暮らしのヒント
消費生活センターでは、悪質商法に限らず、暮らしに役立つさまざまなテーマのコラムを西日本新聞に掲載しています。
（原則、第２・第４木曜日の朝刊に掲載）
中古車の売却トラブルに注意（令和7年6月12日掲載）
事例
インターネットで中古車の一括査定サイトに登録をして、4社に訪問査定を依頼した。そのうち、A社の対応が良かったため、査定の翌日に、電話で提示された金額で買い取りを承諾した。契約書は送付すると言われたが、まだ届いていない。後日、B社から高額な売却価格の提示があったため、A社に契約の解除を申し出ると、キャンセル料が発生すると言われた。
解説
中古車を売却する際、専用サイトに車種や年式などを登録するだけで、複数の業者が一斉に査定をしてくれる一括査定サイトを利用する人が増えています。しかし、車の状態や売却額、各社の査定の判断基準によって契約内容が変わってくるため、事例のようなトラブルが多く発生しています。
自動車の売却の場合、電話での承諾であっても、契約が成立する場合があります。また、クーリングオフの対象外であるため、契約成立後は一方的に契約を解除することはできません。キャンセル料については、契約書（約款を含む）のキャンセル規定を確認して事業者と交渉しましょう。
納得して中古車を売却するためには、複数の買い取り業者からの査定額がそろった時点で、しっかり契約内容を確認して、慎重に比較検討することが大切です。
お問い合わせ先
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