福岡市では、「伐って(きって)、使って、植える」森林資源の循環利用による森林の適切な管理や林業の活性化、地球温暖化防止や土砂災害防止などの森林の有する多面的機能の持続的な発揮に貢献するため、地域産材※を活用した公共施設の整備に積極的に取り組んでいます。
※地域産材: 福岡市内及び市近郊で生育・伐採された木材
平成22年10月1日に「公共建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行され、地方公共団体は木材の利用の促進について方針を策定し、積極的な役割を果たすことが求められています。
このため、福岡市は平成25年10月1日に「福岡市内の公共建築物等における木材の利用の促進に関する方針」を策定しました。 (令和2年9月1日改正)
上記方針の実効性の確保を目指し、公共建築物等において、木造・木質化を行う際の技術的ポイントをまとめた「福岡市公共建築物等木材利用ガイドライン」を策定しました。
地域産材の利用促進や、木材利用の普及啓発を図るため、市民の目に触れる機会の多い区庁舎等の木質化を推進しています。
早良区入部出張所では、玄関の案内や間仕切り、窓口などを木質化リニューアルしました。窓口カウンターの天板には、出張所管内の7割を占める森林の杉材が使用されています。
早良区役所では、階段の手すりや窓口カウンターなどを木質化リニューアルしました。窓口カウンターには、全て区の脇山産木材が使用されています。また、待合スペースでも木のぬくもりが感じられるよう、柱の周りにも木材を取り入れたデザインを施しました。
中央区役所・玄関前広場では、来庁される人が安心・快適に利用できるようユニバーサルデザインに配慮するとともに、区役所で初めて木のぬくもりが感じられるオープンスペースへ木質化リニューアルを行い、一部に市内産木材を使用しました。
ルーバーや内装材に福岡市産材を使用しています。
ルーバーに福岡市産材を使用しています。
事務室と研修室の壁に福岡市産材(油山のヒノキ)を使用しています。
会議室の腰壁に福岡市産材を使用しています。