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更新日: 2024年4月30日

ダニが媒介する感染症にご注意下さい!


ダニの啓発ポスターです

日本紅斑熱などダニ媒介感染症は福岡市でも毎年発生が見られております。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては、マダニに咬まれる危険性が高まりますので、草むらや藪など、マダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボン(シャツの裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる、または登山用スパッツを着用する)、足を完全に覆う靴(サンダル等は避ける)、帽子、手袋を着用し、首にタオルを巻く等、肌の露出を少なくすることが大事です。
吸血中のマダニに気が付いた場合は、医療機関(皮膚科)で処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。また、マダニに咬まれた後、数週間程度は体調の変化に注意をし、発熱等の症状が認められた場合は医療機関で診察を受けて下さい。
ダニ媒介感染症には次のようなものがあります。
クリミア・コンゴ出血熱、回帰熱、重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ダニ媒介脳炎、ツツガムシ病、日本紅斑熱



マダニとは


  • マダニはマダニ科のダニ類の総称で、食品等に発生するコナダニ類や衣類や寝具に発生するヒョウヒダニ・ツメダニ類など、家庭内に生息するダニとは種類が異なります。
  • マダニ類は、比較的大型(吸血前で3ミリメートルから4ミリメートル)のダニで硬い外皮に覆われており、吸血すると10ミリメートルから15ミリメートルになります。(家庭内に生息するダニの多くは、0.5ミリメートル以下です。)
  • 日本でも全国的に分布しており、主に森林や草地等の屋外に生息していて、市街地でも見られることがあります。

予防するには

マダニに咬まれないことが重要です。特にマダニの活動が盛んな春から秋にかけては注意しましょう。

森林や草むらなどマダニが多く生息する場所に入る場合には、長袖・長ズボンを着用するなどマダニに咬まれないよう、肌の露出を避けるようにしてください。


もしマダニに咬まれたら

  • マダニを無理に取り除こうとせず、速やかに医療機関(皮膚科)を受診し、処置(マダニの除去、洗浄など)をしてもらってください。
  • マダニに咬まれた後、2週間程度は体調の変化に注意しながら、発熱等の症状が認められた場合は医療機関を受診し「マダニに咬まれた」ことを伝えてください。



 【重症熱性血小板減少症候群(SFTS)】

主な症状は、発熱、消化器症状(嘔吐、下痢など)で、ときに筋肉痛、神経症状などを伴い、致死率は10~30%程度。発生地域は、日本、中国、韓国等広い地域に分布しています。


 【クリミア・コンゴ出血熱】

主な症状は、発熱、頭痛、筋肉痛、腰痛、関節痛で、重症化すると種々の程度の出血がみられ、致死率は15〜40%です。発生地域は、中央アジア、中東で毎年患者が発生しています。


これらの病気のさらに詳しい情報については、以下のホームページをご確認ください。