結核について
結核は、結核菌によって主に肺に炎症を起こす病気です。
過去の病気のように思われがちですが、現在でも年間に国内で10,096人、福岡市では140人(令和5(2023)年)の方が新たに結核患者と診断されています。
1 初期症状は、かぜに似ています
結核の症状は、咳、痰、発熱、血痰、胸痛、倦怠感、寝汗、体重減少などです。
「せきが2週間以上続く」「タンが出る」「からだがだるい」「急に体重が減る」など気になる症状がある場合は、早めに医療機関を受診してください。(咳症状がある場合はマスクをしてください)
早期発見、早期治療は、本人の重症化を防ぐだけでなく、大切な家族や友人、職場などへの感染を防ぐためにも重要です。
2 結核と診断されたら
医師の指示にしたがって毎日きちんと薬を飲むことで治るようになっています。
通常、痰に結核菌が出ていない場合は人にうつす恐れがないため通院治療となりますが、痰に結核菌が出ている場合は、菌が出なくなるまで入院して治療する必要があります。
3 結核を予防するために
- BCG接種
赤ちゃんは結核に感染すると重症になりやすいため、1歳になる前に(標準:生後5~7ヶ月)BCG接種を受けましょう。
BCG等の予防接種に関することは、こちらです → 『こどもの予防接種』
- 家庭でできる予防法
感染や発病を防ぐには、十分な睡眠、バランスのとれた食事、適度な運動など日頃からの健康づくりが有効です。
4 早期発見のため健診を受けましょう
- 65歳以上の方は、年に一度の結核健康診断(胸部エックス線撮影)を受けましょう。
(65歳以上の方は、法律で年1回の胸部エックス線検査の受診が定められています。特に結核の発病が多くみられる80歳上の方は、受診してください。胸部エックス線撮影を受ける機会のない方は、福岡市の「結核・肺がん検診」をご利用ください。)
- 福岡市「結核・肺がん検診」は、65歳以上の福岡市民を対象に、各区保健福祉センター等で実施しています。
日程は、『市政だより』の区版や、各区保健福祉センターの『健康ガイド』に掲載しています。
詳しい内容は、「けんしんナビ」をご覧ください。
- 医療機関や施設・学校に従事する方は、法律で毎年の結核健康診断(胸部エックス線撮影)が定められています。
事業者(事業主)の実施する結核健康診断(胸部エックス線撮影)を必ず受けてください。
事業者(事業主)の方は、毎年管轄の市保健所結核対策課へ健康診断実施の報告が必要です。様式は結核関係様式(福岡市ホームページ)をご確認ください。
提出方法は、市保健所結核対策課へFAXまたは郵送、持参をお願いします。(電話番号:092-791-7096 、FAX:092-406-5075)
【関連する厚生労働省からの通知】
5 結核集団発生事例について
厚生労働省の基準に基づき、集団感染事例を公表しています。
公表事例は、下記のサイトをご覧ください。
結核集団感染事例について(福岡市ホームページ)
6 関連リンク
7 結核医療の基準について(結核医療を実施する医療機関向け)
厚生労働省からの通知等
8 結核院内(施設内)感染対策の手引きについて (医療機関及び高齢者施設その他入所施設、通所施設向け)
本手引きは、院内及び施設内における結核感染対策を目的に、厚生労働科学研究「結核の革新的な診断・治療及び対策の強化に関する研究」により策定されたものです。
従来の「結核院内(施設内)感染予防の手引き」(平成11年10月厚生省新興再興感染症研究事業)に代わるものとしてご活用ください。
ご相談先
部署:保健医療局保健所結核対策課
住所:福岡市中央区舞鶴2-5-1
電話番号:092-791-7096
FAX番号:092-406-5075
E-mail:kekkakutaisaku.PHB@city.fukuoka.lg.jp