水道水の水源となるダムでは、かび臭や生臭いにおいが発生し問題となることがあります。これは、ダムに繁殖した藻類が、かび臭などのにおいの元となる物質を発生するためで、水温の高い時期に起こります。
水道局では、定期的に藻類の繁殖状況を調査したり、かび臭の濃度を測定しています。そして、必要に応じて、粉末活性炭(注)を注入して臭気物質を取り除き、安全でおいしい水づくりに努めています。
(注)粉末活性炭は、においや有機物を吸着して取り除くため、取水場や浄水場入口で注入します。
また、注入した粉末活性炭はろ過池で全て取り除かれるため、水道水に混入することはありません。
アナベナ (Anabaena)
フォルミジウム(Phormidium)
ケラチウム(Ceratium)
設置作業中の空気揚水筒
空気揚水筒の気泡弾
(注)栄養塩とは、窒素やリンなど藻類が繁殖するために不可欠な塩類で、水中の酸素が少なくなると、ダムの底から栄養塩が溶出しやすくなります。