
- 食品ごみクイズ
3.私たちに何ができるか?(グループワーク)
【グループワークでの意見】
1.身近で「もったいない」と感じること
- 冷蔵庫の奥に入れたものをを忘れてしまう
- 野菜を冷蔵庫に保管するが見たときには食べられなくなっている
- 安売りの時に多く買ってしまうが,結局食べなくで,そのまま保管しておくと食べられなくなっている
- 子供の食べ残しが多い (ムラがある,偏食がある)
- 豆腐とネギが痛むのが早い
- 調味料,香料の無駄が多いと思う
- 缶詰や買い置きのものが期限切れで食べられなくなる
- 外食時に一人分の量が多くて食べ切れないことがある
- 野菜の皮や根をごみとして捨てるのはもったいないと思う
- 調理時に多めに作ってしまう
2.身近な食品ロスをなくすための改善案
- ネギは刻んで冷凍しておくと,日持ちするし便利 (おからも冷凍できる)
- 生ごみは段ボールコンポストで堆肥にする
- 買い物に行くときは,冷蔵庫の中をチェックして行く
- 買い物時には,すぐ必要なものだけを買う (メモをとる)
- 外食メニューに,シニア向けの量のランチがあればいい
- 食品の長持ちする保存方法,余った食材での調理方法を調べる
- 賞味期限,消費期限について,みんながきちんと理解する
- 家族構成を考えて,食材を適量購入する
- カタログ注文時に二重発注しないように注意する
- 冷凍庫を上手に活用して保存する
- お菓子を食べるときは賞味期限を確認し,古いほうから食べる
- メーカー側から保存の方法をわかりやすく紹介してほしい
- 食べないかも?と思ったら買わない
- 生ものは,すぐ使う分だけ買う
- 野菜など購入時に多く買ってしまった場合には,湯がいて冷凍する,魚は味付けして冷凍する
- 残った野菜は次の日に味噌汁に使う
- 野菜など切り売り品を買う (少し高いが)
- 野菜類は干して乾燥させれば日持ちできる
- 冷蔵庫の中身をこまめに整理する
- 使う分ずつ小分けにして冷凍
- 衝動買いをしない
- 材料がなくなってから買い物をする
- 余った食材の料理方法を調べるには,クックパッドが便利
西区食生活改善推進員のみなさま,食品ロスについての貴重なご意見ありがとうございました。今後の啓発活動の参考にさせていただきます!