能許(のこ)万葉歌碑
「風吹けば 沖つ白波恐み(かしこみ)と 能許(のこ)の泊(とまり)に あまた夜そ寝る」(巻15・3673)。「能許(のこ)」という地名が初めて文献に出た歌です。天平8年(736年)、荒津から出航した遣新羅使(日本古代の朝廷が、朝鮮半島の国新羅に派遣した使節)の一行が、唐泊で風待ちをし、「来る日も来る日も海が荒れて白波が立ち、いつになったら船出できるのか」とうんざりした心境を詠んだものです。能古島には、二基の万葉歌碑があり、もう一基は防人が置かれていた也良崎(やらのさき)にあります。
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