脊振神社上宮

福岡市早良区 脊振山頂


神功皇后が新羅との戦の勝利を記念して建立したとされており、弁財天が祭られています。佐賀側の麓には神社下宮があります。また、脊振山は脊振千坊と称された山岳仏教の聖地で、中国へ渡航した弘法大師、伝教大師、栄西といった高僧たちも訪れたと伝えられています。

この脊振山と弁財天にまつわる昔話をご紹介します。昔、脊振山の弁財天が英彦山で行われた神様たちの集いに招かれました。
そして女神の弁財天は英彦山の美しいシャクナゲの花に魅了されてしまい、脊振山へ天馬に乗って帰る際にこっそり3~4本持ち帰ろうとしました。
これを天狗に見つかり追いかけられて、脊振山付近まで来たところで追いつかれてシャクナゲを天狗に返したそうです。
ところが逃げる途中に1本だけ落とし、それが育って麓にだけたくさん広がったのだそうです。
そんなわけで弁財天のいる山頂付近には1本もありません。
落とした1本は浄徳寺の「弁財天シャクナゲ」として伝えられています。



画像:脊振神社上宮(1)



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