(よかとこ情報探検隊のやっちゃんによる取材記事 取材日:令和6年7月20日)
7月15日は海の日でした。残念ながら当日は雨だったので、後日ももち一帯の今昔を取材しました。
今回は第2回サザエさん通りです。
「サザエさん通り」は、1992年(平成4年)に漫画家として初めて国民栄誉賞を受賞された長谷川町子さんのゆかりの地として、2012年(平成24年)5月27日に誕生しました。明治通りの脇山口交差点から、シーサイドももち海浜公園(福岡タワー)までの1.6キロの通りです。
脇山口交差点から北へ向かい、シーサイドももち海浜公園入口をゴールとして「サザエさん通り」があります。
西南学院大学図書館前の「サザエさん通り」
ここから100m程北の西南学院大学と西新小学校との境が鎌倉時代の海岸線となります。
1274年(文永11年)文永の役では、元から到来した900隻以上の軍艦が襲来しました。
この百道浜から上陸した元軍は祖原山に本陣を置き、高取や鳥飼近辺で激しい戦いを行いました。
西南学院大学と西新小学校の境界線(鎌倉時代の海岸線)
西南学院大学のキャンパスに残る「百道松原」
江戸初期、福岡藩主黒田長政は、博多湾岸の砂浜に福岡、博多、姪浜の町人に一軒ごと1メートル程の松を一本ずつ植えさせて、これが「百道松原」となりました。
西南学院大学の松はこの松原の一部で、現在100本以上の松が生えているとのことです。
「サザエさん通り」をさらに北に向かうと、よかトピア通りと交差する磯野広場に着きます。
昭和時代の百道海水浴場はこのあたりまでとなっていました。
磯野広場には、長谷川町子さん一家が福岡で生活し、漫画「サザエさん」を描くに至った経緯を説明する案内版が設置されています。
「サザエさん通り」の終着は福岡タワーの北側の「ももち海浜公園入口」となっています。
シーサイドももちの「サザエさん通り」の右側には福岡市博物館、左側には福岡市総合図書館があり、文化施設が充実しています。
※「よかとこ情報探検隊」は、ボランティア隊員が地域の名所・旧跡やイベントなどの取材活動を行っています。