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更新日: 2009年4月1日

事業紹介 多々良浄水場高度浄水処理


はじめに

多々良浄水場の主な水源は多々良川です。市内の他の河川に比べ、有機物が多く、トリハロメタンやカビ臭を取り除くために常時、粉末活性炭を使っていました。
しかし、粉末活性炭では水道水の水質改善が進まなくなりましたので、トリハロメタンやカビ臭除去に強い力を発揮する高度浄水処理施設を導入しました。このことにより、より安全でおいしい水を皆さまにお届けできるようになりました。

多々良浄水場全景の写真


施設の概要

多々良浄水場に導入した高度浄水処理施設は従来の浄水処理システムに「オゾン処理+粒状活性炭吸着処理」を加えたものです。
多々良浄水場は1日最大122,000立法メートルの水道水をつくる施設能力を有しています。
平成17年4月からは1日最大61,000立方メートルの高度浄水処理施設が稼働しました。


多々良浄水場の処理フロー図

施設の機器の説明

(1)揚水ポンプ沈でん処理水をオゾン接触槽へ送ります。
(2)オゾン発生器空気に高電圧をかけることによりオゾン( O 3 )を発生させます。
(3)オゾン接触槽オゾン( O 3 )と沈でん処理水を接触させるところです。
(4)粒状活性炭吸着池粒状活性炭 による吸着処理を行うところです。
(5)後混和池薬品を入れ、撹拌機で混ぜるところです。
(6)排オゾン処理装置オゾン接触槽で処理に使用されなかったオゾンを引き抜き分解処理する装置です。


高度浄水処理施設

高度浄水処理施設は、通常の沈でん、ろ過の浄水処理方法では除去できない物質(カビ臭物質、トリハロメタンの原因となる有機物質、陰イオン界面活性剤等)の処理を目的とし、オゾン処理設備と粒状活性炭吸着処理設備とで構成されます。


オゾン処理とは

オゾン( O 3 )の強力な酸化力により、有機物質、臭気物質等を分解処理することができます。


粒状活性炭吸着処理とは

粒状活性炭の持つ吸着能力により、臭気物質、有機物質、陰イオン界面活性剤等を吸着処理することができます。


施設の特長

  1. オゾン接触槽は下方注入方式を採用しており、省スペースで効率的な施設となっています。
  2. 粒状活性炭吸着処理設備は塩素処理の前段に設けることにより、粒状活性炭層に微生物が繁殖し、生物処理効果が見込まれる設備となっています。


オゾン接触槽の写真

オゾン接触槽


オゾン発生器の写真

オゾン発生器