NPOと市が対等な立場で,お金も知恵もチカラも出し合い市民サービスの向上や地域課題の解決をめざす「共働事業提案制度」。
平成28年度実施の事業提案に応募し,第1次審査を通過した事業の「公開プレゼンテーション」と,平成27年度に共働で取り組んでいる6事業のうち,翌年度も共働事業として継続を希望する5事業について,中間期での成果や事業継続の必要性を公開の場で発表する「中間報告会」を開催し,会場のみなさまからも貴重なご意見をいただきました。
ご参加いただいたみなさま,ありがとうございました。
平成27年9月28日(月曜日) 午後1時~午後5時30分
福岡市役所15階講堂
83人(市民,NPO,行政職員など)
5事業の成果報告の他,後半はそれぞれの事業をさらに良くしていくための「カイゼンアイデアワーク」を実施し,参加者・推進委員・実行委員会など会場にいる全員がさまざまな立場からユニークなアイデアを出し合いました。
これからの5事業の展開がとても楽しみです。
平成27年度実施事業の中間期の取組み状況と、推進委員の講評、参加者コメントの一部をご紹介します。
継続実施を希望する下記5事業は、中間報告会における推進委員の講評や参加者のご意見などを参考にし、平成28年度の事業継続に向けて更に協議・調整を進めていく予定です。
※事業内容は、事業名をクリックしてください。
「地域デザインの学校」プロジェクト (1,781kbyte)
NPO法人ドネルモ × 市民局コミュニティ推進課
平成26年度~実施
推進委員の講評
地域活動を行う人材を年々着実に育成できており,彼らによる地域への波及効果が高く評価できます。
一方で,受講生が活動を継続していくためのフォローや,他の地域への展開が課題となってくると思われます。
モデル校区相互の交流を通してネットワークを広げ,市として共働事業の成果をどう他地域に広げていくのか,共働事業終了後の展開を踏まえて,今後の事業に取り組まれることを期待します。
参加者のコメント
・地域活動に関心を持ち,主体的に動ける人が増え,その活動が継続していけばとても素敵な地域になりますね。広がっていく事を期待します!
・NPOの方と市の担当の方との息の合ったかけあいが,このプロジェクトを表しているなぁと感じました。この成功例を他の地域に応用できればいいなと思います。
身近なスポーツ環境づくり事業 (3,072kbyte)
NPO法人九州コミュニティ研究所 × 市民局スポーツ振興課
平成26年度~実施
推進委員の講評
さまざまなデータを集め,効果的に情報提供していくための準備期間として,双方で目的の確認や共有を密に行うなど,スポーツに取り組める環境の構築に向けて真摯に取り組まれている姿勢は評価できます。
今後は,企業や行政関係部署との連携を取りながら,これまでに蓄積された情報やアンケート調査に基づき,成果目標を明確化し,より具体的な事業へと結びつけていかれることを期待しています。
参加者のコメント
・私自身もスポーツに取り組む一人です。福岡はランナーが多い街だと思いますので,「楽しく体を動かす」という想いやそれを実行できる人が増えてほしいと思います!応援しています!
・市民のスポーツ促進は未来の医療費の削減等にもつながっていく大切な取り組みだと思うので,これからも活動を広めてられてください。
福岡城・鴻臚館を活かした観光都市戦略事業 (576kbyte)
NPO法人福岡城市民の会 × 経済観光文化局観光振興課
平成27年度~実施
推進委員の講評
大学や企業,経済界を巻き込んだ新しい共働の形であり,着実に成果を上げていることが高く評価できます。
また,関係部署やNPOの持つ能力を上手く出しきっている感があり,共働の相乗効果が発揮されています。
今後は地域団体とも連携を取りながら,多くの市民を巻き込んだ事業展開に期待します。
参加者のコメント
・福岡城・鴻臚館が福岡の観光の目玉となる日が着実に近付いている気がしました。魅力あるところとなりますよう,がんばってください。
・コンテンツの魅力がどんどん伝わってくる。部署を横断した事業実施のやり方としての共働事業,目からウロコでした。
チャレキッズ~障がいのある子どもたちの夢をかなえるプロジェクト~ (640kbyte) NPO法人まる × 合同会社絆結 × 教育委員会発達教育センター
平成27年度~実施
推進委員の講評
状況に応じ展開の仕方を見直すことにより,障がいの程度に合わせたきめの細かい事業展開が繰り広げられており,その共働のプロセスと,目標の達成に向け着実に成果を上げていることが高く評価できます。
今後も,共働の相乗効果を発揮しながらより多くの企業に参加していただくよう,継続的な仕組みを構築されることを期待します。
参加者のコメント
・「できないを補う」という視点が非常に多いことを今日の報告会で改めて感じました。これからニーズが多くなると思います。「できるをサポートする」とても大切なことです。応援しています。
・すばらしい企画だと思います。障がいを持つ子の親にとって一番気になる将来について希望が持てることは,子育てする際の安心感になります。これからもがんばってください。
暮らしと松林をつなげる「松葉の堆肥づくり」 (398kbyte)
NPO法人循環生活研究所 × 農林水産局森林・林政課
平成27年度~実施
推進委員の講評
事業実施初年度であり,NPO,行政,また,既存の松林保全団体との信頼関係の構築や,双方で課題を共有するなど,共働のプロセスについては評価できます。
一方で,地域住民の松林への関心が低いことが残念であり,小中学校の教育活動から保護者層に広げるなど市民を巻き込む工夫が必要だと思われます。
NPOのこれまでの経験を活かしたアプローチにより,より具体的な事業成果へと結びつけていかれることを期待します。
参加者のコメント
・全国ではあまり例のない松葉の堆肥づくりというのをこれから広めて,資源を循環させる仕組みづくりをするのはとてもユニークだと思いました。応援しています!
・自然にある松葉を堆肥という形にして自然に戻していく。その成果として野菜やお花という形で住民が恩恵を受けるという循環は素晴らしいと思います。住民の参加,特に若者の参加が課題だなと思いました。
中間報告会で報告された5事業以外にも,以下の事業も27年度共働事業として実施しております。
南区ウォーク&トーク事業 (567kbyte)
NPO法人グリーンシティ福岡 × 南区企画振興課
平成27年度実施