市域の3分の1を森林が占める福岡市では、森林と都市とがコンパクトに調和し、森林の存在と価値を身近に感じることができます。
森林は、山~川~海の水の循環を生み、山のミネラルが豊かな博多湾の海産物を育み、二酸化炭素の吸収や生物の多様性、災害防止、リフレッシュやレクリエーションの場、そして木材等を生産するなど、持続可能な社会の実現にも貢献する多くの機能を持っています。
Fukuoka Green NEXTでは、こうした森林の持つ多面的機能をより高めることによって、快適で豊かな市民の生活を持続的に支えることのできる環境を、次世代に残していくことを目指し、新たな取組みを進めています。
Fukuoka Green NEXTの狙いや概要を紹介しています。
福岡市内の山で伐った木が利用されるまでについて、令和5年4月に開校した西都北小学校の校舎を事例に、紹介する動画です。
ロゴマークは、森に囲まれた福岡市と博多湾の風景を意匠化したもので、森を主役に据えた取組みを進めていくことを表しています。
ロゴタイプ(文字)は、森の柔らかいイメージを手書き風の文字で表現しています。
近年、気候変動や大規模な自然災害などが社会課題となっており、SDGsの目標達成や脱炭素社会の実現に向け、森林の重要性がますます高まっています。
一方で、福岡市の人工林の8割以上が、伐って木材として利用すべき時期を迎えています。森林は、植林から伐採まで40年から50年という長い時間を要するため、そのあり方を検討するためには、長期的視点が欠かせません。Fukuoka Green NEXTは、100年後を見据えた福岡市の森の将来像を描き、その実現のための方向性を整理したものです。
みんなで守り・楽しみ・活かす都市・ふくおかの森づくり
森づくりの将来像の実現に向けて、5つの基本方針を設定しています。
スギ・ヒノキ等の花粉によるアレルギーに対して、着実に対策に取り組みます。また、近年、頻発する集中豪雨等による災害が発生しており、「流域治水」の考えに基づいた防災・減災対策に取り組みます。
働く場所と自然が近いコンパクトな福岡市の強みを活かし、より多くの市民が森林で体験し、学べる環境づくりを目指すとともに、観光拠点としても利用できるよう取り組みます。
福岡市には一級河川がなく多くの水を市外の水源に頼っています。貴重な水資源と海域を含めた豊かな水循環を確保するため、市内の森林の水源かん養とともに、広域的な視点をもった施策に取り組みます。
多様な生物の保全や、福岡市が取り組む2040年度を目指したチャレンジに寄与する温室効果ガスの吸収源の役割を担う森林を維持し、その働きを高める取組みを実施します。
森林は「伐って使って植える」循環により持続的な利用をはかる必要があります。森林の整備・保全、施業の集約化、持続的な林業経営、担い手育成、木材利用の促進により、林業を安定化させる仕組みを検討します。