福岡市の道路照明灯のLED化について
1.福岡市の道路照明灯の紹介
福岡市の道路照明灯は2種類あります。
- 直営灯(福岡市が管理する道路照明灯)・・・・・・・約38,000基
- 防犯灯(自治会などが管理する道路照明灯)・・・・・約44,500基
【直営灯】
- 設置目的 : 交通安全
- 設置場所 : 主に幹線道路、生活道路については下記の箇所
- 管理者 : 福岡市
設置例
LED直営灯の照明器具
【防犯灯】
- 設置目的 : 犯罪防止や歩行者の安全確保(ちかん・ひったくりなどの防犯)
- 設置場所 : 生活道路
- 管理者 : 自治会、町内会、商店街など
設置例
LED防犯灯の照明器具
2.福岡市での道路照明灯LED化(省エネ化)の全体計画
直営灯
- 平成24年度から令和8年度までにLED化を行います。
- 健全な柱はそのまま利用し、照明器具のみを取替えます。
- 老朽化が懸念される柱については、柱を含めたLED照明灯への計画的な建替えを行います。
防犯灯
- 自治会などが補助金を活用してLED化を行っています。
- 原則として、10W以下のLED照明器具の設置を推奨しています。
10W以下のLED照明器具の設置風景
3.なぜ、道路照明灯をLED化するの?
- 道路照明灯は交通安全上、必要不可欠な設備ですが、莫大な維持費が必要です!
- 電気料金・電気使用量・CO2削減の為に、LED照明の導入をしています。
直営灯をすべてLED化すると
・電気料金は年間で約5億円が約2億円となり、約3億円が削減されます。
防犯灯を1基、LED化すると
・蛍光灯20W(40W契約)をLED化(10W契約)すると、電気料金は年間で約3,000円が約1,500円となり、約半分となります。
水銀灯とLED灯の明るさ比較
※路面の必要な明るさを確保し、大幅な省エネ。維持管理費の削減を達成!
4.事業者の方へ
5.福岡市道路照明灯一括LED化ESCO事業
市が管理する道路照明灯(直営灯)約3万8千基のうち、2万基について、民間の資金とノウハウを活用し、一括LED化を実施しています。
事業方式 : ESCO(エスコ)事業
ESCO事業とは
Energy Service Company 事業の略。
事業者が、施設の光熱水費削減に必要な設備の導入や、運用、保守管理まで資金を負担して、施設の光熱水費削減を実施し、実現した削減額の一部を報酬として受け取る事業。
事業の仕組み
事業スケジュール
電気使用量及びCO2排出量の削減
本事業により、2万基の直営灯に対する年間の電気使用量を約8割(約1,020万kwh)削減、また、CO2排出量を約8割(約4,900t)削減しています。
福岡市の道路照明灯は施設量が多く、今後大量に老朽化を迎えるため、予算の平準化の観点から「福岡市道路照明灯(直営灯)個別施設計画」(令和2年3月版)を策定しました。
今後、この計画に基づき維持管理に取り組んでまいります。