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更新日: 2017年7月12日

中東呼吸器症候群(MERS)について

中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年にサウジアラビアで初めて報告された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。
典型的なMERSの症状は,発熱,咳,息切れで,ワクチンや特異的な治療法はなく患者の症状に応じた対症療法となります。
これまで,主として中東地域で患者が報告されているほか,アメリカ合衆国やヨーロッパ(イタリア,英国ほか),アフリカ(アルジェリア,エジプト,チュニジア)のほか韓国でも,中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその患者と接触した人の感染が報告されています。



◆市民のみなさまへ

アラビア半島又はその周辺諸国から帰国後2週間以内に,発熱・咳・呼吸困難などの症状が発生した場合には,直接,医療機関を受診せず,直ちに最寄りの保健所に連絡するようお願いいたします。


【各保健所連絡先(相談先)】

  • 東区保健福祉センター健康課   092-645-1078
  • 博多区保健福祉センター健康課   092-419-1091
  • 中央区保健福祉センター健康課   092-761-7340
  • 南区保健福祉センター健康課   092-559-5116
  • 城南区保健福祉センター健康課   092-831-4261
  • 早良区保健福祉センター健康課   092-851-6012
  • 西区保健福祉センター健康課     092-895-7073


◆中東呼吸器症候群(MERS)について

中東呼吸器症候群(MERS)は2012年にサウジアラビアで初めて報告された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。
原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。

◇厚生労働省ホームページ「中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A」



◆感染経路について

感染経路は、正確には分かっていませんが、ヒトコブラクダが感染源の一つであると推定されています。その一方で、患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれており、家族間、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での限定的なヒトーヒト感染も一部報告されています。



◆症状,治療について

主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人では重症化する傾向があります。
特別な治療法はなく,対症療法が中心となります。



◆予防のポイント

MERSの発生が報告されている地域へ旅行をする際には,こまめに手を洗う,加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で作られた料理は口にしない,果物・野菜は食べる前によく洗う,といった一般的な衛生対策を心がけましょう。
また,咳やくしゃみをしている人,ラクダなどの動物との接触は可能な限り避けましょう。



◆医療機関向け情報

次の要件に該当する患者(他の感染症又は他の病因によることが明らかな場合を除く)については,保健所へ速やかに情報提供をお願いします。

  • ア.38 ℃以上の発熱及び咳を伴う急性呼吸器症状を呈し、臨床的又は放射線学的に肺炎、ARDSなどの実質性肺病変が疑われる者であって、発症前14 日以内に流行国(※1)に渡航又は居住していたもの
  • イ. 発熱を伴う急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14 日以内に流行国において、医療機関を受診若しくは訪問したもの、MERS であることが確定した者との接触歴があるもの又はヒトコブラクダとの濃厚接触歴(※2)があるもの
  • ウ. 発熱又は急性呼吸器症状(軽症の場合を含む。)を呈する者であって、発症前14日以内に、MERSが疑われる患者を診察、看護若しくは介護していたもの(※3)、MERSが疑われる患者と同居(当該患者が入院する病室又は病棟に滞在した場合を含む。)していたもの又はMERSが疑われる患者の気道分泌液若しくは体液等の汚染物質に直接触れたもの

  • ※1 流行国:中東地域の一部(アラブ首長国連邦、イエメン、オマーン、カタール、クウェート、サウジアラビア、ヨルダン(2017年7月7日時点))
  • ※2 ヒトコブラクダとの濃厚接触歴:ヒトコブラクダの鼻や口等との接触(ヒトコブラクダから顔を舐められるなど)や、ヒトコブラクダの生のミルクや非加熱の肉などの接種
  • ※3 「診察、看護若しくは介護していた者」とは、医療従事者、介護従事者等であって、医療機関等において、診察、看護、介護などで日常的に患者と接触する機会があるものとする。この場合の「接触」とは、対面で会話することが可能な距離(2メートルを目安とする。)にいることをいい、単にすれ違うといった軽度の接触のみでは対象とならない。なお、医療従事者等であっても標準的な感染防護具(サージカルマスク(エアロゾル発生の可能性が考えられる場合は、N95マスク)、手袋、眼の防護具、ガウン等)を適切に着用していた者は、これに含まれない。

二次感染を防ぐため,院内感染対策については徹底をお願いします。





【各保健所連絡先(相談先)】

  • 東区保健福祉センター健康課    092-645-1078
  • 博多区保健福祉センター健康課  092-419-1091
  • 中央区保健福祉センター健康課   092-761-7340
  • 南区保健福祉センター健康課    092-559-5116
  • 城南区保健福祉センター健康課  092-831-4261
  • 早良区保健福祉センター健康課  092-851-6012
  • 西区保健福祉センター健康課      092-895-7073



◆関連リンク




※情報掲載課

部署  保健福祉局健康医療部保健予防課
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