福岡在住クリエイターのビジネスチャンスは「道路」にある!?

ここ数年、街づくりや地域活性化の一手段として頻繁に行われるようになった「街中イベント」。週末や休日には、公道を歩行者天国化し、ミニコンサートやマルシェを開催する街も多くなりました。

活気のある街づくりには、人が集まり、楽しめる場所を作ることが重要です。そこで、政府は平成26(2014)年9月9日、国家戦略特区諮問会議を実施。福岡市で、公道でのイベントをより開催しやすくするための区域計画を認定しました。

一般的に公道は“公の道”として誰もが使う場所であるため、テーブルやベンチなどの設置には道路法で制限がかけられています。逆に、この規制を緩和することで、オープンカフェをはじめとした、公道でのさまざまな催しが実現しやすくなるのです。

区域計画では、市の外郭団体である福岡観光コンベンションビューローなど4団体を事業主体として認定。個々の事業主体は、福岡市の天神や博多駅周辺の公道計9カ所の道路占有の要件が緩和されることとなります。

こうした規制緩和により、アイディア次第で道路の様々な有効活用法が考えられます。勢いのあるデジタルコンテンツ産業が「なにか」をやるなら、たとえばゲームの新作発表会や作品の展示会などを路上で開催することもできるかもしれません。また、こうしたビジネスイベントはクリエイターの成功のチャンスとなるだけでなく、国内外からの集客も見込めます。

地域を活気づけてくれるだけでなく、地域産業の振興や観光客誘致も期待できる街中での屋外イベント。今回の規制緩和は、福岡市が魅力のある街へと近づく大きな一歩となるのではないでしょうか。