市街地における浸水リスクを軽減させるため、引き続き河川改修を推進します。加えて、流域のもつ保水・浸透機能を確保するため、治水池整備による洪水調節や、関係機関との連携・協力のもと、「福岡市雨水流出抑制指針」に基づく様々な貯留・浸透施設などを適切に組み合わせ、総合的な治水対策を進めます。
都市化の進展に伴う都市水害の増大に対し、周辺のまちづくりと一体となった整備が効果的な区間や、早急な治水対策を推進する必要がある河川については、国の補助制度(都市基盤河川改修事業:二級河川の整備に市が参画する制度)を活用した河川改修を推進しています。(令和7年4月1日時点の河川改修率は、92.1%です。)
【二級河川周船寺川(事業中)】
周船寺川流域では、田尻土地区画整理事業や九州大学の移転に伴う市街化、平成21年7月の中国・九州北部豪雨による浸水被害など、早期整備が必要であることから、治水安全度向上のために改修事業を進めています。
(二級河川周船寺川:整備前)
(二級河川周船寺川:整備後)
また、国道202号の交差部にある周船寺橋周辺において、度々浸水被害が発生したことを受けて、平成28年度から国直轄事業として橋梁改築が進められました。令和4年度に整備が完了し、治水安全度が向上しています。
現在、市では周船寺橋上下流の護岸整備を進めています。

(周船寺橋:改築前)


(周船寺橋:改築後)
【二級河川金屑川(事業中)】
早良区を流れる金屑川流域では、地下鉄七隈線や福岡外環状道路の開通により利便性が向上し、市街化が進展しています。今後も、雨水流出量の増加が見込まれることから、治水安全度向上のため改修事業を進めています。

(二級河川金屑川:整備前)

(二級河川金屑川:整備後)
また、平成21年7月の中国・九州北部豪雨等により、避難所として指定されている田隈小学校周辺において浸水被害が発生しましたが、現在は田隈小学校付近の区間について整備が完了し、治水安全度が大幅に向上しています。

(田隈小学校周辺の区間:整備前)


(田隈小学校周辺の区間:整備後)
【二級河川水崎川(事業完了済)】
水崎川流域では、九州大学の移転に併せタウン・オン・キャンパスの形成に向けて研究開発機能や学生の住居機能を誘致するなど、市街化の進展に伴い雨水流出量の増加が見込まれるため、平成10年度から改修事業に着手し、令和6年度に完了しています。

(二級河川水崎川:整備前)


(二級河川水崎川:整備後)

(水崎川排水機場:平成30年度完成)
河川の断面が小さく流下能力が低いため、浸水被害が発生している準用河川について、国の補助制度(準用河川改修事業)等を活用した河川改修を推進しています。(令和7年4月1日時点の河川改修率は、78.5%です。)
【準用河川香椎川(事業中)】
市東部の香椎川流域の香椎地区は、東部広域拠点に位置付けられ、都市圏東部の商業の中心として急速に市街化が進展しており、近年は香椎駅周辺で土地区画整理事業が行われました。市街化により雨水流出量が増加したことで、平成11年の水害をはじめ、浸水被害が発生していることから、福岡市初の地下河川による河川改修を進めています。
香椎川地下河川概要図

(準用河川香椎川:整備前)

(準用河川香椎川:整備中(放流施設部))
(準用河川香椎川:整備中(地下河川部)))
下のリンク先にて香椎川地下河川工事についてのリーフレットをダウンロードできます。
関連リンク : 河川に関するパンフフレット等
【準用河川片江川(事業完了済)】
準用河川片江川流域では過去に浸水被害を受けていることから、平成7年度より改修事業を実施しており、平成30年度に完了しています。
(準用河川片江川:整備前)

(準用河川片江川:整備後)
都市化の進展による保水機能の低下を踏まえ、雨水の流出抑制を図るため、かんがい用途のなくなった農業用ため池の利用や、既存治水池の能力を向上させる治水池整備を進めています。
なお、二級水系の流域分担計画に位置付けているものについては、国の補助制度(流域貯留浸透事業)を活用した治水池整備を進めています。
(野間大池:晴天時)
(野間大池:雨天時)
雨水の流出抑制により水害の発生しにくい都市づくりを長期的、継続的に進めるため、平成21年2月に「福岡市雨水流出抑制指針」を策定しました。
本指針に基づき、本市が所管する公共施設に雨水流出抑制施設の導入を各局連携のもと推進しています。
また、雨水貯留タンク・雨水浸透ます等の設置費用の助成も行われています。