梅雨など雨が多くなる季節は自然災害のリスクが高まります。災害が発生した時に適切な行動を取るためには、日頃の備えが大切です。改めて一つずつ確認しましょう。
ステップ1
住んでいる地域の災害リスクを知ろう ~ハザードマップで確認~
自分が住む街の災害の危険性を調べ、避難所や避難経路などをチェックしましょう。
■災害リスクを調べよう
市は、自宅付近にある災害危険箇所や避難所などを表示した「総合ハザードマップ」を、市ホームページ(「福岡市総合ハザードマップ」で検索)に掲載しています。
▽洪水▽土砂災害▽高潮▽地震による揺れやすさ▽津波―などの災害の種別を選び、住所を入力すると、さまざまな災害リスクが重ねて表示されます。
雨が多くなる季節に備え、近くに川がある人は地域の浸水リスクのほか、雨量や水位情報にも注意してください。
また、アンダーパス(土地が低く大雨で冠水しやすい地下道や高架下)の場所も確認できます。
平常時からハザードマップを活用してリスクを調べ、避難所までの経路もチェックしておきましょう。
雨が降り出した時は、市ホームページ(「福岡市防災気象情報」で検索)から観測地点を選択すると、河川水位の詳しい情報が確認できます。
●耳で聴くハザードマップ
視覚障がいがある人や小さな文字が見えにくい高齢者は、スマートフォンアプリ「耳で聴くハザードマップ」をご利用ください。
現在地(福岡市内)の気象情報やハザードマップに掲載されている災害リスク情報(浸水の深さ、土砂災害の危険の恐れなど)を読み上げてくれます。詳細は市ホームぺージ(「福岡市 耳で聴くハザードマップ」で検索)に掲載しています。
洪水・高潮などの各種紙版ハザードマップを情報プラザ(市役所1階)、各区役所情報コーナー、入部・西部出張所で配布しています。
■問い合わせ先/防災推進課 電話 092-711-4153 FAX 092-733-5861
ステップ2
わが家の防災行動計画を立てよう ~マイ・タイムラインを作成~
事前に「マイ・タイムライン」を作成し家族で共有しましょう。
■ウェブで簡単に作成
マイ・タイムラインは災害に備えて「いつ」「誰が」「何をするか」を時系列で整理するためのものです。
市ホームページ(「福岡市 マイ・タイムライン」で検索)のフォームに沿って、警戒レベルに応じた家族の行動計画や、ハザードマップで確認した自宅周辺の危険箇所、避難のタイミング、家族の連絡先などを入力すれば完成です。
作成したデータはスマートフォンなどに保存しておきましょう。
■手書きで作成する場合
手書きで書き込めるシートが付いた作成ガイドを、情報プラザ(市役所1階)などで配布しています。市ホームページからダウンロードも可能です。
■問い合わせ先/地域防災課 電話 092-711-4156 FAX 092-733-5861
防災を学ぼう
●防災リーダー養成講座「博多あん(安全)・あん(安心)塾」
同講座は、地域や企業の防災リーダーの養成を目的とした講座です。
計5回の日程で、防災への心構えや避難所運営などを学びます。今年度は定員を増やして開催します。
修了者には、日本防災士機構が認定する民間資格防災士の受験資格が与えられます。
【日時】 10月4日(土曜日)、18日(土曜日)、25日(土曜日)、11月15日(土曜日)、22日(土曜日)午前9時15分から午後5時30分
【場所】 市役所15階講堂
【対象】 市内に住むか通勤・通学する人(初受講者に限る)
【定員】 120人(先着)
【料金】 無料。
申し込み方法など詳細は6月1日以降に市ホームページ(「博多あん・あん塾」で検索)で確認するか、地域防災課(電話 092-711-4156 FAX 092-733-5861)へ。
ステップ3
平常時から準備しておこう ~備蓄品・情報収集~
水道や電気・ガスなどライフラインの停止に備えて、人数×3日~1週間分を準備しておきましょう。
■備蓄品は普段の買い物で
在宅避難をする場合に備え、食料品や生活必需品を普段から少し多めに購入し、ストックしておきましょう。使用した分を随時買い足すことで、常に必要な数量を確保できます(ローリングストック法)。
<備蓄品の一例>
【食料】栄養バランスや家族の好みも考えてそろえましょう。▽主食=乾麺やパックご飯など常温保存ができる物▽主菜=缶詰や牛丼の素など調理が不要でおかずになる物▽副菜=日持ちする野菜など
