今日、子どもの基本的生活習慣の乱れや、体力や学力、自尊感情やコミュニケーションの力などいわば、人間としての基礎的な力の弱まりが問題となっています。その大きな要因の一つが、テレビやゲーム、ケータイ・スマートフォン(以下スマホ)やインターネット利用など、子ども期におけるメディアへの過剰(長時間)接触と考えられています。不登校やひきこもり、子どもが被害・加害者となるネット犯罪増加の要因にもなっており、子どもの健全育成上、その予防や対応策についての取組が課題となっています。
家庭・学校・地域において、子どもたちを取り巻くメディアの現状やメディアとの良好な関係づくりの必要性についての認識を深め、取り組むことが重要であることから、当課では、「子どもとメディアのよい関係づくり事業」に取り組んでいます。
高校生に対するメディアの調査を下記のとおり実施しました。
平成27年(2015年) 9月から10月
福岡市内の県立,市立,私立高校の普通科5校で全クラス。
※専門コースのある高校は普通科クラスのみ調査
有効データ数 4,674人 (回答数4,905人)
調査票は以下の構成になっている
A 基本事項(学年,クラス,性別)
B メディア機器所持・利用時間
C スマホ・ネット利用機能
D 生活・メディア習慣
E 意識・生活項目
F メディア依存レベル(8項目)
G 中2当時のメディア機器所持・利用時間
H 中2当時の生活・メディア習慣
I 中2当時の意識・生活項目
※今回調査は,平成25年度「小・中学生のメディアに関する意識と生活アンケート調査」と一部比較が可能
詳しくは,下記の報告書(PDFファイル)をご覧ください。
平成27年度「高校生のメディアに関する意識と生活アンケート調査」報告書 (3,341kbyte)
電子メディアの使い方を考えるヒントとして,生徒用と保護者用の2種類のリーフレットを作成しました。
生徒用リーフレット (2,582kbyte)
保護者用リーフレット (3,139kbyte)
福岡市教育委員会は、NPO法人「子どもとメディア」と共働で、平成21、22年度及び平成25年度に子どものメディア接触に関する実態調査・分析を行いました。
平成25年度調査は以下のように実施されました。
平成25年度「小・中学生のメディアに関する意識と生活」アンケート調査実施報告(2,864kbyte
※詳しい結果はPDFファイルをご覧ください
平成25年(2013年) 9月から10月
福岡市小学校8校(4年生から6年生)と中学校3校(1年生から3年生)
合計4135人を調査
(1)子どもの総合的な生活習慣、学習、心身の状況、意識
(2)子どものメディア接触の実態、脱メディアの意識と実践状況
(3)メディア依存傾向、取組意識・実践と変容
※メディア依存傾向:
スマートフォン、パソコン等のインターネット機器、ゲーム、ビデオ等の電子映像メディア機器に長時間接することを好み、ほかにやらねばならないことがあっても接触を続け、日常生活に支障が起き、やめさせられると不安や怒りが生じる傾向
小中学校の児童生徒の代表が「いじめゼロサミット2014」で、今後の取組の重点項目の一つとして「夜10時以降は、携帯電話やスマートフォンを使わないようにしよう」と話し合って決めました。
各学校で,児童会や生徒会を中心に取り組んでいます。
また,福岡市PTA協議会も「ケータイモラルアップ ケータイ スマホ 夜10時電源OFF運動」で,こどもたちの取り組みを支援してくれています。
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