「動物由来感染症」とは動物から人に感染する病気の総称です。
エボラ出血熱やジカウイルス感染症など,近年話題に上る多くの感染症も動物由来感染症です。
病原体によって症状はさまざまで,人も動物も重症になるものもあれば,動物は無症状で人が重症になるものもあります。
犬や猫などの口の中に普通に見られる細菌が原因で,咬まれたりひっかかれたりすることで感染する。
主な症状は発熱や倦怠感などだが,まれに重症化して敗血症や髄膜炎を起こす。
さらに症状が進行すると,死に至ることもある。
犬や猫,または牛などの家畜と触れ合った時に感染することがある。
初めは発熱や鼻水が出るなど風邪に似た症状が出るが,その後,のどの痛みや咳が出て,
ジフテリアと同じような症状が現れる。
インコ,オウム,ハトなどの糞に含まれる菌を吸い込んだり,口移しでエサを与えることによって感染する。
突然の発熱(38℃以上)で発症,咳が必ず出て,痰を伴う。全身倦怠感・食欲不振・筋肉痛などのインフルエンザのような症状が出る。
重症になると呼吸困難や意識障害をお越し,診断が遅れると死亡する場合もある。
卵や牛・豚・鶏の肉などの食品から感染することが多いが,ミドリガメやイグアナなどの爬虫類からも感染する。
爬虫類の50~90%がサルモネラ菌を保有しているといわれる。
日本でも子どもがペットのミドリガメから感染し,重症となった例がある。
発症した犬や猫,コウモリに咬まれるなど唾液中のウイルスが体内に侵入することで感染する。
約1~3か月の潜伏期間の後,発症してしまうとほぼ100%死亡してしまう。
1957年以降,国内の動物による発生はないが,海外で犬に咬まれて感染し,帰国後に発生した2名の死亡例がある。
口移しでエサを与えたり、スプーンやはしの共用はやめましょう。
同じふとんで寝ることも要注意です。
せっけんを使って手を洗うことで、大部分の病原体を落とすことができます。
砂遊びや土いじりをした時もよく手を洗いましょう。
動物のブラッシング、小屋やかごのそうじをこまめに行い、フンなどは速やかに処理しましょう。
鳥を飼うときは換気を心がけましょう。
体に不調を感じたら早めに医療機関を受診しましょう。
動物由来感染症に感染しても,かぜやインフルエンザに似た症状がでる場合が多く発見が遅れがちです。
特に子どもや高齢者は一旦発病すると重症化しやすいので要注意です。
受診の際は、ペットを飼っていることも医師に話しましょう。
動物由来感染症にかかっていても、動物は無症状な場合があります。
また,ペットに寄生するノミやマダニが病原体を持っていることもあります。
ブラッシングをしたり,ペットの定期検診を受けるなど、健康管理に注意しましょう。
部署:保健医療局 保健所 感染症対策部 感染症対策課
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