西光寺梵鐘(さいこうじぼんしょう)(国宝)

福岡市早良区内野2丁目7−13  TEL 092-804-2733


 西光寺の梵鐘は年代の刻まれた鐘としては日本で5番目に古く、昭和29年に国宝に指定されました。
 この梵鐘は承和六年(八三九)に、伯耆国鴨部郷、現在の鳥取県西伯郡西伯町鴨部周辺にあった金石寺の鐘として鋳造されました。その後、永正七年(一五一〇)に尼子経久によって杵築神社(出雲大社)に寄進され、永禄二年(一五五九)には、尼子氏の家臣山中鹿介幸盛によって多福寺(島根県神戸郡)に移されました。
 またこの鐘は出雲大社にあったという説もありますが、ともあれ、出雲を離れた鐘は明治二十二年、松江市の金物店から大阪商人大沢庄兵衛に転売されました。そして縁あって早良区内野の西光寺に収まることになったのですが、この梵鐘のそうした貴重な由来が判明したのはその後のことでした。


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画像:西光寺梵鐘(1)

画像:西光寺梵鐘(2)

画像:西光寺梵鐘(3)

画像:西光寺梵鐘(4)



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