中東呼吸器症候群(MERS)は、2012年にサウジアラビアで初めて報告された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。
典型的なMERSの症状は,発熱,咳,息切れで,ワクチンや特異的な治療法はなく患者の症状に応じた対症療法となります。
これまで,主として中東地域で患者が報告されているほか,アメリカ合衆国やヨーロッパ(イタリア,英国ほか),アフリカ(アルジェリア,エジプト,チュニジア)のほか韓国でも,中東地域で感染した人(輸入症例)もしくはその患者と接触した人の感染が報告されています。
アラビア半島又はその周辺諸国から帰国後2週間以内に,発熱・咳・呼吸困難などの症状が発生した場合には,直接,医療機関を受診せず,直ちに最寄りの保健所に連絡するようお願いいたします。
感染症対策課
電話番号:092-791-7081
FAX番号:092-406-5075
中東呼吸器症候群(MERS)は2012年にサウジアラビアで初めて報告された新しい種類のコロナウイルスによる感染症です。
原因となるウイルスはMERSコロナウイルスと呼ばれています。
2003年に流行した重症急性呼吸器症候群(SARS(サーズ))の原因となった病原体もコロナウイルスの仲間ですが、SARSとMERSは異なる病気です。
◇厚生労働省ホームページ「中東呼吸器症候群(MERS)に関するQ&A」
感染経路は、正確には分かっていませんが、ヒトコブラクダが感染源の一つであると推定されています。その一方で、患者の中には動物との接触歴がない人も多く含まれており、家族間、医療機関における患者間、患者-医療従事者間など、濃厚接触者間での限定的なヒトーヒト感染も一部報告されています。
主な症状は、発熱、せき、息切れなどです。下痢などの消化器症状を伴う場合もあります。MERSに感染しても、症状が現われない人や軽症の人もいますが、高齢の方や糖尿病、慢性肺疾患、免疫不全などの基礎疾患のある人では重症化する傾向があります。
特別な治療法はなく,対症療法が中心となります。
MERSの発生が報告されている地域へ旅行をする際には,こまめに手を洗う,加熱が不十分な食品(未殺菌の乳や生肉など)や不衛生な状況で作られた料理は口にしない,果物・野菜は食べる前によく洗う,といった一般的な衛生対策を心がけましょう。
また,咳やくしゃみをしている人,ラクダなどの動物との接触は可能な限り避けましょう。
次の要件に該当する患者(他の感染症又は他の病因によることが明らかな場合を除く)については,保健所へ速やかに情報提供をお願いします。
二次感染を防ぐため,院内感染対策については徹底をお願いします。
感染症対策課
電話番号:092-791-7081
FAX番号:092-406-5075
部署:保健医療局 保健所 健康危機管理部 健康危機管理課
住所:福岡市中央区天神1丁目8番1号
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