今津は、古代「登志郷(としごう)」と呼ばれ、港には中国の船が多数寄港し、この神社は、登志の湊の鎮守のため祀られました。
毎年1月15日には、「今津の十一日松囃子」(市指定無形民俗文化財)が催されます。正月のしきたりとして、朝鮮から日本へ贈られた贈り物は、当時貿易港だった今津に荷揚げされ、正月10日の晩に登志神社に護衛付きで保管されました。翌11日、これを山車に乗せ、今津中を引き回して披露した故事によるといわれています。現在はきらびやかな人形を山車に乗せ、山車引き歌を歌いながら各町内を練り歩きます。
また、9月にこの神社の境内で行われる「今津人形芝居」も、昭和29年(1954)に、県の無形民俗文化財に指定されました。