曲淵五重石塔(県指定文化財)

福岡市早良区曲渕


 本塔は室町時代の造立と推定される市内でも数少ない層塔で、昭和32年、曲渕小学校前の畑畔にあったものを校庭に移建したものだといわれています。昭和39年に福岡県指定の有形文化財となりました。黄褐色の粗質砂岩製で、基礎から相輪上端までの高さは、275cm。
 伝説によれば、肥後国から小国孫右衛門が落ち来てこの地で没したが、後年その孫娘にあたる尼が尋ねてきて菩提のためこの塔を建て、千部の経を納めたとされています。また、『早良郡志』によれば「朝日さす夕日ちらちら花の木の下小金千両埋め置く」という埋蔵金伝説を示した歌が言い伝えられていたといいます。



画像:曲淵五重石塔(1)



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