【水】調理用と飲料用で1人当たり1日3リットルを備えておきましょう。
【燃料】カセットコンロやガスボンベ等があれば、温かい食事を取ることができます。
■避難所への持ち出し品は最小限に
非常持ち出し品は、避難所生活に必要な物を厳選して最小限の量にまとめ、両手が使えて持ちやすいリュックなどに詰めましょう。玄関先などすぐに持ち出せる場所に保管しておくことが大切です。
詳細は、市ホームページ(「福岡市 家庭での備蓄」で検索)でご確認ください。
<非常持ち出し品の一例>
□食品
□飲料水
□救急セット
□軍手
□防寒具
□スリッパ・靴
□ビニール袋
□現金(公衆電話用に小銭も)
□ティッシュペーパー
□携帯電話の充電器
□懐中電灯 など。
さらに常備薬や紙おむつ、眼鏡など個々の生活に応じた必需品を加えましょう。
■問い合わせ先/地域防災課
電話 092-711-4156
FAX 092-733-5861
防災情報を活用しよう
●テレビのデータ放送
番組視聴中にリモコンの「dボタン」を押すと、気象情報や防災情報などが表示されます。災害時には避難情報や避難所の開設状況などを確認することができます。
●市防災メール・市LINE公式アカウント
気象情報や警報、避難指示などがメールやLINE(ライン)で受け取れます。
■問い合わせ先/防災推進課 電話 092-711-4153 FAX 092-733-5861
[避難情報の入手が困難な人は…]
視覚や聴覚に障がいがある人や高齢者、携帯電話を持っていない人など、避難情報の入手が困難で、配信を希望する人に、電話かファクスでお知らせします。
配信には事前登録が必要です。申込用紙は、各区役所情報コーナー、入部・西部出張所で配布しています。問い合わせは、地域防災課(電話 092-711-4156 FAX 092-733-5861)へ。
ステップ4
大雨・台風時の避難の仕方 ~警戒レベルと取るべき行動~
警戒レベル3で高齢者等は危険な場所から避難、警戒レベル4で全員避難しましょう。
■警戒レベル4までに必ず避難!
警戒レベルとは、災害発生の危険度や、取るべき行動を5段階で示すものです。災害発生の恐れがあると判断した場合に市が発令します。レベル5は命に危険が迫っている状況です。レベル5の発令を待って避難してはいけません。レベル3や4で、安全・確実な避難行動を取りましょう。
■避難所に限らず安全な場所へ
避難所に行くことだけが避難ではありません。自宅が浸水や土砂崩れの可能性がない場所やマンションの上層階など、安全が確保できる場合には、自宅にとどまること(在宅避難)もできます。
また、レベル1、2のうちに親戚や知人宅に移動することも選択肢の一つです。
警戒レベル 避難情報等 取るべき行動
1 早期注意情報 最新の防災情報等に留意して備えましょう。
2 大雨・洪水・高潮注意報 避難に備え、ハザードマップ(2面ステップ1)などで、自らの避難行動を確認しましょう。
3 高齢者等避難 避難に時間を要する人(高齢者、障がいがある人、妊娠中の人、乳幼児等)と支援者は危険な場所から避難しましょう。その他の人は、避難の準備を整えましょう。
4 避難指示 災害が発生する危険が高まっています。速やかに安全な場所に避難しましょう。
5 緊急安全確保 すでに災害が発生・切迫している状況です。直ちに身の安全を確保しましょう。
■問い合わせ先/地域防災課
電話 092-711-4156
FAX 092-733-5861
市防災アプリに登録しよう
「ツナガル+(プラス)」は、災害時に役立つ市の防災アプリです。最寄りの避難所の一覧が地図で表示されるほか、避難所内の入浴・食事時間などの情報を不在時でも確認することができます。また、車中泊など、市が開設する避難所以外の場所に避難している人も、市に自ら情報を発信でき、物資支援の情報を受け取れます。
詳しい機能や登録方法などは、市ホームページ(「福岡市 ツナガル+」で検索)でご確認ください。
■問い合わせ先/防災推進課 電話 092-711-4153 FAX 092-733-5861
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