暮らしのヒント

消費生活センターでは、悪質商法に限らず、暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則、毎週木曜日の朝刊に掲載）

TVショッピングは慎重に（令和3年8月19日掲載）

事例

「テレビショッピングを見て、１回だけのつもりで健康食品を注文し、商品が届いた。１ヵ月後、頼んでもいないのに同じ商品が届いたので、業者に苦情を申し出ると、『定期お届けコース』になっていると言われた。返品し、定期購入を解約したい」

解説

  最近、中高年層を中心にテレビショッピングのトラブルが後を絶ちません。テレビショッピング（通信販売）で購入した商品はクーリング・オフの対象外で、返品や解約に関しては、テレビ画面上に表示された内容に従います。実際には、商品の特長やお得な点は紹介されますが、返品の可否など、消費者にとって重要な事項やデメリットとなる点については、瞬間的な表示で終わってしまうケースも多くみられます。
  電話で注文する際に、オペレーターから「定期購入するとお得だ」などと勧められる場合もあります。注文内容をよく確認し、「言った言わない」というトラブルに発展しないよう、オペレーターが説明する契約条件などをメモしておきましょう。契約内容について説明がない場合や説明が分からない場合は、安易に申し込まないことです。また、受け取った際には、同封書類に必ず先に目を通し、内容をよく確認してください。

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