河川環境整備

まちづくりと一体となった水辺空間の創出


 計画的に市街地整備が行われている新たなまちづくりにおいて、地域の特徴を生かし、周辺環境と調和のとれた河川整備を進めます。


1.住宅市街地総合整備事業

【準用河川浜男川】
 市東部の香椎・臨海地区では、良好な市街地の形成を図るため、住宅市街地総合整備事業による土地区画整理事業などが行われています。その中で、浜男川においては、浸水被害の軽減や老朽化対策とともに、親水護岸による水辺空間の整備を進めています。

浜男川整備前の写真

(準用河川浜男川:整備前)


浜男側整備後の写真

(準用河川浜男川:整備後)


2.都市再生整備計画事業

【二級河川名柄川】
 市西部の七隈線沿線地区では、都市再生整備計画事業により、人とまちと自然が調和した魅力あるまちづくりが行われています。その中で、七隈線沿線の都市機能強化により居住者の利便性向上を図るため、名柄川の河川空間を活用した景観形成の整備を進めています。

名柄川整備前の写真

(二級河川名柄川:整備前)


名柄川整備後の画像

(二級河川名柄川:整備後)


那珂川かわまちづくり


 福岡市の都心を流れる二級河川那珂川・二級河川薬院新川・準用河川博多川は天神と博多駅の中間に位置しており、これまで、昭和62年にふるさとの川モデル河川として指定された「那珂川ふるさとの川整備事業」、平成3年に市長に提言された「博多夢回廊」構想に基づく「博多川夢回廊整備事業」が実施されています。また、18年には新・福岡都心構想に基づき、博多の水辺空間魅力創出事業が行われ、地域が主体となったイベントなどが開催されています。

 平成21年に「かわまちづくり支援制度」が創設されたことを受け、引き続き那珂川の水辺環境整備を促進すること並びに河川敷占用許可準則の特例措置によるオープンカフェ社会実験の実施などに取り組むため、「かわまちづくり」計画の申請を行い、21年5月22日に登録されました。

 平成23年3月に河川敷占用許可準則が改正され、河川空間のオープン化が正式導入されたことにより、24年度からオープンカフェが本格実施されています。

 平成27年度からは、県及び公園部局とも連携しながら遊歩道などの水辺環境整備に取り組んでいます。

那珂川かわまちづくりの取り組み状況



1.那珂川ふるさとの川整備事業

 事業区間  百年橋上流 ~ 番托堰下流 2.2km
 事業期間  平成3年~平成21年度
 主要施設  リバーフロントプレイス(多目的広場)
       河畔プロムナード(塩原と塩原北公園を結ぶ遊歩道)

那珂川ふるさとの川整備事業の図

リバーフロントプレイスの写真
(リバーフロントプレイス)

河畔プロムナードの写真
(河畔プロムナード)



2.博多川夢回廊整備事業

  事業区間  1,250m
  事業期間  第Ⅰ期事業 平成3年度~平成12年度
           第Ⅱ期事業 平成20年度~
  主要施設  親水護岸(遊歩道)・人道橋・ぜんざい広場など

博多川夢回廊整備事業の位置図

親水護岸の写真
(親水護岸)

川端ぜんざい広場の写真
(ぜんざい広場)

3.博多の水辺空間魅力創出事業

  • ■那珂川、博多川を活用した都市の魅力づくり、賑わいづくりを地域との共働により推進します。
  • ■ソフト事業とハード事業の連携による相乗効果を目指します。
  • ■事業期間は3年間(平成18~20年度)で、地域が主体となって水辺空間を継続的に活用していくための仕組みづくりや推進協議会の設立等の立ち上げ支援を行います。

〔取り組み〕

  • 平成18年度   
    • ・博多の水辺にぎわいのまちづくり検討会を発足 
    • ・リバーピクニック2006の開催
       (カヌー体験、親子魚つり大会、ふれあい広場)
  • 平成19年度   
    • ・博多の水辺協議会準備会を設立 
    • ・リバーピクニック2007の開催
       (那珂川河畔オープンカフェ、博多川河川遊覧、親子魚釣り大会、水辺の一斉清掃、花壇手入れ)
  • 平成20年度   
    • ・リバーピクニック2008の開催
       (那珂川河畔オープンカフェ、花嫁舟、河川清掃、花壇手入れ)

 ※那珂川河畔オープンカフェ、花嫁舟は現在も行っています。