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更新日: 2024年3月15日

日本国内で麻しん(はしか)が発生しています

  • 令和4年以降、世界において、麻しんの発生が増加しています。2023年は東南アジア地域、東地中海地域、アフリカ地域で全体の79%が報告されており、ヨーロッパ地域においては、2022年の30倍以上が報告されています。日本国内においても、令和6年3月現在、海外からの輸入事例が発生しています。
  • 今後、更なる輸入症例や国内における感染事例が増加する可能性がありますので注意してください。
  • 麻しんは、麻しんウイルスが感染しておこる感染症で、発熱や発疹などが主な症状です。麻しんは感染力が強く、唯一有効な予防方法はワクチン接種とされております。

■厚生労働省ホームページ
 麻しんについて(厚生労働省ホームページ)



麻しん(はしか)とは

  • 麻しん(はしか)は、麻しんウイルスによる感染症です。
  • 感染力がきわめて強く、麻しんの免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、12~14人の人が感染すると言われています(インフルエンザでは1~2人)。
  • ほぼ100%の人に症状が現れますが、一度感染して発症すると一生免疫が持続すると言われています。

発熱、発疹など麻しんに特徴的な症状が現れた方

 事前に医療機関に電話連絡の上、マスクを着用して医療機関の指示に従って受診してください。その際、症状出現日の10日から12日前(感染したと推定される日)の行動(海外の流行地や人が多く集まる場所へ行ったかどうか等)について、医療機関にお伝えください。

 受診の際には、感染を拡大させないように公共交通機関等の利用は控えてください。


症状

  • 麻しんウイルスに感染して10~12日後に、発熱や咳などの症状が現れます。
  • 38℃前後の発熱が2~4日間続き、倦怠感、上気道炎症状(咳、鼻水、くしゃみなど)、結膜炎症状(結膜充血、目やに、光をまぶしく感じるなど)が現れて次第に強くなります。発疹が現れる1~2日前ごろに口の中の粘膜に1mm程度の白い小さな斑点(コプリック斑)が出現します。コプリック斑は麻しんに特徴的な症状ですが、発疹出現後2日目を過ぎるころまでに消えてしまいます。
  • コプリック斑出現後、体温は一旦下がりますが、再び高熱が出るとともに、赤い発疹が出現し全身に広がります。
  • 発疹出現後3~4日で回復に向かい、合併症がない限り7~10日後には主症状は回復しますが、免疫力が低下するため、しばらくは他の感染症に罹ると重症になりやすく、体力などが戻るのに1か月くらいかかることも珍しくありません。
  • 麻しんに伴って肺炎、中耳炎、脳炎などさまざまな合併症がみられることがあります。特に脳炎は、頻度は低い(1000人に1人)ものの死亡することがあり、注意が必要です。

感染を未然に防ぐには予防接種が有効です

 麻しんは、感染力がきわめて強いことから手洗いやマスクのみでの予防はできませんが、予防接種(ワクチン接種)を行うことによって、95%以上の人が免疫を獲得し、予防することができます。予防接種は、自分が感染しないためだけでなく、周りの人に感染を広げないためにも有効です。


予防接種法に基づく定期の予防接種

 予防接種法に基づく定期の予防接種の対象者で、未接種の方は早めの接種を検討してください。(無料)
 
※ 対象者以外の方は有料です。


 【対象者】
  • 生後12月から生後24月に至るまでの間にある者
  • 5歳以上7歳未満の者であって、小学校就学の始期に達する日の1年前の日から当該始期に達する日の前日までの間にある者

海外へ旅行や出張を予定されている方

 麻しんの罹患歴や予防接種歴を確認し、接種していない場合や接種歴が不明な場合は、予防接種を検討してください。特に,麻しんの流行がみられる国に渡航される方は、予防接種をご検討ください。なお、海外の流行情報は厚生労働省検疫所(FORTH)ホームページで確認することができます。


予防接種を希望される方

 医療機関へお問い合わせください。

 定期の予防接種の対象者以外の方で、麻しんの予防接種を希望される場合は、予防接種法に基づかない任意の接種で受けることができますので医療機関の医師にご相談ください(費用は自己負担となります)。

 かかりつけ医のない場合は,下記のホームページで医療機関が検索できますので,ご利用ください。
 福岡県医療機関情報案内 ふくおか医療情報ネット (公益財団法人 福岡県メディカルセンター )


医療機関の皆様へ(症状がある患者が受診した際の対応について)

 発熱や発疹を呈する患者が受診した際は、麻しんの予防接種歴の確認等、麻しんの発生を意識した診療をお願いします。

 患者(疑い含む)へはマスクの着用を依頼し,個室管理を行う等、麻しんの感染力の強さを踏まえた院内感染対策を実施してください。

 臨床症状等から麻しんと診断した場合には、保健所へお電話の上,直ちに保健所へ届け出てください。


医療関係者,児童福祉施設等の職員,学校等の職員等に対する麻しんの予防接種の推奨について(平成30年5月16日)

 麻しんの対策として最も有効なのは予防接種です。

 平成30年5月16日に厚生労働省より,医療関係者,児童福祉施設等の職員,学校等の職員等に対する「麻しんの予防接種の推奨の周知について」依頼がありました。

 医療関係者,児童福祉施設等の職員,学校等の職員等は,罹患歴及び予防接種歴を確認し,未罹患であり,かつ,麻しんの予防接種を必要回数である2回接種していない場合には,予防接種を十分検討してください。

 平成30年5月16日 (自治体)麻しんの予防接種の推奨の周知について(協力依頼) (81kbyte)pdf
 平成30年5月16日 (内閣府)認定こども園の職員に対する麻しんの予防接種の推奨の周知について(協力依頼) (70kbyte)pdf
 平成30年5月16日 (文科省)学校における麻しん対策について(協力依頼) (79kbyte)pdf
 平成30年5月16日 (自治体)児童福祉施設等の職員に対する麻しんの予防接種の推奨の周知について(協力依頼) (93kbyte)pdf
 平成30年5月16日  医師会通知(写し) (61kbyte)pdf


※保育所等の職員の方への予防接種費用の助成制度は終了しました。