福岡市水道局
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更新日:2026年7月9日

工業用水道金島浄水場の包括委託

概要

福岡市では、平成15年4月より全国の工業用水道事業で初となる浄水場業務の包括的な民間委託を実施しています。

 

本委託は、工業用水道の浄水場である金島浄水場の運転、維持管理全般を民間事業者に委託するもので、受託者は契約に基づき、浄水処理操作などの浄水場業務を行います。

 

市は、工業用水道事業者として、お客様に対する供給責任を負いますが、日常の浄水処理は、受託者の責任により実施されます。市と民間事業者が事業実施に伴うリスクを適切に分担することによって、効率的で、より良質な工業用水道供給サービスを実施することを目指しています。

 

委託の概要
委託の名称 福岡市工業用水道金島浄水場包括委託
委託期間 令和5年4月1日から令和10年3月31日まで
委託金額 4億3,989万円(税込)(契約期間を通じた総額)
契約の相手方 (株)水機テクノス 九州支店
委託の範囲 施設の運転管理およびその関連業務
(水質や水量、水圧の管理、水質試験、電力や薬品の調達及びデータの記録)
施設の保守管理業務
施設の補修工事業務

 

補足:工業用水道事業について

委託の特色

包括委託

施設の運転操作だけなく、保守点検や修繕、沈でん池の清掃など関連する業務を一括して委託しています。
受託者が業務全体をコントロールすることができるため、より効率的で効果的な業務の実施が可能となります。

性能発注

性能発注とは、発注する際の基準を、「仕事のしかた(仕様)」ではなく「仕事の結果(性能)」に求める考え方で、本委託では、一定の性能を満たすことを条件として、運転方法の詳細等は受託者の裁量に委ねることとしました。

 

このことで、受託者は自らのノウハウを生かした委託業務の実施が可能となります。
受託者に求める性能(=要求水準)の主なものは次のとおりです。

 

要求水準
項目 基準値
供給水量 1日最大15,000立方メートル
供給水質 水質は以下の基準を満たすこと
水温 =常温
濁度 =7度以下
pH値=5.8~7.5
供給水圧 配水管末端において 0.049 MPaの水圧を確保すること

総合評価による事業者選定

総合評価とは、価格のみで事業者を選定するのではなく、価格以外の要素(例えば技術力など)も総合的に評価して、最も有利な者を契約の相手方とする選定方式です。

 

本委託では、運転方法などについての提案と入札価格を総合的に評価を行う、総合評価一般競争入札を採用しています。
総合評価一般競争入札の実施にあたり、地方自治法施行令第167条の10の2第4項の規定に基づき、行政外部の学識経験者の意見を聴くための事業者検討委員会を設置し、意見の聴取を行いました。

複数年契約

本委託は5年の契約としており、受託者は、業務が5年間継続することを前提に実施体制を組むことができ、より効率的で効果的に業務を行うことが可能となります。また、業務の習熟による安定化や高品質化が期待できます。

委託の実施状況

本委託では、浄水水質の向上や安全で安心な維持管理のための設備及び体制の導入、適正な保守計画体制の整備、薬品費、電力、人件費の縮減などに、受託者が自らのノウハウを生かし、より良質な工業用水供給に努めています。

配水水質の状況

きめ細かな水質管理により配水の濁度は改善されています。

 

水質状況 年度ごとの濁度の平均値
(単位:度)
年度 原水 配水
平成14年 31 3.1
平成15年 33 2.2
平成16年 33 1.2
平成17年 37 1.3
平成18年 110 1.8
平成19年 40 1.6
平成20年 14 1.3
平成21年 7.8 1.0
平成22年 11 0.9
平成23年 13 1.0
平成24年 19 0.9
平成25年 12 0.8
平成26年 8.5 0.6
平成27年 17 0.7
平成28年 16 0.7
平成29年 6.9 0.9
平成30年 6.5 0.8
平成31(令和元)年 7.5 0.7
令和2年 6.7 0.7
令和3年 5.6 0.5
令和4年 6.1 0.6
令和5年 9.1 0.7
令和6年 9.2 0.6

補足

  • 平成15年度から包括委託を実施しています。
  • 「原水」とは、浄水処理を行う前の水をいい、「配水」とは浄水処理をしたのちのお客様に供給する水をいいます。
  • 「濁度」とは、水の濁りの程度のことをいいます。