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更新日: 2011年3月9日

(仮称)かなたけの里公園整備事業
環境影響評価方法書についての市長意見書


 

環境第2430号
平成17年2月24日

都市計画決定権者 福岡市 様
(都市整備局公園緑地部公園計画課)

福岡市長 山崎 広太郎 
(環境局環境都市推進部環境調整課)

(仮称)かなたけの里公園整備事業環境影響評価方法書についての市長意見書

 平成16年11月25日に提出された(仮称)かなたけの里公園整備事業環境影響評価方法書について,福岡市環境影響評価条例第33条第2項の規定により読み替えて適用される第10条第1項に基づき,下記のとおり環境の保全の見地からの意見を述べます。

 本事業は約14ヘクタールの面的開発であり,事業実施区域及びその周辺は,飯盛山裾野に広がる水田やため池,樹林地など多様な自然環境を有した里地であり,事業実施区域内河川の流出先には室見川がある。このような里地は,様々な生物で構成される生態系が複雑に結びついている自然環境であるため,特に下記の点に留意し,調査,予測,評価を進め,自然環境への影響が回避・低減できるよう保全対策を講じること。また,本事業の施設計画については未確定のまま環境影響評価が行われるため,環境影響評価結果が施設計画に反映できるよう下記の点に留意して,調査,予測,評価を行うこと。

  • 水質については,施設の存在・稼動に伴う面源負荷や肥料使用量の変化により,室見川水質への影響が考えられるので,水の汚れ(BOD)についても調査・予測・評価を行うこと。
  • 動植物については,事業実施区域内の湧水状況や河川および水路の年間流量変化を把握し,調査を実施すること。また,事業実施区域及び周辺の樹林地,農地が生態系の中で果たしている役割が明らかにできるよう,動植物の調査範囲や調査方法,調査頻度を適正に設定すること。
  • 生態系については,現況調査を踏まえて,指標となる種を再検討し,予測・評価すること。また,工事中の影響についても,予測・評価すること。

以上