多々良浄水場の主な水源は多々良川です。市内の他の河川に比べ、有機物が多く、トリハロメタンやカビ臭を取り除くために常時、粉末活性炭を使っていました。
しかし、粉末活性炭では水道水の水質改善が進まなくなりましたので、トリハロメタンやカビ臭除去に強い力を発揮する高度浄水処理施設を導入しました。このことにより、より安全でおいしい水を皆さまにお届けできるようになりました。
多々良浄水場に導入した高度浄水処理施設は従来の浄水処理システムに「オゾン処理+粒状活性炭吸着処理」を加えたものです。
多々良浄水場は1日最大122,000立法メートルの水道水をつくる施設能力を有しています。
平成17年4月からは1日最大61,000立方メートルの高度浄水処理施設が稼働しました。
(1)揚水ポンプ | 沈でん処理水をオゾン接触槽へ送ります。 |
(2)オゾン発生器 | 空気に高電圧をかけることによりオゾン( O 3 )を発生させます。 |
(3)オゾン接触槽 | オゾン( O 3 )と沈でん処理水を接触させるところです。 |
(4)粒状活性炭吸着池 | 粒状活性炭 による吸着処理を行うところです。 |
(5)後混和池 | 薬品を入れ、撹拌機で混ぜるところです。 |
(6)排オゾン処理装置 | オゾン接触槽で処理に使用されなかったオゾンを引き抜き分解処理する装置です。 |
高度浄水処理施設は、通常の沈でん、ろ過の浄水処理方法では除去できない物質(カビ臭物質、トリハロメタンの原因となる有機物質、陰イオン界面活性剤等)の処理を目的とし、オゾン処理設備と粒状活性炭吸着処理設備とで構成されます。
オゾン( O 3 )の強力な酸化力により、有機物質、臭気物質等を分解処理することができます。
粒状活性炭の持つ吸着能力により、臭気物質、有機物質、陰イオン界面活性剤等を吸着処理することができます。
オゾン接触槽
オゾン発生器