土砂災害対策

１．土砂災害について

　土砂災害は、すさまじい破壊力をもつ土砂が、一瞬にして多くの人命や住宅などの財産を奪ってしまう恐ろしい災害です。

　気象条件や地形、地質などの様々な要因により、土石流、がけ崩れ、地すべりなどの災害が発生します。

土石流

　山腹、川底の石や土砂が長雨や集中豪雨などによって一気に下流へと押し流されるものをいいます。

がけ崩れ（急傾斜地の崩壊）

　雨や地震などの影響によって急激に斜面が崩れ落ちることをいいます。

地すべり

　斜面の一部あるいは全部が、地下水の影響と重力によって広い範囲にわたってゆっくりとすべりおちる現象のことをいいます。

２．土砂災害対策について

　土石流、がけ崩れ、地すべりなどの土砂災害から人命や財産を守るため、土砂災害防止工事等のハード対策と併せて、危険性のある区域を明らかにし、その中で警戒避難体制の整備や一定の開発行為の制限等のソフト対策を充実させ、これらを併せた形で取り組んでいくことが重要です。　

（１）土砂災害対策事業（ハード対策）の紹介

土石流（砂防事業）

（目的）
　流域における荒廃地域の保全や、土石流等の土砂災害から下流部の人家、耕地、公共施設等を守るためのものです。

（事業内容）
　砂防えん堤や流路工等の砂防設備の整備や、除石工事を実施します。

（事業主体）
　福岡県

（福岡市内での実施事例）砂防えん堤

がけ崩れ（急傾斜地崩壊対策事業）

（目的）
　急傾斜地崩壊防止施設を整備することで、がけ崩れから市民の生命・財産を守るためのものです。

（事業内容）
　原則として、急傾斜地の所有者等が崩壊防止工事を行うこととなっていますが、一定の要件を満たす場合などにおいて、擁壁工、のり面工などの急傾斜地崩壊防止施設を整備します。

（事業主体）
　福岡県

（福岡市内での実施事例）のり面工

地すべり（地すべり対策事業）

（目的）
　地すべり防止施設等を整備することで、地すべり等による被害から人家や公共施設などを守もるものです。

（事業内容）
　地すべり防止区域等において、排水施設、擁壁その他地すべり防止施設等を整備します。

（事業主体）
　福岡県

（福岡市内での実施事例）擁壁

【事業に関する要望やお問い合わせ先】

　上記事業のほか、土砂災害対策工事に関する相談等については、下記で受け付けます

（２）土砂災害対策事業（ソフト対策）の紹介

【「福岡市ＷＥＢまっぷ」の「土砂災害ハザードマップ等」に関するお問い合わせ先（福岡市）】

【土砂災害対策改修・移転等の費用助成のお問い合わせ先（福岡市）】

【土砂災害警戒区域等の範囲確認についてのお問い合わせ先（福岡県）】

【土砂災害警戒区域等の指定・解除の条件、及び特定開発行為許可についてのお問い合わせ先（福岡県）】