ボトルtoボトル(BtoB)リサイクルとは、使用済みのペットボトルを原料として、新たなペットボトルを製造するリサイクル方法です。
ペットボトルの年間排出量は、全国で約58万トン(約250億本)と推定されており、この大量のペットボトルが適切に処理されずに海へ排出するなど問題となっています。
福岡市の各家庭から排出されるペットボトルは、約4,000トン(約1.3億本)となっており、これらを石油由来資源を使用して製造した場合には、CO2が13,200トン発生する見込みです。
ボトルtoボトル(BtoB)リサイクルを行うことで、石油由来資源を使用した場合と比較して約6割のCO2削減効果(※注)がある試算となっているほか、限りある石油資源の使用削減にもつながっています。
(※注 福岡市一般家庭の約4,000世帯/年の排出量に相当)
福岡市では、令和4年度に家庭から回収したペットボトルの半量程度を対象に、ボトルtoボトルリサイクルを試行実施し、令和5年度以降は、回収したペットボトルの全量を対象に、ボトルtoボトルリサイクルを試行実施しています。
令和6年度の実績では、回収したペットボトルの90%以上が新たなペットボトルにリサイクルされています。
リサイクル投入量(A)※注 | 新たなペットボトルに使用した量(B) | リサイクル率(A分のB) |
---|---|---|
3,601トン | 3,427トン | 95% |
(※注)不適物(金属等)を除く。
市内の家庭から排出されているペットボトルの約3割が「可燃ごみ」もしくは「不燃ごみ」の袋で排出されており、適正なリサイクルができていない状況です。
「可燃ごみ」もしくは「不燃ごみ」の袋で排出されたペットボトルは、リサイクルに回すことができず、焼却処理をすることになってしまうため、市民の皆様におかれましては、「空きびん・ペットボトル」の袋にて適正に排出いただくようお願いいたします。
(参考)家庭から排出されるペットボトル量
区分 | ごみ量 | (うちペットボトル量) | 割合 |
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可燃ごみ | 246,572トン | (1,445トン) | 3割 |
不燃ごみ | 13,209トン | (22トン) | |
空きびん・ペットボトル | 12,331トン | (4,169トン) | 7割 |
合計 | 272,112トン | (5,636トン) | - |
※ペットボトル量は、ごみの組成調査(令和4年から令和6年の平均)に基づく平均値
ペットボトルにキャップやラベルがついたままでは、リサイクルの効率が悪くなります。
資源を有効に活用できるよう、キャップとラベルをはずし、中を水で軽くすすいで出してください。
(ペットボトルの出し方は、福岡市ホームページ「空きびん・ペットボトルの出し方」をご参照ください。)
キャップ(ふた)をはずす。
(キャップは「燃えるごみ」に出してください。)
ラベルをはずす。
(ラベルは「燃えるごみ」出してください。)
中を軽くすすぎ、横に平たくつぶして出してください。ため水で結構です。
詳しい出し方は、福岡市ホームページ「空きびん・ペットボトルの出し方」をご参照ください。
ペットボトルは、区役所・市民センター等の資源物回収ボックスでも回収しています。詳しくは、下記しおりをご参照ください。
資源物回収ボックスのご利用のしおり (1,130kbyte)